NHKオンデマンド を海外からでも見たい!そんな願いを叶える方法を紹介します。
日本にいた時は、テレビを持たずパソコンでネットサーフィンばかりしていた私が、『大河ドラマが見たい!』という衝動にかられるようになりました。
その理由は、一時帰国をより充実したものにしたいという思いです。
高校生の時の修学旅行で京都に行った時、歴史なんて何も知らなかったので、『大原三千院』という場所で、1日のんびりと過ごしてしまった経験があります。
これはこれで良い経験だったのですが、今思うと歴史や日本文化がぎっしり詰まった京都をしっかりと堪能したかったら、自分自身もその歴史や文化を知っといたほうが全然違うはず!と思ったのです。
例えば京都御所は、歴史上様々な場面の舞台となっています。
であれば、その場面の背景を知っていると知っていないのでは、実際に訪れた際に見え方が全然違うのではないか?と思い始めたのです。
以前、たまたまシェアハウスにあった司馬遼太郎さんの『最後の将軍-徳川慶喜』を読み、そのあと京都に訪れた際、石清水八幡宮に行きました。
実際に石段を登っていると『この石段を、かの徳川慶喜も登っていた道なのか〜』と、歴史に想いを馳せながらなんとも言えない気持ちになりました。
そこにあるストーリーを感じることで、旅行の感じ方・見え方がグンと楽しくなるのだなぁと実感したのです。
こんな感じで、歴史を勉強すれば、自分の好きな旅行がひと味もふた味も違ってくるのかなぁと思うと、大河ドラマを見たくなったのです。
と、前置きが長くなってしまいましたが、NHKの番組を海外からでも見る方法は、大きく分けて次の2つの方法があります。
- NHKワールドプレミアム
- NHKオンデマンド
NHKワールドプレミアムとは、おおざっぱに言えば、衛星放送やケーブルテレビを利用した『リアルタイム』での放送を見る方法。
それに対して、NHKオンデマンドはインターネット回線を経由して、番組を『好きなタイミング』で見る方法です。
結論からいうのであれば、私はオンデマンドの方を圧倒的にお勧めします。
『視聴までの手続きの手間』、『値段』、『契約条件』を比べると圧倒的にオンデマンドに軍配が上がります。
たとえば、私のいるオーストラリアでNHKワールドプレミアムを見ようと思ったら、次の手順をふむ必要があります。
- Television Oceania (放送局)と契約
- 受信機器の取り付け(自分で業者を手配)
→家のオーナーの許可を得る+工事費用4~5万 - 月額4000~5000円&最低3ヶ月契約
もし、お住いの地域にNHKワールドプレミアムを放送している局がない場合は、直接株式会社日本放送局と契約することで見ることができますが、かなりハードルが高い(面倒)なのが伺えます。
参照:NHKワールドプレミアム
これでは、『見たい!』と思ってから数日〜数週間はかかりそうな手続きです。
一方、NHKオンデマンドを見ようと思ったら、
- VPNの契約&セットアップ(15分)
- NHKオンデマンドの契約(10分)
これだけです。
インターネット上で全てが完結します。
また、NHKワールドプレミアムで放送している内容は、オンデマンドの方でも視聴できる番組もあります。
なので、
- NHKの番組をリアルタイムで見たい(スポーツ観戦など)
- 日本語のテレビをつけ流していたい
- 特定の番組を見たいわけではないけど、NHKがいつでも見れる環境にいたい
という場合以外は、私はNHKオンデマンドで視聴することをお勧めします。
月に払う額も、維持費や手間もパラボナアンテナやケーブルテレビの半分以下でシンプルです。
ということで、この記事では、海外にいながらでもNHKオンデマンドを問題なく視聴するための方法を紹介します。
NHKオンデマンド は海外から視聴不可
いきなりですが、NHKオンデマンドは基本的に日本国内在住者向けのサービスです。
そのため、海外にいる状態から、そのまま『NHKオンデマンド』のサイトにアクセスし、契約しようとしても
