自分の実体験を元に働きながら英語が学べるおすすめのバイトを2つ程紹介します。
私は日本にいながらTOEFLを勉強し、高校卒業とほぼ同時にオーストラリアの大学へ進学した後、合計10年近くオーストラリアで生活からの永住権申請却下。
そんな私ですが、日本&オーストラリアでぼちぼち色んなバイトをしてきました。
で、自分の失敗を振り返ってみて本当に思うのが、
「働きながら英語を学びたい!」と思っているレベルの英語力の場合、
海外に行って仕事をするよりも今は日本で仕事・バイトをした方が英語習得の面ではメリットが高いという事。
なので、日本で働きながら英語を学べるバイトを探している方には朗報かと。
英語に触れる機会であれば、英語圏で生活した方がもちろん多くなります。
ただ、後述しますがそうした環境が常に英語習得において身を結ぶか?というと一概にそうとも言えないのが実情。
この記事の対象者は、「日本で生活している方で、働きながら英語を学べるバイト先」を探している方をメインにしています。
で、ただ単におすすめのバイトを紹介するだけでなく、
- 英語習得で一番先に行う事
- 日本で働くメリット
- なぜ、おすすめなのか?
- どういった心構えで行うべきか
と行った部分に踏み込んで説明していきます。
英語習得で一番先に行う事
働きながら英語を学べるバイトを探す前に行うべき事。
それは「目標設定」です。
つまり、
自分はどのレベルの英語を目指すのか?
英語を使ってどんな事ができるようになりたいか?
この部分をしっかりと把握しておく事が大切。
もちろん、
「TOEICで〇〇点取得」
「英検2級取得」
など、テストの点数や資格取得を目標にする事も悪くはないのですが、そこからさらに突っ込んで
そのテストで合格するためには何が必要か?
を自分の英語力と照らし合わせて自分に足りない要素を重点的に学習して行く必要があります。
というのも、英語を学ぶ時
- リスニングは1日何時間くらい理想?
- オンライン英会話は週何回くらいが理想?
- シャードイングはどんな風に行えば良い?
- 文法って必要?
などなど、様々な疑問が出てくると思いますが、こうした疑問に対する回答は目指す英語力よって変わるからです。
極端な話、「映画を字幕なしで理解できるようになりたい」というのが目標であれば、スピーキングの練習は必要ありません。
つまり、
- 英会話教室
- オンライン英会話
といったサービスへの投資はあまり効率の良いものとは言えなくなります。
これは英語習得だけでなく、どの分野にも当てはまることだと私は考えているのですが、ゴール設定をきちんと行わないと目標達成までの手段の逆算が計算できません。
ここでいう逆算とは学習手段の選択です。
で、この記事で当てはめるなら
- どのバイトが自分にとってメリットがあるか
- どういった心構えで行うべきか
- どういった補習が必要になるか
の部分です。
バイトで英語を学ぶなら海外よりも日本
冒頭で、「英語を学びたい」という段階の英語力の場合は日本の方がメリットがあるとお伝えしました。
その理由は
- 制限がない
- 競争相手の数
- 間違いに寛容
この3つが大きいです。
制限がない
海外では自分は外国人。
外国人であるという事は様々な制限を受けます。
特に雇用に関して国は選挙権を持つ自国民を優先したいので、外国人が働く事に制限をかけるのが常。
例えば学生であれば、働く事ができる時間が限られます。
そうなると、家賃や食費、娯楽という部分への支出に対して収入が少なくなりやすい状態。
日本というホームグラウンドであれば、そうした制限がありません。
競争相手の数
海外、特に英語圏では英語を話すのが当たり前なので、「働きながら英語を学びたいです」という場合、自分の競争力は低くなります。
周りに英語を話す人がゴマンといるので、別の部分で勝負していく必要があります。
そして先ほどあげた「外国人としての制限」もあるので、なかなか仕事獲得がむずかしくなり、多くの場合が「ジャパレス」に行き着き、
「毎回同じフレーズを使う」
という状態で英語の上達が頭打ちしやすくなります。
間違いに寛容な環境
この要素かなり重要です。
英語を習得して行くには、英語を継続して使う事が大切なのですが、これが外国の場合難しくなる可能性がとてもあります。
何を隠そう私自身がそうでした。
英語圏で英語を話すことは「当たり前」の環境。
間違えた英語を話した時や、相手の行っている事がわからず
- 相手にされなくなる
- バカにされる
- めんどくさそうにされる
- 不当な人種差別をくらう
- イライラしているのがわかる
といった事が積み重なると、「英語を間違えないように話さなきゃ」から「間違える事のない英語を話そう」という意識にすり替わり、最悪
