リスニング&スピーキングの上達には文法が必要な理由

リスニング&スピーキングの上達

文法を学習することはリーディングやライティングだけでなく、 リスニング&スピーキングの上達 においても非常に重要です。

「英語習得において、文法学習は必要か」?について、私なりの答えをこちらの記事でまとめています。

その記事の中でも述べましたが、文法は「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つのスキルを支える土台です。

なので、あなたの目指す英語力が

  • 内容の深い会話ができるようになりたい
  • 言いたいことをしっかりと相手に伝えたい
  • 字幕なしで映画・ドラマを理解したい
  • ビジネスメールを英語でこなせるようになりたい
  • 英字新聞を読みこなしたい

に当てはまるのであれば、この文法という土台をしっかりと築くことが、不可欠であるとお伝えしました。

なぜなら文法の知識がないと、大きく分けて下記5つの問題が起こるからです。

  • 理解できる英文に限界がくる
  • 単語の予測ができない
  • 自力で英文を組み立てられない
  • 英語の間違いに気がつかない
  • コピー&&応用できる力がつかない

その中でも、赤字で示した、「理解できる英文に限界がくる」と「自力で英文を組み立てられない」というのが曲者です。

今回の記事では、この2つの項目がいかにリスニングとスピーキング上達の鍵になっているか、お伝えしたいと思います。

目次

文法問題が解けても話せない理由、文法知識の本質とは?

文法問題というのは、穴埋め問題が多いですよね。

次の英文の(  )にあてはまるもっとも適切な単語をA・B・C・Dから選びなさい

的なやつです

この穴埋めの問題で良い点数が取れると、文法が得意とか英語が得意と思ってしまいがちなんですが、これって「文法の理解度」を測る問題であって、「英文を組み立てる能力」を測るものではないんです

ここで言う文法の理解度とは

  • “Have”の後ろにくる動詞は過去分詞形がくる
  • “Will”の助動詞があるからその後の動詞は原型
  • 先行詞がものだから、関係代名詞はwhoではなくwhichを

のような、暗号解読的な要素です。まさに問題を解くための知識で終わってしまっています。

対して「英文を組み立てる能力」と言うのは

  • 「英語は過去2年間継続して勉強して行きている」を伝えたい
  • 「2年前からの継続」そして「今現在も勉強している」こと伝えたい
  • 「現在完了形進行形」で組み立てる必要があるな
  • I’ve been studying English for the past 2 years

と言うように、0から自分の伝えたい事を伝えるためにどの構文を使う必要があるのか?を割り出して組み立てる能力です。

排水管や配線作業、耐震・断熱等全てを考慮して0から家を組み立てる大工さんと、すでに住んでる家で、何か欠けた時に対応するのとでは、必要とされる能力が全然違いますよね。

だから、本当に使える文法知識と言うのは、「問題を解くため」ではなく

自分の伝えたいことを、自分できちっと組み立てられるようになるため

だと思いませんか?

「組み立てる」と聞くと、ライティングだけに有用そうな響きがありますが、リスニングやスピーキングにも大いに関係あります。

リスニング&スピーキングの上達と文法の関係

今はインターネットを使えば「英語漬け」は簡単です。

YoutubeやHulueなどを使えば、生の英語に手軽に触れることができます。

あたなやあなたの周りにも、もしかしてリスニング力を上げるために以下のようなことしていませんか?

  • たくさんの映画を字幕なしで見る
  • NHKのニュースを副音声(英語)で見る
  • BBCやCNNの英語ニュースをテレビで流す
  • 英語のラジオ番組をアプリで聞く

これらを毎日行ってるとして、果たして、どれほどの効果が感じられていますか?

いつまでたっても、字幕なしで理解できるようにならないと悩んでると思うのです。

ところどころ単語は拾えるけど、文全体の意味がわかならいと言うことも経験があるのではないでしょうか?

