日本の人口はこれからどんどん減り続けます。
今、自分がしている仕事が日本人を相手にした商売であれば、これから縮小していくマーケットの中で競合他社とパイを奪い合う状況になります。
また、人口が少なくなれば、その分経済規模は小さくなるので、日本円の価値が下がる事態も想定し対策を立てておくことは大切だと言えます。
お金には
- モノやサービスと交換する機能
- 価値を測る尺度としての機能
- 価値を貯蔵しておく機能
と、3つの機能があります。
日本人だけを相手にして日本円を稼ぎ、貯金を含め円建ての資産ばかりを持っている状態は、
日本国に一点張りの投資をしているギャンブラー
という意見もありますが、私はそれに同意します。
なので日本円がまだ強いうちに、外貨建ての資産に振り分けたりして、10年20年後の未来に備えておく事も大切です。
「日本で生活している分には日本円以外で持つ方が為替変動のリスクがある」
という意見も聞きますが、私の意見は逆です。
いざと言う時に備えて向こう半年から1年分くらいの生活費は日本円で貯金しておくことは悪くありませんし、ごもっともです。
何をするにもリスクはありますが、
「円建て意外の資産、現金に振り分けておかないリスク」
も考慮しておくべきだと考えます。
政府は財政難になれば預金封鎖をするリスクだってありますし、実際戦後行っています。
今現在
- 生活保護受給者の40%以上が65歳以上の高齢者
- これから少子高齢化が加速する国内事情
医療費の負担、生活保護の負担も増える未来は十分にありえます。
ましてや会社員で払っている厚生年金の掛け金は、基礎年金拠出金という形で国民年金の給付に使われています。。。。
資産運用をせずにいたことで、「将来お金が足りなくなるリスク」だって存在します。
お金持ちから税金を徴収して生活保護費に回すなどしても、お金持ちが痺れを切らしたら日本から出てしまう可能性だって十分にあります。。。
さらに言うなら、お金の3番目の機能である「価値の貯蔵」を考えたとき、政府はインフレターゲットを設定し日本円の供給量を増やしている以上、日本円の価値は確実に目減りします。
政府がインフレを目指す理由とは?
政府がインフレを目指す理由は、経済を回す為、すなわち国民にお金を使ってもらう必要があるからです。新型コロナで人々が街に出てお金を使わなくなった結果、飲食店や観光業界は壊滅的なダメージを受けました。
あなたが払うお金は、誰かの収入になります。
その人が払うお金もまた、誰かの収入になって経済は回ります。
極端な話、「今持っている1万円の価値が、明日には5千円分の価値しかなくなりますよ」と言われたら、今持っている1万円を今のうちに使いませんか?
つまり、日本円という現金で持っていたとしても、その価値は将来に渡って目減りします。
先日、名古屋の万年筆屋さんに行った時、状態の良い漆塗りの豪華な昔の万年筆が当時は5円で売っていたと展示されていました。昔の5円は今で言うと十万くらいの価値があったと言われています。
実際、今作られている万年筆も10万円とかしていますよね。
日本円の価値は時の経過とともに1円あたりの価値が下がっているのです。
仮に当時の5円を現金でそのまま持っていた場合、2021年では5円チョコしか買えません。
しかし、当時の5円をその万年筆と交換していたら、10万円くらいになっていると言えます。
これは貯金でも同じことが言えます。
現在の100万円は、15年後には90万円分の価値しかないかもしれません。
さらに、15年後には日本円の価値が1ドル200円になっていたらどうでしょうか?
もちろん貯金すれば金利がつきますが、金利以上にインフレが進めば意味がありません。
現金としての価値も減り、日本円そのものの価値も減るというダブルパンチを喰らいます。
「円が安くなれば輸出企業が価格競争力がでて恩恵を受けて国内経済が良くなる」
という意見もありますが、これも私は鵜呑みにできません。
上記の恩恵を受けるためには、原材料から全て日本国内で生産したものを海外に輸出する必要があると私は考えます。
そうなった時に大々的に日本で生産したものを海外に輸出している商品ってパッとでてきますか?