「なるべく英語を話さないようにしよう」
「英語を話すのが怖い」
という意識に変わってしまう恐れがあるのです。
こうなると英語の上達がストップ。
自分の中にある「定型文」をいつも使う事になり
「同じフレーズしか使っていない。。。」
という状況が生まれます。
英語を上達させるには、「できない事」に挑戦し「できるようにする」というプロセスが必要ですが、その環境は日本の方が地の利が働きます。
「なんで英語話せないなんだよ・・」
「なんで英語通じないんだよ・・」
という態度の人が英語圏に比べて圧倒的に少ないので、精神的ダメージをくらい続けずに済みます。
私が
「英語話すのが怖い」
と感じるようになったのは全てオーストラリアで働いていた時です。
大学時代はそんな事全然なかったのに、働き始めてからそう感じるようになりました。
なぜなら、大学時代英語を話すのは
- 留学生という立場で英語を話す
- 大学で知り合った友達と遊ぶ
- 飲み会で知り合った人と話す
- バイト先で英語を話す
というような環境。
赤字は、英語で話すのが楽しい or 苦にならないという環境、青字は英語で話すのが怖くなって行った環境です。
私のバイト先は自分以外ネイティブのファストフード店。
- 何を行っているかほぼ分からない状況
- お金をもらっているというプレッシャー
- 自分の英語が通じない
- 理解できない事をバカにされる
といった経験が自分のリスニング力を劇的にあげる事に繋がったのですが、それと同時にバイト先では英語を話す自信を失いました。
ただそこのバイトの時間は週に16時間ほど、それ以外の時間は特に苦痛を感じていなかったので、英語を話す事が嫌という状態にはなりませんでした。
しかし、大学を卒業してからの環境は逆転します。
大学時代の友人たちはそれぞれ別の都市へ行き、近くにいた人たちは結婚し子供ができ始め次第にプライベートな時に英語を話す機会がなくなりました。
私が英語を話すのは仕事でのみという環境です。
こうなると何が起こるのかというと、英語を話す環境は自分の精神を削る環境でしかなくなります。
結果、自分の精神力の限界がきた時に英語を話すのが嫌になり、悪循環に陥りました。
働きながら英語が学べるバイトを選ぶ時のポイント
こうした私の経験から言えるのは、バイト先を選ぶ時に大切にしたいのが
- 間違いに寛容な環境
- でいないことに挑戦しやすい環境
- ちょっと緊張する環境
- 自分の精神力と相談
このバランスをしっかり把握する事です。
この4つを考慮した時に、日本でできるお勧めのバイト先が2つあります
働きながら英語が学べるバイト2選
私がおすすめするバイトは
- ゲストハウス
- リゾートバイト
の2つです。
で、どれも経験していますので、私の実体験を元にそれぞれのメリットとデメリットを紹介して行きます。
ゲストハウス
もし、自分の家から通える距離にゲストハウスがあるなら、ゲストハウスはおすすめですし、夜勤(住み込み)もあるので、家賃を浮かすことも可能です。
福岡のとあるゲストハウスに立ち上げ当初から3年ほど働いていた時に感じたことをシェアします。
ゲストハウスのメリット
- フランクに滞在客と交流できる
- 長期的に働くことができる
ゲストハウスに来るお客さんは、バックパッカーをターゲットにしているので五つ星ホテルのような「極上のおもてなし」を求めていません。
なので、英語を間違えても通じれば問題ないですし、英語を話せる人が多くない地域では逆にありがたられます。
つまり、「できない」→「できる」に挑戦しやすい環境です。
注意点としては、自分で間違いに気がつけていないと成長の機会を失うという事。
で、自分の間違いに気がつけるかどうかというのは自身の文法の習得度が関係してきます。
また、お客さんと仲良くなれば一緒に福岡の屋台にいったりして交流していました。
後述するリゾートバイトと違い、ゲストハウスでのバイトは基本中・長期で働ける人がありがたがられますし、採用でも優先されます。
安定した継続収入を得つつも英語力を伸ばしたいという場合、ゲストハウスで働くことはメリットになります。
ゲストハウスのデメリット
次にデメリットですが、
- 質の悪い・訳ありの客も来る
- ルーティン化
があります。
良くも悪くも、値段が低いとそうした層の人が集まりやすくなります。
旅行中の外国人というよりも、日本人で訳ありの方など。
また、業務自体は同じことの繰り返しになるので、使う英語の表現もルーティン化しますし、1・2泊の短期滞在が多い宿であれば、交流の際の質問も
- どこ行ったのの
- どこからきたの
- 何食べたい?
