2017年度オーストラリアのタックスターンを自分で行うには MyTax というオーストラリアの国税局が提供するサービスを利用して行います。
タックスリターンの大まかな流れは次の4つです
- Medicare Entitlement Statementの申請
- MyGoveへの登録
- MyGoveとMyTaxのリンク
- Mytaxからタックスリターンの申請
これまでは2つの記事に渡り、1〜3番目のステップのやり方を紹介しました
と行っても必要書類が揃っていれば、1~2時間もあれば終わる作業なので、ぜひ参考にしてみてください
→代行を使わずに自分でオーストラリアのタックスリターンをやってみた
→オーストラリアのタックスリターンを自分でするやり方!
今回の記事では、最終ステップである「MyTaxを使っってタックスリターンの申請」を行う方法を紹介します
もしあなたが、ファームや僻地で183日以上働いた場合は「Zone Tax Offset」という制度が適用され、返金額が多くなる方法も合わせて紹介します
また、2017年1月以降、ワーキングホリデービザ(417 or 467)の方を対象とした税制についても紹介しながらフォームの入力方法を解説します
MyTax を使った提出の流れ
前回の記事の最終ステップはMyGovとMyTaxのリンク作業で、完了すると下のような画面になります
赤枠の「Australian Taxation Office」をクリックすると次の画面に飛びますので、「Lodge」をクリックします
※提出期限(Due Date)は10月31日となっています
MyTaxを使った提出の流れは次の4ステップです
- 連絡先の入力
- 金融機関の入力
- 申告内容&項目の調整
- 申告内容の入力
1:連絡先の入力
入力するのは
- 電話番号
- eメールアドレス
- 住所
- 荷物用住所※1
荷物用住所(postal address)が特になければ、住所と同じで大丈夫です
それぞれ記入して「Next」をクリック
2:金融機関の入力
次に金融機関の情報を提供します
- 口座名義
- BSB Number (支店番号)
- Account Number (口座番号)
- 金融機関名
を入力して、「Next」をクリック
3:申告内容&項目の調整
この項目はちょと長いので、区切りながら説明していきます
まず最初の項目「Australian Resident for Tax Purpose」は「居住者」用の税率がかかるか、そうでないか判断するための項目です
ワーキングホリデービザを持っていて、各地を転々としている方は「居住者」用の税率が適用されないので、Noにチェックを入れる必要があります
逆にワーキングホリデーでも、「1つ都市にずっと住んで」、「雇用者も同じ」などの状況であれば「居住者」用の税率が適用されます
明確な判断基準が難しいところなのですが、国税局のサイトでは次のように説明しています
- オーストラリアにいる目的
- 日常生活のスタイル
→日本にいた時と同じように、日常生活がルーティン化されているかどうか - 住んでいる場所をどのように契約しているか
→不動産屋を通しているかなど - ローカルコミュニティーやクラブに属しているか
- 「居住を構える」という意味での車や家具を持っているかどうか
- 家族的なつながりのある人がオーストラリアにいるかどうか
日本にいた時と同じように、家が決まっていて、仕事もあり、地域のクラブに属したりなど、日常生活が「習慣」となっている状態であれば、「居住者」として認められるそうです
国税局の解釈を簡単に訳しました
This usually means you have developed routines and habits in your lifestyle in Australia similar to how you lived prior to coming to Australia. You are not in Australia simply as a visitor or a tourist, but are living and working here with a settled way of life.
学生は基本的に居住者用の税率が適用されます
※様々なケースが国税局のサイトで確認できますので、そちらも参考にしてみてください
上の画像の質問は「Australian Resident for Tax purpose」が適用される期間を聞いています
なので、2016年7月1日〜2017年6月30まで、丸々適用される人は「yes」を、そうでない方は「No」にチェックを入れます
「No」にチェックを入れる方の例として
- 2016年の12月にオーストラリア「学生」としてに到着した
- ワーホリだけど2017年1月からずっと同じ場所に住んでいる
などです
「No」にチェックを入れると、「居住者」であった期間が入力できるようになります
「Did you have a spouse~」 とは、配偶者の有無のことなので、どちらか当てはまる方にチェックを入れます
次に、給料や報酬など、会計年度内(2016年7月1〜2017年6月30日)受け取った収入についての項目です
- 給料やその他収入・政府からの支払いがある
- 給与収入・チップ・ボーナスetc
- 政府からの援助金など
- 退職金
- 外国の雇用先からの給料
- 個人報酬
- オーストラリアの年金
自分に当てはまる項目にチェックを入れます
次に利息や配当などの収入の項目です
- 投資や不動産などの収入がある
- 利息(銀行など)
- 株主配当
- 家賃収入
- 投資ファンドからの配当
- 投資ファンド以外からのキャピタルゲインorロス
- すみません・・これよくわからないです。。
投資や不動産を持っていない方は当てはまらないと思います
次です
- 個人事業主やスモールビジネスを持っていた
- 外国からの収入がある
- 外国の年金
- 外国企業からの収入
- その他収入
- 外国の団体
次です
- 上記以外の収入がある
- 経費で落としたい項目がある
- 仕事関係の必要経費
- ギフト・寄付・利息・配当金など
- 傷病保険などの保険金
- その他経費
ファームの仕事用に、軍手や長靴を買った場合はその金額を経費計上できます
次です
- 前会計年度のTax Loss(欠損金)がある
- 減税に関する調整を希望する
- 居住地域・海外協力隊など
- 小規模ビジネス
- その他減税
- 政府系年金の支払い
- ワーキングホリデーメーカー用ネットインカム
- ファミリートラスト関係ですでに支払った税金額
- すみません・・これよくわからないです。。
国税局から通知をもらった人のみ適用化とのことなので、大半の人には関係ないかと
以上、申告内容を自分用に調整したら、「Next」をクリックします
これで「申告内容&項目」の調整が終わりました
次は、ここで設定した項目に関して、実際に入力して、申告を提出する作業になります
次の作業「内容入力」は、ちょっと掘り下げた説明が必要になってくるので、別記事にて紹介します
ここまでの作業は自動で全部保存されますので、安心してください