『お住いの地域からはご利用いただけません』
と表示されてしまいます。
NHK側で、我々が海外からのアクセスとわかる理由は、『IPアドレス』と呼ばれるインターネット上の住所によって割り出されます。
試しにこのサイトにアクセス(午前9時45分50秒)して見ると、私のIPアドレスから居住国であるオーストラリアが割り出されていることが確認できます。
このようにしてNHKオンデマンド側では、IPアドレスが日本国以外に割り当てられているものからのアクセスは、上記のように弾くように設定しているのです。
そこで、利用するのがVPNというサービスです。
VPNというのは、Virtual Priivate Network(バーチャルプライベートネットワーク)の頭文字で、このシステムを使うことで、NHK側に『私は日本からアクセスしていますよ』と伝えることができます。
私は『マイIP』というサービスを使っているのですが、これに接続し、
再度先ほどのサイトで居住国をチェックしてみます。
このように、IPアドレスの変更と共に、割り当て国も日本に変わりました。
NHKオンデマンドにアクセスする前に、一旦マイIPを経由することで、NHK側は『日本からのアクセス』と認識するのです。
このVPNというサービスは、私が使っている『マイIP』の他にも、様々な企業が提供しています。
その上で、私がマイIPを使う理由は、『アマゾンプライムビデオ』など、他の動画サービスを利用したいからです。
参考記事:Amazonプライムビデオ がVPN規制で見れない?海外でも見る方法とは?
というのも、これらのサイトはVPNを使った視聴を規制しはじめているのです。
実際、『マイIP』を提供している株式会社インターリンクは、『世界VPN』というサービスも提供しています。
日本のIPアドレスを使えるセカイVPNで、アマゾンにアクセスした場合、動画が見られないのです。
では、なぜ同じVPNなマイIPが大丈夫なのか?
その理由は私の推測ですが、セカイVPNの特徴として、
- IPアドレスが不特定多数の人と共有
- 匿名性の高さ
- 海外居住者向けのサービス
といったことがります。
つまり、上の図のように『セカイVPN』のIPアドレスを使用することで、居住国に関係なく日本からアクセスしているとアマゾン側につたえることができます。
アマゾン側が
『このIPアドレスって、元のアクセスは国外にいる人達が使っているんだよね?じゃぁーこのIPアドレス一括してアクセス拒否しちゃえ』
と、なっているのが現状。
その為、これまでセカイVPNでアマゾンプライムを視聴していた人たちが一気に見れなくなりました。
もともと、このセカイVPNの特徴が、中国などのインターネットの規制の厳しい国でもFacebookなどにアクセスしたい人向けにアピールされていた商品ですから、主な客層は海外在住であるはずです。
アマゾン側も海外在住の人が使うVPNのIPアドレスであれば、国内の著作権法の関係もあり規制をかけざるを得ないのかもしれません。
客層が海外在住者むけではなく、日本国内在住者でも使われる可能性が大いにあるVPNサービスである『マイIP』を利用した結果、問題なく視聴が可能になりました。
こちらのサービスは、『セカイVPN』と違い
- 国内利用者を主なターゲットにしている
→国内出張が多い人で会社のサイトにアクセスする必要がある等 - 日本にある『個人専用』のIPアドレス
の2つが大きな特徴です。
自分が世界中のどこにいても、日本国内と判別される個人専用のIPアドレスからAmazonプライムなどの動画サイトにアクセスすることができます。
さらに、他の誰とも共有しないので、不特定多数というわけでもありません。
私はこれを利用してアマゾンプライム動画等を楽しまさせていただいています。
マイIPの接続&設定方法やその他詳細は、こちらの記事で説明していますので、参考にして見てください。
参考記事:マイIP とセカイVPNの違いは?海外から日本の動画を見るならどっち?