これらの原因は「文法力不足」が大きく関係しています。

ちょっと考えてみてください。

洋書や英字新聞の英文を、スラスラ読むことができますか?

自分の伝えたいことを、英文でササっと書けますか?

もし答えた「No」であれば、「英語を聞いて理解すること」も「自力で組み立てて話すこと」がなかなかできないのも無理もありません。

なぜなら、「聞いて理解する」と「組み立てて話す」は、「読んで理解する」と「組み立てて書く」よりも圧倒的なスピードで処理することが求められるからです。

そのため、「聞く」と「話す」は実践英語習得の中でも、高度なスキルに当たります。

英語力は以下のようなイメージで構成されています。

リスニング&スピーキングの上達 伸び悩み

上の図は、「各英語スキルの関係」を表したものです。

つまり、一番下にある「文法知識」と「語彙力」が少なければ、それに応じて、その他4つのスキルの伸びしろが狭くなると言うことです。

だから、英語で意思疎通をこなすのであれば、「文法知識」と「語彙力」は最低限(中学生)のレベルは押さえておく必要があります。

「文法知識」も「語彙力」も少ないうちから、英語ニュースや映画で英語シャワーを浴びたり、英会話学校に通うことは、効果があまり見込めないので、おすすめしません。

伸びしろが少ない状態で、英語にたくさん触れても、拾うことができないのですから・・・

ただ、注意していただきたいのは、だからと言って「文法知識」を「語彙力」を完璧にしてから次のレベルに移るわけではないと言うことです。

大切なのは「割合」です。

「文法知識」と「語彙力」がある程度増えてきたら、そのレベルに合わせたリスニング教材を使って「読む」「聞く」の練習も行っていくのです。

×間違った例↓↓
「文法知識」と「語彙力」を100にしてから、「リーディング」と「ライティング」を0からスタート!

◯正しい例↓↓
「文法知識」と「語彙力」が30になったら、「リーディング」と「ライティング」を20くらいまであげるようにして、「スピーキング」と「リスニング」は10まであげる。

「文法知識」と「語彙力」が50になったら、「リスニング」と「ライティング」を40くらいまであげるようにして、「スピーキング」と「リスニング」は25まであげる。

このように、各セクションへの勉強量の「割合」を大切にします。

では、実際に文法力不足とリスニング力の関係を具体例を使って説明します。

文法力とリスニング力の上達

実際に、文法力不足がリスニング力に与える影響を具体例を使ってみてみます

こちらの英文を、聞いたつもりになってさらっと読んでみてください

This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine’

この英文で使われている単語は、簡単なものばかりですよね?

単語の意味はわかるけど、文章になると、サラっと読む(一回聞いた)だけでは英文全体の意味を掴むのは難しいですよね?

どの単語がどの単語と、どのように関連しているかわかりますか?

“Describe”は、どの名詞の動作を表していますか?

“said”の発言内容はなんですか?

この「サラっと読んで理解できない」が当てはまった場合、リスニングで理解することもできないと思います。

先ほども述べましたが、「リスニング」は「リーディング」よりも圧倒的なスピードで処理することが求められますから、時間をかけて読んでも理解することができなければ、聞いて理解することはできないことになります

ちなみにこの英文はこのよう文節(意味のかたまり)で捉える事ができます。

This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine

  • This is the wine
    →これがそのワインです

(ヘェ〜「その」ってどんな?)

  • that I thought you said
    →あなたが言ったと思った

(なんて言ったの?)

  • all the French people 
    →そのフランス人全員が

(「そのフランス人全員」って?)

  • you had met in Paris
    →あなたがパリで出会った

(そのフランス人たちがなんだって?)

