オーストラリアは住みやすい?移住して後悔しない為に伝えたいこと。

シドニー湾の写真

オーストラリアを移住先に考えていますか?

英語圏で原発もなく、人々もフレンドリーといった印象がある国かもしれません。

日本人だけでなく、他の国の人たちからも以前移住先として人気のオーストラリア。

私は18歳の時にオーストラリアに住み始めたのですが、32歳の今日本に帰ってきました。

その間、時折日本で住んだりしていたのですが、だいたい10年弱をコアラの国で過ごしました。

私が主にいたのは

  • ケアンズ
  • タウンズビル

という北部ノースクイーンズランド州がほとんどで、一時期メルボルンに住もうかと滞在した時期もあります。

オーストラリアと一口にいってもかなり大きいので、私がいた地域とシドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市とは気候も人柄も違います。

日本も一緒ですよね?

東京の人たちと、沖縄や石垣の人たちは感覚が異なります。

私の好きな福岡、そこの人柄と地元北海道の人柄はやっぱり違うなぁとも思います。

まぁ、こんな感じでイメージは掴んでいただけるかなぁと。

これからオーストラリアに永住権を申請して移住となると様々な方法があるのですが、

  • 会計士
  • 医者
  • x線技師
  • 歯科医師

などように、高度な技術または専門知識がないと、いきなり都市部に移住は難しいのかなと思います。

もちろん、東京や大阪の忙しさが嫌だから、おちついた田舎地方が良いというのであれば、好都合かもしれません。

移住の動機は様々だと思いますが、「何を求めてオーストラリアに行くのか?」という部分が移住後に後悔しないポイントです。

ワーキングホリデーなどで、1・2年というのであれば簡単ですが、永住権となると時間・費用ともに大きな投資になります。

私は約2万ドル(170万円)と4年という月日を永住権に費やして失いました

お金は頑張って働けば取り返せますが、時間は一生取り返せません。

【無理ゲー?】オーストラリア永住権は難しい?申請で2度失敗した話

20代の時はオーストラリアに永住したいなぁと思っていたのですが、30代になり価値観が変わったのか申請の結果待ちの段階で「オーストラリアはもういいかな」と思うようになり後にしました。

オーストラリアの大学を卒業し日本で就職したら鬱ちっくになってた時のこと、学生時代のバイト先で知り合ったオーストラリアに移住した人はすでに日本に戻ってきていて、

 

「シゲルくん、会社やめたの?ANZ(オーストラリアの銀行)の東京支店が人探してるんだけどどう?」

 

といったお話をいただいたのですが、自分の事情を説明してオーストラリアに行くことを伝えたら

 

「そうか、まだ20前半だもんね。その時期なら楽しいかもね」

 

といった言葉をかけられました。

その方は電気技師としてオーストラリアの永住権を取得したのですが、結構あっさりと日本に帰っていました。

当時30代なかばだったと思います。

当時はわからなかったのですが、今こうして自分が30代になり当時のその方の言葉がわかる気がします。

私は永住権の審査を待っている段階で日本に帰ってきた人間です。

つまり、私の意見は「日本の方が良いかな」と感じている状態です。

そんな人間の意見に興味のある場合は、ぜひ読み進めてみてください。

目次

オーストラリアは住みやすいか?

私が10代・20代の時はオーストラリアは住みやすいと思っていました。

よく聞く

  • 個人主義
  • 他人の目を気にしなくていい
  • 人々がのんびりしている

といった部分がまさに自分にとって心地よかったのです。

また、若かったのもあり多少の「ウェーイ系」のノリもある程度は楽しんでた部分はあるかもしれません。(本当は隠キャ気質なのですが・・)

また、生活やサービスの質、お金を払う対価に対してそこまで気にしていませんでした

これは高校卒業してすぐにタウンズビル・ケアンズにいったのもあり、そうした質の良いサービスを知らなかったのが原因かもしれません。

しかし、一度福岡に3年ほど住んだ後ケアンズに戻ると見える景色・感じる世界が違って見えました。

飛行機でケアンズの景色を窓から見た時

 

「うわ〜。。何もないとこ来ちゃった。。。」

 

