株式会社インターリンクが提供している『 マイIP 』 と『 セカイVPN 』は、海外から日本のオンデマンド系の動画サイトを見るのであれば是非とも知って起きたいサービスです。
オーストラリア在住の私も日本の動画が見たいのですが、下記のようなメジャーなオンデマンド系の動画サイトは、海外から直でアクセスの視聴を制限していますので見れないですよね。
- アマゾンプライム
- Netflix
- Hulu
- U-Next
だから、対策として必要なのは、『日本からアクセスしてますよ』という情報を相手の動画サイトに認識してもらう必要があります。
その為に必要となるサービスが、今回紹介する『マイIP』と『セカイVPN』です。
このサービスを利用することで、『私は日本からアクセスしています』と相手に伝えることができ、動画の視聴が可能となります。
今回の記事では、両者の違いを比較し、日本の動画を見る場合にはどちらがおすすめなのかを解説したいと思います。
海外在住や海外出張が多い方は、ぜひ参考にしてみてください。
マイIP とセカイVPNの違いとは?
マイIPもセカイVPNも株式会社インターリンクという企業が提供しているサービスです。
では、『違いは何?』ということなのですが、大きいな違いは 、使う” IPアドレス “が共有か固定かという部分です。
見たい動画サイト(アマゾンやHuluなど)に対して、
『私は日本から接続してますよ』と伝える為には、” IPアドレス “というインターネット上の住所に当たる番号を日本のものにする必要があります。
試しにこのサイトを訪れて見ると、自分のIPアドレスが表示され、それをもとに国を判別されていることが確認されます。
→Grupo
セカイVPNの特徴
セカイVPNの特徴は、次の5カ国のIPアドレスを自在に選んで使用することができます。
- 日本
- アメリカ
- ドイツ
- 台湾
- 韓国
つまり、あなたが動画サイトに直でアクセスする前に、一旦中継地点を経由するのです。
セカイVPNの場合、その中継地点が5つ国の中から選べるんですね。
もちろん、日本の動画を見たいわけですから、中継地点として日本のIPアドレスを選択すれば良いことになります。
そうすれば、動画サイトはあなたは日本からアクセスしていると認識することができます。
これは、電車の仕組みと同じです。
もしあなたが、大阪から東京へ新幹線で行くとします。
- 大阪で切符を買う
↓ - 名古屋で一旦降りる
↓ - 名古屋で切符を買い直す
↓ - 東京で降りる
この手順で東京に行けば、東京の駅員さんはあなたが本当は大阪から来たことを認識できないですよね?
わかるのは名古屋からやってきたということ。
別に名古屋でなくても、『静岡』『京都』『横浜』などで一旦降りて切符を買い直しても同じです。
セカイVPNの5つの中継地点は、この東京と大阪の間にある駅と同じ役割なのです。
上にも述べましたが、この中継地点として使われるIPアドレスは共有です。
つまり、あなた以外にもいろんな人が同一のIPアドレスを使うことになります。
これが、動画サイトを見る上でネックとなりうる部分でもあります。
マイIPの特徴
セカイVPNが5つの中継地点を用意してくれているのに対し、マイIPは固定の日本のIPアドレスを個人専用に用意してくれます。
つまり、共有する人がいません。
もしかして、
『でも、5つの中継地点から選べるセカイVPNの方がお得じゃない?』
『IPアドレスを固定で、専用に持つメリットって何?』
と、思うかもしれません。
例えばですが、日本の固定IPアドレスを専用で持つメリットは、日本各地への出張が多く出張先から会社のサイトにアクセスする必要がある人などです。
公共の無料wifiやポケットwifi、滞在先のwifiでは、それぞれIPアドレスがバラバラになってしまいます。
会社のサイトであれば、セキュリティー対策としてアクセスできるIPアドレスを制限したい要望もあります。
そのため、様々な場所から会社のサイトにアクセスする必要があれば、マイIPを用意しておくことで、許可をする必要があるIPアドレスを1つに絞ることができます。
この、
- 不特定多数の人に共有されていない
- 日本国内の人でも使っている可能性が大いにある
この2つの特徴が、動画サイトを見るときに優位に働くのでは、と考えられます。
海外から動画を見るならマイIP
これまでは、セカイVPNの方が接続環境がよく、通信速度も早かったので、海外で日本の動画サービスを見るのであれば、セカイVPNの方が良かったのですが、最近は変わりました。
というのも、多くの動画サイトがセカイVPNで動画を視聴できないように規制し始めたのです。
- アマゾンプライムビデオ
- Netflix
- DAZN
- Hulu(www.happyon.jp)
- AbemaTV
- WOWOWオンデマンド
- JCOMオンデマンド
- ShowTime
- 楽天TV
- スカパーオンデマンド
インターリンク社のセカイVPNだけでなく、様々な企業がこの『VPN接続』というサービスを提供していますが、動画サイトがこぞって『VPN接続』のアクセスを制限し始め、この流れは今後も加速すると思います。
あくまで推測ですが、これら上記の動画サイトがVPN接続として使われていると判断されたIPアドレスをブラックリスト化したのかもしれません。
つまり、先の例の『京都』『名古屋』『横浜』などの中継地点なる住所からのアクセスを一斉にブロックしたと考えられます。
『京都』『名古屋』『横浜』からくるアクセスは、VPN経由だから、全員日本国外からのアクセスなはず。
という考えかもしれません。
