英語が出来れば給料が上がる!とは限りませんよ!
英語を勉強する理由の中でも多いのが、仕事に関連したものではないでしょうか?
例えば就職活動や、転職活動、またはキャリアアップを目指して励んでいらっしゃる方々なんかです。
確かに、ビジネス英語を使いこなせられたら、仕事の幅はグンと上がります。
業界によっては引く手数多かもしれません。特に新卒ならポテンシャルを買われるでしょう。
ただ、ちょっと注意してください。
英語を学ぶこと(話せるようになる事)がゴールになっていませんか?
TOEICや英検のスコアで高得点を取る事が目的になっていませんか?
「英語力ができる」と「仕事ができる」は、全くの別問題です。
英語は、他のビジネススキルと組み合わせたときに、その絶大な効果を発揮します。
要は、英語を「話す」事よりも、英語で「何ができるか」の方が重要視される事です。
英語は言語です。コミュニケーションの手段でしかありません。
あまり、ピンと来ないかもしれませんね。
ざっくりですが例をいくつかあげてみます。
ケース1:営業に必要なスキル
営業ってどんな仕事でしょうか?
新規開拓やルート営業など形態はいろいろとあるかもしれません。
ざっくりと説明するなら、新規顧客には自社商品を買ってもらうように、既存顧客には引き続き使ってもらえるように働きかけるお仕事ですよね?
新規顧客からは、他社製品との違いの説明を求められたり、既存顧客からは、値下げやクレーム等がくることがあります。
それらを上手に解決して、会社にお金が入ってくるようにするのがお仕事です。
いわば、それらを英語でできますか?というお話なんです。
英語が流暢に話せても、新規顧客はとってこれない、既存顧客からは対応の遅さでクレームなどあっては、企業にとって使い物にならないですよね?
逆に英語で新規顧客開拓ができれば、 海外営業などで会社にとっての潜在顧客の数が格段にふくれあがる訳です。
(提供するサービスや物にもよりますが)
ケース2:接客業に必要なスキル
接客業について考えてみましょう。
飛行機の客室乗務員を例に上げます。
ちょっと分かりやすいように、日本語を例にしましょう
国際線の飛行機に乗っているあなたは、ちょっと寒くなり暖かい紅茶が欲しくなりました。
そして機内には日本語を話せる客室乗務員が2名います。
1人は日本人、もう一人はたどたどしいけど日本語を話す外国人です。
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/Profile01.png” name=”シゲル” type=”l icon_blue”]
すみません、ホットティーを一杯いただけますか?[/voice]
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/cabincrew02.jpg” name=”飛行機のお姉さん” type=”r icon_red”]機内サービスは全て有料となっております、一杯4ドルになります[/voice]
これがもし
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/Profile01.png” name=”シゲル” type=”l icon_blue”]
すみません、ホットティーを一杯いただけますか?[/voice]
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/cabincrew01-1.jpg” name=”ヒコウキのオネエサン” type=”r icon_red”]スイマセン。4ドルデスガ、ダイジョウブですか?[/voice]
そして寒そうにしている私の姿をみて
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/cabincrew01-1.jpg” name=”ヒコウキのオネエサン” type=”r icon_red”]チョット、サムイデスネ?、デモ、blanketガ5ドルデツカエマス[/voice]
と気配りができ、さらに機内売上アップにつながるのであれば、会社としては、この方の方が会社に取って有益と見なすかもしれませんよね?
流暢な日本語を話せたとしても、接客に必要な目配りや気配り、配慮が足りなければ、言葉は片言でもそれができる方の方が重宝される場合もあるのです。
ケース3:管理職に必要なスキル
グローバル化が進む中、企業の海外進出やM&Aなどで、外国人スタッフと一緒に仕事をする機会がこれからドンドン増える事と思います。
社内ミーティングや部下との意思疎通、そして大事な商談に英語を使う時がくることでしょう。
そういった機会で物を言うのは英語力+αであり、コミュニケーション能力や交渉力なのです。
- 社内会議で、会社に取って有益になりそうな事業を英語で発表する
→そもそも事業を思いつかなければ、英語が話せても意味が無い - 英語で部下の悩みや不満を聞いて仕事が回るよう上手にコントロールする
→悩みや不満を感づく洞察力がなければ、英語が話せても意味が無い - 大事な商談では、相手の出方をみて最大限の利益を出せるように交渉する
→英語が流暢でも、切り札を最初から出すなど、交渉力に疎ければお話しにならない
まとめ
いかがでしょうか?
英語は意思疎通の為の手段ということに少しイメージがわきましたか?
これに気づいているかいないかで、かなり他の英語学習者に労働市場において差をつけられると思います。
なぜなら未だに英語を学ぶ事が目的であり、TOEICで高得点を取る事がゴールになっている方が多いからです。
何度も言いますが英語力UPが仕事力UPに直結はしません。
元々のビジネススキルに英語力が加わった時に、その効果が倍増するのです。
そしてその英語力がなぁなぁ英語ではなく、ビジネスレベルの英語であれば、このグローバル社会において食いぱっぐれる事はないでしょう。