と、心の中で思ってしまったのは秘密です。

18歳の時、北海道から直接降り立った時はそんな風に思っていなかったのに。。汗

私はシドニーに住んだことはないのですが、会計士として働いていた大学時代の友人はシドニーに一度住んだもの

「家賃が高い」

「東京と変わらない」

といい、奥さんの国のルクセンブルグ引っ越していました。

そしてオーストラリアに戻ってくる時は、ケアンズを候補地として考えていたくらいです。

彼の望みは、「仕事はそこそこに家族で落ち着いてゆっくり暮らしたい」というものでした。

対して私は

「もっといろんな経験をしたい」

「人生もっと挑戦したい」

と思っていたので、吉幾三さんの「オラこんな村〜」が結構頻繁に頭の中を流れるようになっていました。

で、オーストラリアが住みやすいかどうかは、個人の価値観とオーストラリアの環境がマッチするかどうかだと思います。

私にとってオーストラリアの生活環境が魅力的でなくなったしまった要素を紹介します。

オーストラリア永住の魅力が途中で消えた理由

よく言われることですが観光として訪れるのと働いている住民として住むのでは、見える世界が変わって来ます。

ここでは次の6つにわけて、魅力が消えた理由を紹介します。

  • お金を払いたくない
  • 治安
  • 税金収めるのがあほらしく感じるようになった
  • 時間が奪われる
  • 日本と変わらない。。と感じた
  • オージーの国民性があわなくなった気がした

もしかしたら、私の愚痴にきこえるかもしれません。

まぁ、その通りなのですが、これから永住権を申請してオーストラリアに住むのであればあなたも通る道かもしれません。。

お金を払いたくない

だんだんと、オーストラリアでお金を払って満足することがなくなって来ました。

生活していると様々なサービスを利用する機会がでてきますが、物価の高いオーストラリアで何か支払いをした時に、どうしても

「この料金でのこのサービスか・・」

と感じることが多くなりました。

こう、文字にして書くと自分がかなりクレーマー気質なんじゃないかと思えてくるのですが、きっとこの気持ちオーストラリアに住んだことあるならわかってくれる人がいるはずです。

  • 数千ドル払った移民エージェントは2社とも担当者が途中でいなくなる
  • 時間通りに絶対こないエアコン修理業社
  • 賞味期限切れの商品を平気で納品してくる業者
  • なぜか高圧的で質問に対して鼻で笑ってくる接客

などなど、お金を支払う側が神様だとはおもいませんが、気分が悪くなることが多かったのです。

で、私としてはせっかく稼いだお金は気持ちよく使っていろんな経験をしたいのに、そうした気力もおきなくなりました。

また、医療に関してもそうです。

メディケアという国民健康保険みたいなのに年間いくらか払っているのですが、あまり使えません。

知り合いも腹痛で様々な医療機関をいきましたが原因不明。

東京の町医者に電話したら、問診で「腸炎」と診断され、緊急帰国して事なきをえていました。

よく言われるのが、こうしたことは「働く側になると気楽」ということ。

確かにその通りです。

それで社会は回りますし、お給料も発生します。

でも、自分としてはそこが自分の中でスタンダードにしたくなかったというのがあります。

あれです、俗にいう「意識高い系」なのかもしれません。

実力があるかは別にして。。。

治安

自分が30代になったということもあり、学生時代の友人たちはみな結婚して子供もいるので、自然とオーストラリア人といることが少なくなりました。

やはり、私みたいな目つきのわるいアジア人が一人で歩いていたりすると、面倒なことが起きたりします。

  • タバコの吸い殻を車の窓から投げられる
  • 横断歩道で渡っている最中にアクセル踏んでくる
  • すれ違いざまに暴言や奇声をあげてくる

気を張りながら外を歩くのが面倒になったのもあります。

日本人の両親をもつこっち生まれの子も、「家族で行く時と友達と行く時では店員の対応があきらかに違うという」ことも言ってましたし。。

ケアンズで気を張って歩いていのが、バンコクや日本ではそんなことなく過ごす事ができました。

税金を収めるのがあほらしく感じるようになった

私の住んでいた地域には、昼間から地べたに座ってお酒を飲んでいる人をよく見かけました。

また、道端で昼間から寝ている人もいます。

そうした人たちをみると、どうしても働いて税金を収めているのがアホらしくなったのもあります。

どうしても、毎日そういった人たちが目につくので。。。

 

「こっちは週5で働いて税金収めているのに、国としては私たちよりも選挙権のあるこの人たちを生活保護で支援か・・・」

 

と、どうしても思ってしまうんですよね。。

自分の時間が奪われる

今、永住権は長期戦です。

当時の私はオーストラリアでビジネスを立ち上げたかったので、永住権を取得して地に足をつけて行いたかったのもあり、以前からの知り合いの経営する飲食店のマネージャーとして申請しました。