その点、マイIPで提供されるIPアドレスであれば、規制を受けおらず視聴が可能な状態です。
先ほどの
- 不特定多数の人に共有されていない
- 日本国内の人でも使っている可能性が大いにある
この特徴が優位に働いているのかもしれません。
だから、上にあげた動画サイトにて日本の動画を見たいというのであれば、セカイVPNではなく、マイIPという結論になります。
マイIP の速度
では、気になるマイIPを経由した場合の通信速ですが、結論から言うとアマゾンプライムビデオの動画も最大品質で問題なく見ることができました。
これは、視聴する時間帯の影響もあるかもしれませんが、実際に試したのは私は日本時間の13時ごろですが、問題なくスムーズに再生されています。
参考動画
最大2ヶ月の無料お試し期間
このサービスは月額1080円でクレジットカード払いに対応しています。
私は日本のクレジットカードで支払いをすることが多いので、オーストラリアから定期的にTransferwiseというサービスを使って日本の自分の引き落とし口座にお金を振り込んでいます。
参考記事:海外から日本へ送金?手数料を抑えてお得に外貨を円に両替する方法
また、嬉しいことに、インターリンク社はこのサービスを最大2ヶ月間の無料お試し期間を用意しています。
なので、実際に使って見て『ちょっと違うかも』と思った場合もお金を払うことなく解約が可能なので、実質リスク0で利用が可能です。。
ちなみに、マイIPには『ソフトイーサ版』と呼ばれる上位バージョンがありますが、私は通常の1080円のプランを利用しています。
IphoneやMacで使用したい場合は『ソフトイーサ版』は対応していないので、通常版一択になります。
逆に中国などのセキュリティーが厳しい国では、『ソフトイーサ版』でないと接続できないようです。
いずれにせよ、ありがたいことに、どちらも無料期間がありますので、まずは実際に試してみることをお勧めします。
アマゾンプライムビデオは専用アプリを使えば、オフラインでも楽しめます。
つまり、やることに困る飛行機内でも楽しむことができるので、本当におすすめできるサービスです。
ぜひ、マイIPを利用して今後の海外生活役立ててみてはいかがでしょうか?
申し込みの際は、マイIPのページに移行する必要があります。
マイIPの設定&接続方法
マイIPの接続方法はいろいろありますが、私が行なっている方法は本当に簡単で5分もかかりませんでした。
一度セットアップすれば、クリック一つで接続・接続解除ができます。
ここでは、その方法を紹介します。
マイIPに申し込みをすると、『インターリンク【マイIP(PPTP/L2
このメールの3項目にある情報を確認します。
次に『マイIPの設定マニュアル』のリンクをクリックし、『VPNコネクトマネージャー』をダウンロードしてインストールします。
※インストール方法は、上記のリンクより画像付きでわかりやすく解説してくれています。
VPNコネクトマネージャーを立ち上げます。
①サービスを選択は、
- 『セカイVPN』
- 『マイIP』
を選択するメニューです。
②プロトコルを選択は『L2TP』を選択します。
③接続先VPNサーバーを選択は、送られてきたメールの①に値する『ホスト名』と同じものを選択します。
④のユーザー名とパスワードは、メールの中の②と③を入力します。
この状態で『接続する』をクリックするだけです。
すると、右上の『IPアドレス』の部分に、メールで送られてきた【割り当てIPアドレス】が表示されます。
これで、接続完了になり、日本のアマゾンプライム等の動画サイトを楽しめるようになります。
ちなみに、スマホやタブレットに接続する方法はこちら
参考記事:超簡単! マイIPをIPhone (IOS)で利用する為の設定方法
アマゾンプライムに登録する際の注意点
海外にすでにいて、アマゾンプライムにこれから登録する場合、1点注意したいポイントがあります。
それは、マイIPに接続していない状態で、アマゾンプライムに契約しようとすると、海外からのアクセスとして認識されるので海外のアマゾンのプライムビデオ(Prime Video.com)への登録を促されてしまいます。
なので、アマゾンプライムに登録する前に、行なっておきたい作業が次の3つです。
- マイIPに接続した状態
- 自分の住所を日本の住所の物にしておく
- ブラウザのシークレット・プライベートモードで登録する
マイIPに接続した状態
マイIPに接続した状態で行うことで、アマゾン側で日本からのアクセスであると認識させることができます。
自分の住所を日本の住所にしておく
海外在住でも日本のアマゾンから書籍を送ってもらうことが可能です。
実際、私も何回か送ってもらったことがあるのですが、ここの住所が海外のものになっていると矛盾が生じてしまうので、ここも実家などの日本の住所にしておくことをお勧めします。
ブラウザのシークレット・プライベートモードで登録する
マイIPに接続し、自分の住所を日本のものにしても、パソコンには『クッキー』と言われる足跡のような機能があり、それが原因で海外からのアクセスと見なされる場合もあります。
そのため、マイIPに接続する前にアマゾンへアクセスした場合は、その足跡が残っていて、海外からの接続と見なされる恐れがあります。
それを回避するために、インターネットブラウザのプライベートモード(サファリ)やシークレットモード(クローム)で、アマゾンにアクセスし直して登録することをおすすめします。
この機能を使えば足跡がない状態でアクセスができますので有効です。
この手順を踏めば、アマゾンプライムビデオへの登録が滞りなくできます。
海外在住でも日本の動画サービスを楽しみたいという方はぜひ参考にして見てください。