TOEICなどリスニング長文の英語が聞き取れない理由と理解するコツ

映画やニュースの長い英語が聞き取れない、ついてけない。。

リスニングで以下のような悩みを抱えていませんか?

  • 英語のスピードに理解が追いつかない
  • 日本語に直している暇がない
  • わからない単語が出てくると焦る
  • 一語一句聞き取ろうとして緊張する

これ、日本でTOEFLの勉強をしていた時の私です。

こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。

私が日本で英語を勉強していた時、リスニング力をはかる機会といえば、テストなどの真剣な場が多いので余計に神経使いました。

今振り返ってわかるのは、この悩みはリスニングのトレーニングにおいて

  • 「精聴」に偏っていたこと
  • 難しすぎる英語を聞いていたこと

が原因だと実感しています。

私は、高校卒業とほぼ同時にオーストラリアに行き、そこから合計で10年近く住みました。

その中で様々な経歴や英語レベルの日本人と出会い、英語に触れる環境の違いやスタンスなどからリスニングで抱える悩みも違うことに気がついたのです。

「なんとなーくならわかるけど精確には理解できない」

「全部聞き取れないけどどうしたら良いですか?」

「聞こえてくる英語を覚えきれない」

「単語は聞き取れるのに意味が理解できない」

といった悩みです。

リスニング力というのは、様々なスキルが複雑に絡み合って決まります。

この記事では冒頭の

  • 英語のスピードに理解が追いつかない
  • 日本語に直している暇がない
  • わからない単語が出てくると焦る
  • 一語一句聞き取ろうとして緊張する

といった悩みの解決策となる勉強方法を紹介します。

目次

長文リスニングの苦手意識を克服する勉強法

リスニング学習には大きく分けて「精聴」と「多聴」のアプローチがあるのですが、伸び悩んでいる方達の多くは、知らず識らずの内にどちらかに偏ってしまっている傾向が見られます。

大切なのは両者のバランス。

リスニング上達の鍵となるのは「精聴」、「多聴」そして後述しますが「英語脳」が大事な部分を占めます。

もし、わからない単語が出てきてパニックになったり、思考が止まってしまうのであれば、「多聴」のトレーニングが不足しています。

リスニングを勉強する際、「多聴」と「精聴」のバランスは下記のグラフを参考にしてみてください。

英語 リスニング 上達方法

リスニング力が初期段階の時ほど、「精聴」を重要視する必要があります。

その理由は、こちらの関連記事で解説しています。

その記事の中でも触れたのですが、「大まかな流れ」を掴む能力が、英語上達にはどうしても必要なのです。

つまり「あ~あのトピックの事に関しての話だな」とか「だいたいこんな事いってるんだろうなぁ」という感覚です。

例えば “what did you get up to on the weekend” ?と聞かれた時に、get up to の意味がわからなくても

  • what :何
  • you :あなた
  • weekend :週末

を聞いて「あぁ『週末何したの』って聞いてるのかな」と推測できる感覚。

話のキーとなる単語をピックアップして要点を掴むスキルです。

これができるようになると、リスニングの際に心に余裕が生まれますので心理的にだいぶ楽になります。

そしてもう一つ重要な事が、

「多聴」=「聞き流し」ではない

ということです。

ぜひ、リスニング学習の際は以下の注意点を意識してみてください。

  1. 教材選び
  2. 話の流れ&トピックを掴む
  3. 聞き取れなかった部分の洗い出し
  4. なぜ聞き取れなかったかを確認
  5. もう一度きく
  6. 時々復習に使う

長文リスニング用の教材選び

自分の英語力にあった教材選びは非常に大切。

多くの人が陥りがちだと感じているのが、自分の英語レベルより明らかに高い音声を選んでしまうことです。

大切なのは、トレーニングの目的に合わせて教材のレベルも変えることです。

いきなりネイティブ向けの ドラマや映画で勉強するのは私は個人的におすすめしません。

野球の初心者が、バッティングセンターで150kmのブースで練習しまくるような感じです。

もちろん、目はなれると思いますが、それよりも

  • バットの振り方
  • 体の捻り方
  • スタンス幅
  • 脚の動かし方

など、その前に積み重ねることができる要素があると思います。

英語もそれと同じで、ネイティブ向けの動画にいきなり行く前に、リスニング力を構成する要素を少しづつレベルアップさせていく方を私はおすすめします。

また、リスニングの勉強には必ず台詞付きのもの選んでください。
(日本語訳があればなお可)

