『留学してしばらく経つけど、最近英語が以前ほど伸びている気がしない・・』
『英会話スクールに週2回くらい通っているけど、いつも同じ会話パターンで終わる』
『ワーホリで来て、日常生活を送る上で最低限は大丈夫だけど・・・あまり上達せずに終えそう・・』
『表現の幅を広げたいから単語を覚えたいけど、覚えきれない。。』
と、英語習得において全くの初心者ではないが、伸び悩みを感じている方に向けて私の経験から頭打ち打破に必要な事を紹介したいと思います。
こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。
日本生まれ日本育ちの私は高校卒業後オーストラリアに初めて行った時、
『アイムソーリー アイキャンノット スピークイングリッシュ』
と言って会話を避けることが多いくらいスピーキングはダメでしたし、どうしても電話などが必要な時はまず書き出してからそれを読み上げるという形で
『まずは自分の言いたい事を言う』
というスタンスで進めていました。
また、リスニングにおいては本当にチンプンカンプンな状態で、その場の雰囲気と状況、そしてなんとか拾えた単語から推測して頑張っている状態。
そんな私でも試行錯誤して勉強を継続してきた結果、対策せずに初めて受けたTOEICで965点を取る事ができました。
IELTSのスピーキングも対策せずに7をとった事がありますし、YouTubeで英語の動画を難なく楽しむ事ができます。
英語の習得には様々な要素が複雑に絡み合っています。
それはつまり
『スピーキングを伸ばしたいから会話の時間を費やす』
『ネイティブの英語が聞き取れるようになりたいから、映画をたくさん見る』
というシンプルな方法では上手く行かない事が多いのです。
なので、様々な要素を紐解いて行きながら、何が足を引っ張っているのか?を特定してそこを改善して行く必要があります。
英語には大きく分けて
- スピーキング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
- 語彙力
- 文法
といった要素がありますよね。
英語を学ぶ時に大切なのは、これらの順番を間違えない事。
私の経験上、英語の勉強しているけど冒頭に紹介したような悩みを抱えている場合、その原因は文法にあります。
もしかしたら
『大学受験とかで学校の文法問題が得意な人でも英語話せない人、聞き取れない人普通にいますよね?』
と思うかもしれませんので、それについても触れていきます。
英語中級者の伸び悩み脱出に文法が役立つ理由
先ほど紹介した英語力の要素
- スピーキング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
- 語彙力
- 文法
これらの中で、スピーキングやリスニングと言うのは、一番高度なスキルでして、このような図で表す事ができます。
つまり、
- スピキーング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
といった、これらの要素をどこまで伸ばせるか?はその下にある文法知識と語彙力によって決められるのです。
だから、まずは自分の文法知識と語彙力を見直す事で、英語力の底上げを行う必要があります。
ここでもしかしたら、
『文法と語彙力をどっちの見直しを優先すべき?』
と思うかもしれません。
私のオススメは文法です。
なぜなら、語彙力(単語量)は無限大にありますが、文法は有限です。
そして文法を一度習得してしまえば、英語で表現できる幅を掛け算式に増やす事が可能です。
算数・数学でいうなら公式を覚えるような感じです。
公式さえ覚えれば、あとは数字の入れ替えで答えを出す事ができますよね?
英語の場合は、文法という公式を覚えれば、あとは品詞別に単語を取り替えるだけで英文を作る事ができます。
逆に
『単語を覚える』
『英会話のフレーズを覚える』
こうしたアプローチは英語で表現できる幅は足し算式で増やします。
文法を把握せずに英語を使おうとするとどうしても暗記型になり覚える量が膨大になってしまう為、高い壁に感じてしまいます。
だから私は足し算式で覚えるのは、英語学習初期段階か
『文法を使って自由に自分の伝えたい事は伝えられるけど、もっとネイティブらしい表現を身に付けたい』
というステージになったときに活きて来ると考えています。
だから、もしあなたがその中間にいるのであれば、まずは文法知識を身に付け習得し、今後の伸び代をしっかりと増やしておくことで、伸び悩みを打破する事ができます。
文法が英語の伸び悩み解決となる例
英語の伸び悩みを打破する上で、文法がどのような役割を果たしてくれるのか?
例えばですが、下記の英文を読んでみてください。
This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine’
この英文で使われている単語はそれほどレベルが高いものではないかと思います。
この英文読んだ時にそのまま意味が理解できなければ、リスニングで聞いたとしても理解する事ができません。
『英単語は聞き取れるけど意味が理解できない』
という悩みを抱えている場合、その理由は文の構造が理解できないので、聞き取れたとしても意味を解読できないのです。
聞き取れるけど理解できない、というのはリスニングの音を拾える能力はあると言う事。
今回の例文では使っている単語が優しいので必要なのは文法知識。
つまり、せっかくの聞き取れる能力を文法力不足が足を引っ張っている状態ともいえるのです。
文法が染み付いていれば、この長文を塊で区切って理解する事ができるようになります
This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine’
- This is the wine
→これがそのワインです
(へぇ〜、『その』ってどんな)
- that I thought you said
→あなたが言ったと思った
(なんて言ったと思ったの?)
- all the French people
→そのフランス人全員が
(『そのフランス人』全員って)
- you had met in Paris
→あなたがパリで出会った
(そのフランス人達がなんだって?)
- described as The King of Wine
→ワインの王様と評した
となり、文全体の意味としては
→これが、あなたがパリで出会ったフランス人全員が「ワインの王様」と評したと言っていたと(私が)思ったワインだよ
となります。
で、先ほどの
『大学受験とかで学校の文法問題が得意な人でも英語話せない、聞き取れない人普通にいますよね?』
という事に関してですが、その通りでなぜそうした事が起こっているのかと言うと
- 知識として知っている
と
- 習得している
は別物だからです。
だから文法を学ぶ時は習得度を意識する事が大切なのです。
文法の習得度には
- 知識としての文法を知る
- 確認しながら英文を書く
- 文法が頭に定着する
- 文法が当たり前になる
- 文法を自在にアウトプットできる
といったレベルがあります。
で、学校や英語のテストって穴埋め問題が結構ありますよね?
花子は金曜日に東京で友人と会うつもりだ
Hanako ( ) going ( ) see her friends in Tokyo this friday
こんな感じの問題。
となれば、習得度が三番目の段階で
これは未来形だな、未来を表すのは”will”か”be going to”、そして括弧が2つあるから、ここでは is とto を入れればオッケーなはず
と、こんな感じで問題が解けてしまい、5段階目まで持って行かずとも正解を得ることができます。
穴埋め問題は消去法的ですよね、何もない0から組み立てるのとは違います。
しかし、話す場合は英文を0から構築する必要があります。
0から家を作り上げる大工さんと、壊れた部分を直す日曜大工では求められるスキルのレベルが違うのと同じです。
英語力の停滞・伸び悩みを打破する鍵は、ここを抑えた上で文法を習得する必要があるのです。
英文法は学ぶ本質や、
『文法の参考書で勉強したけどどうも身につかない』
という方におすすめしたい教材は、こちらの記事で紹介していますので、参考にされてみてください。