NHKオンデマンドへの登録と料金プラン
NHKオンデマンドへの登録は、2ステップで終わります。
まずは、NHKオンデマンドのサイトへアクセスし、新規会員登録をクリックします。
この時に、マイIP等のVPNで接続していないと、先ほどの『お住いの地域では~』と表示されてしまいます。
なので、VPN接続を確認し、クリックします。
会員登録を行いますので、必要な項目を入力して行きます。
全て入力したら、利用規約を読み、『同意する』をクリックします。
入力内容の確認画面になりますので、間違いがなければ、『仮登録する』をクリック。
仮登録が完了し、その旨のメールが先ほど入力したメールアドレスに送られてきます。
そのメールを開き、『会員本登録用URL』をクリックします。
これで、NHKオンデマンドへの登録作業は完了です。
(衛星放送やケーブルテレビに比べ、シンプルです)
本登録から購入までの流れ
登録作業は完了ですが、実際に動画を見るためには、料金の支払いが必要になります。
料金の支払い方法は、
- クレジットカード
- ヤフーウォレット
- NETCASH
- モバイルSUICA
- SUICAインターネットサービス
- ドコモケータイ払い
- 楽天ペイ
- AU簡単決済
と8つの方法から選べます。
(NHKオンデマンド:支払い方法)
ここではクレジットカードで支払う方法を紹介します。
単品購入の場合
見たい動画を選択し、『単品』をクリックします。
決済方法を選択する画面になりますので、クレジットカードを選択して『決済方法を決定』をクリック。
クレジットカード番号等の必要項目を入力し、『決定』をクリック。
これで、クレジットカード情報の登録が官僚しました。『商品購入に戻る』をクリック。
『購入する』をクリックします。
『視聴ページを表示』をクリックします。
画面に再生マークが現れますので、クリックすると動画が視聴できます。
全画面で見る場合は、赤枠の部分をクリックすれば可能です。
日本のクレジットカードで決済?
私も使っている”Transferwise”という送金サービスを使えば、お得なレートで外貨→日本円に両替して、日本の引き落とし口座に直接振り込むことができます。
詳しくは、こちらの記事も参考にして見てください。
料金:単品購入 vs 見放題プラン
NHKオンデマンドでは、料金体系として『単品購入』と『見放題プラン』の2つを用意しています。
単品購入は、その名の通り動画1本に対して料金を払うのですが、もし月に5本以上の動画を見るのであれば『見放題プラン』をお勧めします。
この見放題プランは2種類あり、
- 見逃し見放題パック
- 特選見放題パック
の2つがあります。
どちらとも、月額は972円なのですが、中身がちょっと違います。
ざっくりとその違いを表にまとめました。
見逃し見放題 | 特選見放題 | |
---|---|---|
動画本数 | 500~600 | 6000本 |
動画の種類 | 放送から2週間以内の番組 | 過去に放送した番組 (毎週新しいラインナップを追加配信) |
向いている人 |
|
|
私の場合は、最新のドラマやニュースよりも、歴史関係の動画を休日にがっつり見たいので『特選見放題パック』の方があっていました。
通勤時間や隙間時間にニュースをチェックしたいという方は『見逃し見放題パック』があっているのかもしれません。
ちなみに一点、見放題パックを契約する前に注意点があります。
海外から見る場合、 VPNを経由する必要があると紹介しました。
VPNを経由すると、お住いの地域や時間帯によっては、ダウンロードの速度がネックになる場合もあります。
なので、私は見放題パックを契約する前に、動画を1本だけ単品購入しました。
実際にスピードに問題がないか試したかったのです。
『高画質』で設定した場合、ちょくちょく、動画がストップしました。
そこで、『中画質』にしたところ、問題が解決。
パソコン上で見ていたので、特に画質が荒くなるという事も感じることなくスムーズに見る事ができたので、安心して見放題パックにしようと思います。
大画面で楽しみたい!?
ちなみに、NHKオンデマンドをテレビの大画面で見たい場合は、U-NEXTとクロームキャスト を使った方法がおすすめです。
その理由と具体的な方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:NHKオンデマンドをテレビで見る方法 !U-NEXT経由のメリットとは?
私が使っている『マイIP』は、ありがたいことに2ヶ月間のお試し期間があります。
リスク0で、自分の環境でも動作できるか確認することができます。
→株式会社インターリンクのHPより、『マイIP、マイIPソフトイーサ版』をクリックして申し込みが可能です
※私はソフトイーサ版ではない通常のタイプを使いました。
ぜひ、参考にしてみてください。