  • Described as “The King of Wine”
    →「ワインの王様と評した」

となり、文全体の意味としては

→これが、あなたがパリで出会ったフランス人全員が「ワインの王様」と評したと言っていたと(私が)思ったワインだよ

となります

英文法を理解することは、このように文節で捉えられるようになるので、長い英文になればなるほど、重要になってきます

また、この文節の間にある疑問(ヘェ〜どんな?)等は、「次を予測しながら聞く」に当たります。

これができるのは文法の型を知っているからでもあり、説明が足りないと言う「不足感」を感じるので、説明を求めるスタンスで聞く事ができるのです。

文法を学ぶことは

  • 英文を意味のかたまり(文節)で捉えらえるようになる
  • 予測しながら聞けるようになる
  • 英語脳を習得しやすくなる
  • リスニング力がつく

ということに繋がるので、文法の理解はリスニング力上達にも大切なんです

文法力とスピーキング力の上達

単語は知っているけど文法力がないと、スピーキングにおいて、どのような事が起こるかみてみます。

日本語を例にするとこんな感じです。

きのうあなたわたしだいそーでたくさんかってこどもがいるのみた。

ん?ってなりませんか?

これが

昨日、あなたが子供とダイソーでたくさん買い物をしているのを私は見ました

であれば、意味がすんなり理解できますよね?

スピーキングは「通じればいい」と言う意見もありますが、この例でお伝えしたい事が2点あります。

文法が著しくかけた会話は

  • 相手に負担を強いている
  • 意思疎通にも限界がある

と言う事です。

今まで出会ったことありませんか?

難しい単語や言い回し、専門用語をたくさん使う人や、会話のキャッチボールがうまくいかない人

「なんかこの人と話すとドット疲れる・・・」って感覚。

会話するのに労力を費やすと、頭が疲れちゃって会話するのも億劫になるから、その人と積極的に会話したいと思わなくなります。

どちらかといえば、「必要最低限で済ませよう・・」ってなる人が多いと思うんです。

文法が著しくかけたスピーキングは、これと似た状態で相手を疲れさせてしまいます。。。

相手が理解しやすい言葉遣いってコミュニケーションツールとしては大切だと思うんです。

相手が英会話講師やサービス業の店員であれば、忍耐強く聞いてくれる人もいると思います。

それが、「見知らぬ人」、ましてやよくわからない話し方をする人とは、なるべく「話したくないかも」と思う人たちも多いです。

日本語がカタコトの外国人が訪問販売に来て、よくわからない話をしてきたらどう思いますか?

「いえ、結構です」って初っ端から思うはずです。。

逆の立場で考えると、「話す機会を失っている」ということになるのです。

また、文法は表現の幅を広げる役割がありますから、文法がかけたスピーキングの意思疎通には限界が必ずあります

だから、スピーキングにも文法の知識はとても大切なのです

リスニング&スピーキングの上達に役立つ文法学習法

では、リスニングとスピーキングのためになる文法知識を習得するためには、どのような学習方法でアプローチしたら良いのでしょうか?

上にも述べましたが、「リスニング」と「スピーキング」は、「リーディング」と「ライティング」によって支えられています。

それはつまり

  • 読んですぐわかる

  • 言いたいことをすぐ英文にできる

というレベルまで、文法知識を上げておく必要があります。

他にも要素はありますが、基本的にこの二つができるレベルの英文が「聞けて、話せる」英文になります。

だから、まずは一番最初に全てのスキルを支える英文法を勉強して伸びしろを広げておく事が、英語上達の鍵になります。

英文法を学ぶ上で大切なのが、「品詞」です。

「品詞」を学ぶ事は、英語の上達をスピードアップさせると同時に、「応用力」も高めてくれる事はこちらの記事で紹介しました。

もし、あなたが英語の初心者(TOEIC500点以下)であれば、文法の最小単位の「品詞」からキチンと学習できる、「ゼロからのやり直し教室New Begenning」をオススメします。