自動車も生産していますが、原材料は輸入しています。しかも輸出しているのは国内生産分の5割です。
円安になれば原材料の輸入価格に影響しますし、輸送費(原油は米ドル決済)も高くつきます。
半導体も一緒です。
また、世界進出しているユニクロ。服の生産工場は海外で日本ではありません。
海外で安く作って海外で売っています。
つまり、利益は外貨建てで計算されています。
日本円が安くなれば、外貨建ての利益は日本円に換算すると大きくなります。
外貨建ての利益が1000ドルの時の例
・1ドル=100円⇨100,000円の利益
・1ドル=120円⇨120,000円の利益
※同じ1ドルを得るのに20円多く払う必要がある=1円の価値が下がっている=円安
このように円安になれば、企業の円建ての利益は増えるので、海外の利益と国内の利益を合算すれば、企業の成績は良いものになるので株価に好影響を与えます。
しかし、そうした利益も企業が社員に還元せずに内部留保(いざという時のための貯蓄)すれば、日本国内にお金は流れません。
国内でお金が回らなければ、上で説明したように取引の数が少なくなり経済規模がどんどん小さくなります。
それに海外から食料を輸入している日本としては生活に直結する問題です。国産のお肉も海外から輸入した飼料を与えられた家畜の可能性だって十分にあります。
もしかしたら、これとは違う未来が待っているかもしれませんが、将来のことを確実に知る事はできません。だからこそ、分散しておくのが大切だと考えます。
著名な投資家のウォーレンバフェット氏は
分散投資は無知に対するヘッジ(リスク回避)だ。
と言っています。
円安と縮小する日本経済への具体的な対策
日本円一択のギャンブラーから脱却する方法として
- ネットで外貨建てのETFや投資信託に分散投資
- ネットで外貨建ての個別株に投資
- 日本で海外マーケットを相手に商売している企業に転職
- 日本で外資系企業に転職する
- 個人で海外マーケット相手に商売する
といった手段があります。
上記の中で確実に英語を必要とするのは5だけです。
それ以外の方法であれば、1と2に関しては英語力0でもできます。
2と3に関しては、英語力があれば有利に働きますが、ネイティブや帰国子女レベルである可能性は必ずしもありませんし、むしろ英語力以外の部分で勝負する方法を私はおすすめしています。
今はインターネットのおかけで、1と2の外貨建ての分散投資も簡単にできるようになりましたので、今すぐできます。というか個人的に日本円が弱くなる前にやっておくほうが得だと考えています。
また、5の個人がインターネットを通じて直接海外マーケットを相手に外貨を稼ぐ事だって可能です。
実際私も英語サイトを構築し、直接外国の方々から外貨を稼いでいます。
日本円も米ドルも、法定通貨は印刷しまくり。そのまま貯金しても将来的に価値は目減りするので、価値のあるうちに自分の脳みそや体験に使う。貯金はお金がニートしている
— シゲマロ通信 (@shigemaropress) October 19, 2021
と、自分に言い聞かせる。
ここで押さえておきたいのが、個人で外貨を稼ぐのに「ネイティブや帰国子女のような完璧な英語」は必要ありません。
大切なのは「提供する価値」の問題です。
英語力の上手さが価値となる「通訳」や「翻訳」であれば、もちろん高い英語力が必要とされますが、それ以外の価値を提供して外貨を稼ぐのであれば、大切なのは英語力の堪能さではありません。
例えば、こちらの方は自分の絵をネットを通じて販売しています。
helloo!! I’m su yeon lee, 21 yo, artist based in korea ,,expecilally love to make arpocalyptic art:D these is my recents ! hope u like it!!🥰 #PortfolioDay #VisibleWomen #ArtistOnTwitter pic.twitter.com/jIM8JViKVI
— leesuyeon1216/오징넴(아트브루) (@eeeeeeeeinsang) June 1, 2021
傘をさした女の子の絵は日本円でおよそ120万円で落札されました。しかもこちらのアーティストはNFTというブロックチェーンという技術を使った方法でオークションに出品した為、この絵の落札者が他の人に再販した場合でも、その再販額の一部が「必ず」アーティストに支払われる仕組みすることだってできます。
ちなみに、アートや絵画も「価値の保存先」として有効な為、投資先候補になります。実際オーストラリアで空き巣に入られた知人は、現金とかは取られたけど、「結構な額で売れる価値のある絵は全部残ってた」と言っていました。
2と3の会社で働く場合は「高い英語力」が求められるのでしょうか?
これはポジションによります。
英語力がそこまで重要ではないポジションで高収入が見込めるポジションもあります。
ここを見定めないと、
「英語ができても給料が安いまま」
という状態になりかねません。
日本人の多くが「ネイティブの言い回し」や「発音」にこだわったりしていますが、費用対効果は高くありません。もちろん、自己実現を目的としてそこを高めること自体悪いことではないのですが・・(これは私自身の失敗でもあります)
英語力と収入は直結しないことは、下記記事で説明しています。
日本には、「英語を使った仕事がしたい」という需要がある為、的を絞らないと競争相手が多くなり価格競争に巻き込まれます。
企業側からすれば供給が増えているので、安く雇いやすい状況です。
それよりも、私が提案したいというか実際おすすめなのが、「需要はあるけど供給が少ない」職種です。ここに英語を掛け合わせるとあなたの収入はアップします。その英語力はネイティブや帰国子女レベルである必要はありません。
あなたが提供できる価値を伝えられる、意思疎通できることのほうが大切です。
というか、英語ができなくても、ここの職種でスキルを磨けば収入アップが十分に見込めますし、転職サイトに登録すればスカウトが届きます。
私の場合も今の会社員での年収より同じ職種で他社から200万円アップのオファーが届いたりします。(今の会社の仕事が楽しいので転職はしてませんが、自分の市場価格をしるのにも転職サイト登録しています)
需要はあるのに供給が少ないからです。
仮に英語が全くできなくても、会社側はバイリンガルを雇って、あなたのスキルを生かす方法だってあります。
私のメルマガでは、英語を習得したにもかかわらず、接客業で収入が上がらずに悶々としていた私が、どのようにして転職サイトで200円アップのオファーが来るまでのスキルを身につけたのか、その職種はなんなのか?そして興味があれば実際にあなたにも実践できるような形で紹介しています。
興味がある方はこちらから確認できます。
メルマガ→シゲマロさんのここだけの話(準備中)