この方法での申請が当時私にとって永住権の道として現実的かつ、一番可能性の高いものでした。

ただ、この申請の条件は永住権が降りた後にその会社の元で2年間働くというもの。

当初の予定としては、ワーホリ1年・ブリッジングビザ半年・永住権2年で自由になり、シドニーに行き自分のビジネスを立ち上げるつもりでした。

相談した移民エージェントが永住権取得までの流れが上記の感じだと説明してくれたのです。

しかし、ブリッジングで1年半待った結果は申請却下。

これまでの時間(2年半)が振り出しに戻りました。

再申請当時、政府は審査の結果までに8〜12ヶ月と発表していまいしたが、どんどん伸びていき21〜24ヶ月に・・・

自分が晴れて自由になった時には何歳だろう。。。と考えられずには要られませんでした。

自分でいうのもなんですが、30代という2度とこない脂ののった時期をこのままいつ降りるかわからない永住権待ちに使いたくなかったのです。

オーストラリアで立ち上げようとしていたビジネスも、実はネットを使えばより効率よく行えることを発見したので実質私にとってオーストラリア永住権を取得するメリットが消えてしまったのです。

都市部を歩いて見て、日本と変わらないんじゃ・・と感じた

冒頭で、シドニーに住んでいた知人が「東京とかわらない」と言っていたのと同じ感覚です。

ケアンズにいる私は一度お気に位入りのコメディアンのライブショーを見にブリズベンに行きました。

そこでは久しぶりの豚骨ラーメン、友人と炭火焼き鳥を居酒屋で堪能。

そんな風に楽しんでいたのですが、街中を歩いている時にふと

「あれっ?なんかこれって福岡にいた時とかわらなくないか・・」

と思ってしまったのです。

そこに気が付いた時、そして自分の立ち上げたいビジネスはネットでもできることを悟った時、オーストラリアでなければいけない理由が消えました。

オージーの国民性についていける気がしなくなった

オージーは基本陽キャだと思って問題ないかなと思います。

初対面でもめっちゃ気さくに話す人が大多数かなと。

それに対して私は人見知り、かつ一人が好きで、静かな空間を好む性格。

10代・20代前半の時はお酒のんで、テンション上げて〜ができましたが、もうそうしたことは別にしたいと思いません。

美味しいご飯と少しのお酒で満足です。

でかいステーキを豪快にバーン、ビールをごくごく、ガッハッハよりも落ち着いて過ごす方に魅力を感じるようになりました。

オーストラリア移住して後悔しなさそうな人

私の独断と偏見で、オーストラリア移住しても後悔しなさそうだなぁ〜と思う人ですが、上に上げたことを肯定的視点で捉えることができる人かなと。

私の周りの日本人で永住権をとって残っている人は、

 

「日本で働きたくない」

 

というのが私の少ない知人の中でですが大多数です。

やはり日本の労働環境が嫌だと言っています。

オーストラリアの場合は日本ほどに「お客様」が浸透していませんから働きやすいし、あと休暇も取りやすいです。

また、都市部は別ですが田舎であれば日本よりスペースのある家に住むことも簡単です。

なので、

  • 日本の労働環境がいや
  • バリバリ仕事をしたいわけじゃない
  • プライベートは犠牲にしたくない

というメリットと上の私の愚痴を天秤にかけて、それでも魅力的に感じるのであれば、オーストラリアは住みやすく感じるかもしれません。

これからオーストラリアの永住権を狙うのであれば長期戦覚悟だと感じます。

実際経験して思いますが、永住権とそれ以外のビザの差は大きいです。

仮に永住権が降りるまで違うビザでオーストラリアで過ごすとしたら、様々な制約・不便を感じると思います。

仕事に応募しても、いつ帰るかわからないビザより永住者が優先されます。

賃貸契約もシェアハウスなら短期からできますが、家族と一緒となれば不動産会社を通した部屋の方が過ごしやすいです。

しかし、不動産会社はだいたい1〜2年契約を迫ります。

学生ビザで滞在期間を安定させても、週に働ける時間に制限があります。

永住権を申請し、結果待ちまでブリッジングビザになるかもしれません。

その状態は「いつ拒否られてもおかしくない状態」です。

つまり、申請却下を受け日本に帰る場合は1ヶ月ほどの猶予しかありません。

その間に車を売ったり、賃貸を解約したりと結構大変な目にあいます。

それがいやで、車を買わなければそれだけ不便に感じるかもしれません。

自分は外国人なんだという事をひしひしと感じさせられます。

そうした思いをしてでも、オーストラリアに住みたいというのであれば永住権チャレンジもありかなと思います。

オーストラリアに住んでいる人がデメリットについて語っているのはありますが、帰ってきた人、途中で諦めた人がデメリットについて語っているのってあまりないかなぁと思ったので書いてみました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次