独学で勉強しようと買った文法解説書を読んでも「説明の意味がわからない・・」そんな経験をしたことあるなら、なおさらおすすめです。

この講座の特徴を大きく分けると

  • 本当の初心者に焦点が当てられている
  • 穴埋めではなく、文法知識を使って英文を組み立てる
  • 鈴木先生に直接メールで質問ができる

書店で売っている一般的な文法書は、多くいる英語中級者向け(つまり需要が多い)に作られている事がほとんでです。

その為、英語の初心者からしたら、「解説そのものの意味がわからない」なんて事が起きてしまいます。

また、市販の文法書は、問題の解法は教えてくれても、実際に文を組み立てるまでは突っ込んで教えてくれない事がほとんです。

その結果、テストの穴埋めでは点数が取れても、実際に英文を組み立てる事ができないと言う状態になってしまいます。

この講座では、実際に「英文を作る」練習をしますから、0から英文を組み立てるスキルを養います。

このスキルが後になって「スピーキング力」の支えとなるのです。

さらに、教材製作者である鈴木先生に直接メールで質問できますから、わからない事があってもそこでつまづく事がありませんし、ネットで答えを探して何時間・・と言う事もありません。

これは、私がすごく共感した部分なのですが

「英文法を理解する! その結果として、英文法問題が解けるし、リスニングやリーディングでも、その英文法力を活かして、複雑な文、長い文でも意味が取れるようになる」

こういう本物の英文法力が求められるようになって来ています。

私自身が、TOEFLのテスト対策でテクニックばかり身につけ、結果全く英語が使えなかった経験があるので、大頷きしてしまいました。。(TOEICとは別のテスト)

こちらの講座は、超初心者〜中級者向けの為、「比較」や「関係代名詞」といった上級レベルまでは踏み込まずに、文法の基盤をガッチリと固めるための講座となっています。

もしあなたが

  • 前置詞?従属接続詞ってなに?
  • Be動詞と一般動詞の違いってなに?
  • どの教材をやっても難しく感じる
  • 一番最初からじっくり腰を据えて文法に取り組みたい

と言うのであれば、こちらの講座が適しています。

もし、ある程度文法の基礎はできているが、さらに踏み込んで文法を鍛えたい場合は、同じ鈴木先生が提供する「1年でTOEIC900!分かる!解ける!英文法!」がおすすめです。

こちらの講座では、文法の初歩である「品詞」の解説から始まるものの、2ヶ月という期間で上級レベルの文法である「比較」・「関係代名詞」・「倒置」などを扱うので、初心者であれば内容が結構キツキツに感じる恐れもあります。

そのため、文法の基礎的な部分は理解している方が望ましいです。

具体的な例で見ると

  • TOEICのパート5・6が特に難しく感じる
  • TOEICのリーディングセクションで時間が足りない
  • 初歩的な文法知識もおさらいしつつ、もっと踏み込んだ内容が勉強したい

と言う方に適しています。

仮に市販の文法書を買って勉強しても、文法書の説明が理解できなければ、ネットで何時間もかけて答えを探すことになるのではないでしょうか?

この通信講座であれば、どちらの講座も、製作者の鈴木先生に直接質問メールをしてアドバイスをもらえるので、着実に上達できます

ただ、先生一人では、サポートできる人数に限界がありますので、◯◯期生のように期間に分けて生徒の数を限定しています

なので、機会を逃してしまうと、次の順番まで待たなければいけないので注意が必要です。

改めて自分自身に問いかけてみてください。

英語を勉強して、使えるようになってどうしたいですか?

英語の勉強をする人で、時間やお金を投資せずに独学で1からやろうとする人がたくさんいます。

でも思うんです。

英語の勉強って「未来の自分の可能性への投資」じゃないでしょうか?

英語が使えるようになると、選択肢が一気に増えます。

海外就職だって視野に入りますし、国内の外資系企業や外国人を相手にした事業、社内での部署移動だったりキャリアチェンジやキャリアアップのツールとして使える武器になります。

「自分に投資する」ことって、様々な面で大切だと思うんです。

ぜひ、自己投資を積極的にして、未来の自分の可能性をどんどん広げてみてはいかがでしょうか?

その方が人生楽しくワクワクしながら生きることができると実感しています。

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