「多聴」に使う教材レベルの目安は「精聴」で使った教材よりも、ちょっと難しいものにする事。

「会話の流れを掴む」トレーニングなので一語一句拾える必要はありません。

6〜7割くらいわかるレベルの物を目安にしてください。

もしかしたら、

自分が半分以上わかる教材はなんか勿体無い気が。。

と、思うかもしれません。

大丈夫ですです。

仮に全部しっかり聞き取れて理解できるようになったとしても、その教材と「さよなら」する必要はありません。

今度はスピーキングの練習教材として使うことができます。

※この辺はまたの機会に。

次に実際に教材を使って勉強する際に留意する点を解説します。

長文リスニング勉強法のコツ – 話の流れ&トピックを掴む

まずは、セリフを一切見ずに音声を一通り聞いて見ます。

一語一句聞き取ろうとはせずに、「何について話しているのか」を掴むようにすること。

「一つ一つの単語に囚われすぎない事」を意識します。

もし話の内容の6割くらいわかりそうでしたら次の段階に移動。

長文リスニング勉強法のコツ – 聞き取れなかった部分の洗い出し

英語リスニングの勉強で「一回聞いて終わり」は効果的ではないので、複数回聞きます。

だいたい5回くらいは繰り返し聞聴きながら(まだセリフは確認しません)

  • 1回目では聞き取れなかった部分を2回目で
  • 1・2回目で聞き取れなかった部分を3回目で
  • 1・2・3回目で聞き取れなかった部分を4回目で

という具合に、聞こえなかった部分を聴きとるように意識を向けます。

何回聞いても聞き取れない部分が出てきたら、次の段階に移行。

長文リスニング勉強法のコツ – なぜ聞き取れなかったかを確認

この段階でセリフ見て確認作業に入ります。

セリフの内容を知る必要がありますので、日本語訳がある教材があると

「英文はわかったけど意味がよく理解できない・・」

という状態を確実に避けることができます。

自分が「こんなこと言ってるんだろうな」と思ったこと、セリフの内容がどの程度あっているか確認します。

次に英語のスクリプトを見たときに、「なぜ聞き取れなかったのか」?を検証していきます

  • 知らない単語だった
  • リンキングによって音を認識できなかった
    (Do you wana がドゥユーワナではなくジュワナなど)
  • 早口だった
  • 雑音が入っていた
  • 単語は知っていたが発音を間違って認識していた(allowや鉛のlead)

聞き取れなかった原因を解明していきます。この作業は「精聴」とかぶります。

ここで自分の苦手な分野を把握していくことができます。

長文リスニング勉強法のコツ – もう一度きく

最後にもう一度、最初から聞きます。

このときにスクリプトは見ずに耳に頼るようにします。

このときも「一語一句」ではなく、全体をまとめて理解するように意識をさいてください。

聞き取れなかった部分がどのように発音されているのかを確認します。

長文リスニング勉強法のコツ – 時々復習に使う

勉強に利用したリスニング教材は、時折復習に使います。

一度セリフも内容も確認して理解しているので、頭のエネルギーをそこまで使わずに聞く事ができます。

また、このように復習する事で、忘れていた単語や熟語、そして苦手な分野も記憶に定着させて行く事ができます。

長文リスニング勉強法のコツ – まとめ

いかがでしょうか?

「精聴」と「多聴」はリスニング学習に置いて、どちらも欠かす事ができない大事なトレーニングです。

決して聞き流しはしない事

これが初級・中級学習者の英語リスニング学習でとても大切です。

そのためには、使う教材が

  • 繰り返し聞ける事
  • 英文スクリプトがある事
  • 日本語で意味が確認できる事

上記3つの条件を満たしている必要があります。

つまり、テレビ放送で流れてくるBBCやCNNのニュースをつけて聞いているだけではダメなのです。

必ず「聞き取れなかった理由」の検証を行う事。

リスニングを上達させるには、このプロセスが不可欠です。

トレーニングを行うときは、「精聴」なのか「多聴」なのか、どちらかをはっきりさせて、勉強の目的を意識します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次