など定型文化してきます。
お客さん自体も、
- 観光に出かける
- 部屋にこもる
というに、スタッフとの交流をそこまで求めていない人も来るので、全員が全員交流したいという訳ではありません。
こうしたこともあり、ゲストハウスで英語を学ぶときは「積極的に挑戦」が上達し続けるために大切になります。
また、ゲストハウスを選ぶときは、個人経営のような、こじんまりしたアットホーム系をおすすめします。
大手のシステムが確立されたような宿の場合、ホテルの安いバージョンとなり、お客さんとの距離が遠くなるので、そうなると交流があまり見込めなくなります。
リゾートバイト
次におすすめなのがリゾートバイト。
特に大学生の場合など、「冬休みや夏休みの間にがっつり稼ぎたい」という場合におすすめです。
私は留学中の一時帰国の際に、リゾートバイトをしていましたが、こちらもメリット・デメリットあります。
リゾートバイトのメリット
- 高待遇な案件が多い
- 外国人の知り合いが増える
という部分です
リゾートバイトは部屋代・食事代無料かつ交通費支給ということも多く、さらにはその土地の
- 温泉入り放題
- リフト券貸与
といった特典も付いて来ることがほとんどです。
そして、最近はwifi完備の個室で滞在することも可能な案件があり、お金を貯める環境に適していると言えます。
また、最近は日本の人手不足解消のために、外国人スタッフも多いので、お客さんだけでなくスタッフと知り合いになることで、より「間違いに寛容」な環境を手に入れやすくなります。
リゾートバイトのデメリット
こうした高待遇なリゾートバイトですが、私が実感したデメリットが「人気なので即埋まる」という点です。
私は、ズボラな性格が災いし応募を後回しにしていました。。
結果、自分の希望する案件にたどり着けず、リゾート地の企業に直接履歴書を送る羽目になりました。
そうなると
- 面接地の往復代
- リフト券が足りない
- 10人部屋
- 食費は自分持ち
- 滞在費が天引き
といった、「あれ・・なんか収支がトントン・・・」という状況になり戦略的撤退(辞める)という自体も経験しています。汗
なので、リゾバで仕事をゲットするのであれば、事前にしっかりと自分の希望や条件を伝えられるやり方のほうが「こんなはずじゃ・・」という状況をさけることができます。
リゾートバイトの斡旋業者はたくさんありますが、おすすめなのがリゾートバイト.COMです。
多種多様な案件があるのに加え、「業界No1の高時給」を自負しているので、英語環境で稼げる環境が見つかりやすいのが理由です。
まずは、こうした英語環境でお金を稼ぎつつ、それでも海外で学んでみたいというのであれば、リゾバで貯めた資金を元に語学留学の方が良いかなと個人的に思います。
語学留学のメリットやデメリットについても記事を書きましたので参考にされてみてください。