もしあなたが今、英語学習において
- 英語を聞いても理解が追いつかない!
- 長文のリスニングは気を抜けない!
- 聞き取れるのに意味が理解できない
- 単語を聞き逃すとパニックになる!
という悩みを抱えている場合、この記事の内容を読めば解決策が見えてきます。
何を隠そう私自身がこういった問題に直面しましたし、英語学習者は全員通る道だと感じます。
こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。
リスニング力を構成するのは大きく分けて
- 文法力
- 処理速度
- 聞き取り能力
- 全体像をつかむ能力
の4つの要素からなり、リスニング学習の方法によって、知らず知らずのうちに偏った鍛え方をしてしまいます。
結果、冒頭のような悩みに直面しますので、原因を特定し解決策となる勉強法を採用して行くことでリスニング力が上達します。
英語力は実に様々な要素が複雑に絡み合っているので、
「リスニング力をあげる為に英語をたくさん聞くぞ!」
という方法だけでは上手く行かないのが現実。
この記事ではそうした要素を紐解いていきリスニングで直面する問題の原因と解決策となる勉強方法を紹介します。
英語を聞いても理解が追いつかない原因
これまでの英語学習がリスニングよりもリーディングが多かった場合にこうした状況になりやすいです。
また、英語と日本語は語順が違いますので、英語を頭で日本語に翻訳して理解したくなります。
リーディングの場合やリスニングでも短い英文や、発言者が理解するまで待ってくれている場合は良いのですが、テストやニュースなどは次から次へと音声が流れていきます。
そうなると、日本語に翻訳している時間が足りなくなり、理解が追いつかなくなります。
この問題は英語を英語で理解できるように訓練することで解決できます。
解決策:英語脳を作る
英語を英語のままで理解する為には英語脳が必要です。
これを達成する為に必要なのは、自分の英語レベルにとって簡単な英語をたくさん聞くこと。
つまり、日本語に直す必要のない英語です。
辞書を使ったり、文法が難解な英文を聞いた場合、
- 英文を確認する
- 辞書で意味を日本語に直す
- 英文全体を日本語に直す
という状態になり、日本語で理解してしまっている状態です。
これを繰り返す形で英語に多くふれても、英文を翻訳しているだけで、英語を英語のまま理解するという目的達成が遠くなります。
「単語の意味はわかるけど・・」
となり処理速度が上がるわけではありません。
その為、大切なのは日本語に直す必要のない英文を音声でたくさん聞くこと。
日本語に直す必要のない英文を聞き続けていると、英語の語順やリズムが染み付いてきます。
「こういう感じで伝えるんだ~」
「この辺で一旦区切るんだ~」
といった、感覚がわかってきます。
例えば、
Is there anything else I can do for you ?
(何か他にお手伝いできることありますか?
There’s nothing we can do about it..
(何もできないし、しょうがないよ・・)
There’s something I need to tell you(伝えなかきゃいけないことがある)
というように、There is 構文を繰り返し聞いていくと、
「こうやって後ろから内容を付け足していく方法をよく使うんだな」
という感覚が養われていきます。
音声で聞くことでリズムやどこで区切ることが多いのかも徐々にわかってきます。
意味のわかる英語を繰り返し聞いて行くことで、日本語に直さなくても理解できる英語が少しづつ増えて行きます。
単語は聞き取れるのに意味が理解できない原因
「それぞれの単語は聞き取れるのに、分全体の意味が理解できない」という場合は
- リーディング力不足
- 知識不足
のどちらかに分類されます。
リスニングは基本的に読んだ時に理解できるものしか理解できません。
もちろん、会話の場合は身振り・手振りや周りの状況も手伝ってくれますが、電話などの音声だけの場合は、聞き取った英文は読んだ時にすぐに理解できる必要があります。
リーディング力を支えるのが文法と語彙力になるので、その土台がある状態かつ上にあげた「高い処理能力=英語脳」がないと意味が理解できなくなります。
そして、もう一つの理由が「知識不足」です。
これは日本語でも起こります。
医学・会計学・政治など、自分があまり得意としない分野の話になると、
「右耳から左へ~」
「あたまに入らない~」
となりますよね。
日本語の単語は聞き取れたとしても文となった時に理解できない状態です。
これが原因の場合は、英語そのものよりもその分野の知識を学ぶことで理解できるようになります。
私が大学の授業を受け始めた時、ほとんどわからない状態でしたが、教科書の中身を予習して内容を理解してからはリスニングでの理解度に雲泥の差がでたのを覚えています。
単語を聞き逃すパニックになる原因
日本にいる時の私は、リスニングとなると常に「一語一句聞き取ってやるぞ〜」というスタンスで英語を聞いていました。
もちろん、英語を聞くのは「テスト」という状態だったので、耳に全神経を集中させている状態。
その結果、単語を聞き逃すと「えっ?!」となり、若干パニックになり、絶えず流れてくる音声が頭に入ってこなくなり、テストの回答が「推測」ばっかりになっていました。
これが起きてしまう原因は「精聴」に偏った勉強をしていたからです。
この勉強方法はリスニング力を構成する
- 音のつながり
- 省略音
- 細かな発音の違い
といったのを聞き取れるようになる訓練には最適ですが、聞こえた英文を「ガバッとおおまかに理解する」という能力を養うことができません。
ここの能力を養う為に必要なのが「多聴」という勉強方法。
この方法で英語に触れて行くと「あ〜あのトピックの事に関しての話だな」とか「だいたいこんな事いってるんだろうなぁ」という風に理解でいるようになります。
例えば “what did you get up to on the weekend” ?と聞かれた時に、’get up to’ の意味がわからなくても
- what:何
- you:あなた
- weekend:週末
という3つの単語から
を聞いて「あぁ『週末何したの』って聞いてるのかな」と推測できる心の余裕。
話のキーとなる単語をピックアップして要点を掴むスキルです。
このトレーニングをせずに「精聴」だけ行なっていると、一つ一つの単語に囚われてしますので
「聞き逃すとパニックになる」
という問題を抱えることになります。
多聴の具体的なやり方は、こちらの記事を参考にされてください。
なんとなくわかるから脱却できない原因
精聴とは逆に、多聴に偏って英語に触れていると、「細かい部分はわからない」という問題が起きます。
先ほどのガバっと英語を理解することはできても、英文を精確に聞き取ることができないので、推測の領域から抜けることができません。
この問題を解決するのが、精聴のトレーニング。
自分が聞き取れない音や苦手とする音のつながり、省略音を認識して英語を聞くことで徐々に理解できる幅が広がって行きます。
ここに関しては、音だけでなく聞き取った英文を精確に理解する必要があるので、それを支える文法力・語彙力も必要になります。
例えば
This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine’
という英文を聞いた時、この構文の英語をしっかりと理解できる読解力がないと、精確に理解することができません。
音を聞き取れるようになった後は、リーディング力と処理能力の速さが求められるのです。
リスニング力を高めて行く為には、文法や語彙力に加え、多聴と精聴をバランスよく行なっていくことが大切です。
私がおすすめするバランスに関してはこちらの記事を参考にされてください。