英語の勉強におすすめの洋楽曲!【002】James Blunt – 中級

前回書いたJames Bluntの”You’re Beautiful”を使った勉強記事(初級レベル)の続きです。

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歌詞はこちらから確認できます

今回は歌詞の中にある中級レベルの英文を解説して行きます。

目次

wh語+to不定詞

wh語とは以下の6つの単語をさします

  • what“(なに)
  • when“(いつ)
  • where“(どこ)
  • which“(どっち)
  • why“(なぜ)
  • who“(だれ)
  • how“(どうやって)

この後ろに、to不定詞をつけて、前のwh後を説明します。

これだけだと「何のこっちゃ」ってなるので、歌詞の中の文を例を使って説明します。

  • And I don’t know what to do, ‘Cause I’ll never be with you.

“what”(何)が目的語になって、うしろの”to do“でwhat“を説明してます。

「何をする」という意味です。

“I don’ know”(わからない)+”what to do”(なにをする)

→「何をしたら良いかわからない」と解釈できますね。

では応用して例文を少しつくってみます。

★例文1:何を着たら良いかわかんない。

  • 「着る」 = “wear” です。
    → “I don’ know what to wear

★例文2:誰に聞いたら良いかわかんない

  • 「聞く・尋ねる」 = “ask” です。
    →”I don’t know who to ask

★例文3:いつ始めたら良いかわかんない

  • 「始める」= “start” です。
    →”I don’t know when to start

イメージが掴めたでしょうか?

助動詞の”Will”

次の’Cause I’ll never be with you 説明します。

‘Cause は”Because”「だって」の省略形です。

I’ll never be with youを分解してみましょう。

I will never be with you.

名詞助動詞副詞動詞(原形)+前置詞+名詞」です

歌詞の中にある”She was with another man“の構図に助動詞副詞が追加された形です。

  • Will:未来を表す助動詞「〜するだろう」
  • Never:否定を表す副詞「決して〜」

助動詞のあとに来る動詞は原形です。

だからBe動詞は原形の”be”が使われています。

この”will”という助動詞は、「〜だろう」という予測の意味を持たせたい時に使われます。
(他にもありますが、詳細は下記動画にて)

では、この”will“があるとないとでは、どのように意味が変わるのでしょうか?

  • I am with you
    (僕はあなたと一緒にいる)
  • I will be with you
    (僕は今後あなたと一緒にいるよ)

“will”があることで、これから先の「未来を予測」した表現になります。

そこにさらに否定の副詞”never“が加わるとどうなるのでしょう?

  • I will never be with you
    (僕は今後あなたと一緒にいることは決して無いだろう)

という意味になり、歌詞全体として下の意味になります。

  • And I don’t know what to do, ‘Cause I’ll never be with you.
    「何したらいいかわかんないよ、だってあなたと一緒になる事なんて一生ないんだから」

助動詞の否定形

次は”lose sleep on 〜”というフレーズを見てみましょう

  • “lose”は「失う」
  • “Sleep”は「睡眠」

“lose sleep on 〜”(〜で寝付けない)といったニュアンスのフレーズです。

  • But I won’t lose no sleep on that, ‘Cause I’ve got a plan.

助動詞の否定(won’t = will not)があるので、動詞は原形です。

そして”that”は”She was with another man”を指してます。

「彼女が他の男性といた事」で寝付けないなんて事はない。

” ‘Cause I’ve got a plan “(だって良い考えがあるから)

二重否定

ここできっと、思うはずです。
[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/charactor.you01.jpg” name=”あなた” type=”r icon_yellow”]
“won’t”で否定して、”no sleep” でさらに否定しているってどういうこと?[/voice]

これは2重否定(double negative)と言って、ネイティブの間でも時々間違って使われる表現です。

二重否定そのものは、文法的に間違いではないのですが、使い方を間違える人たちもいるのです。

二重否定にすると、文章は肯定されるのですが、否定の意味のまま使っちゃう人がいるのです。

ちょっとインターネットから例を出してみます。

whenever I hear something like:

I don’t know nothing about computers.

OR

It won’t do you no good.

I cringe and have to restrain a nitpicking urge to say, ‘two negatives make a positive: do you really mean that you know something about computers?’

参照元:OxfordWords blog

ざっくり訳すと
「”I don’t know nothing about compters”(パソコンについてはよくわからないよ)といった事を聞くたびに、あら探しに似た感情がこみ上げてきて、こう言ってやりたい衝動にかられちゃう『二重否定は肯定になるけど、つまりあんたパソコンについて多少は知識があるのかい』ってね」

つまりネイティブの間でも、人によっては間違って使ってしまう表現なのです。

前回の記事で書いた、洋楽を勉強教材に使う際の注意点にあてはまりますね。

WH修飾

ここでは、先程でてきた「wh語」を使って、前にある単語を修飾(説明)する方法を紹介します。

歌詞の中では以下の分がそれにあたりますね。

  • But we shared a moment that will last ‘til the end.

いきなり”wh語”じゃなく”that”を使った例になっています。

実は”moment”の場合”which”を使っても良いのですが、”that”も上記の「wh語」と同じように修飾する事ができるのです。

この文は”that”以降が”a moment”(瞬間)を説明している事になります。

[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/Profile01.png” name=”シゲル” type=”l icon_blue”]”We shared a moment”
(僕たちは一瞬を共有したんだ)[/voice]

[voice icon=”http://business-eigo-global.com/wp-content/uploads/2017/01/charactor.you01.jpg” name=”あなた” type=”r icon_yellow”]で?どんな一瞬なの?[/voice]

の説明として”that”以降の文が使われるのです。

“that will last ‘til the end”(最後まで続く)

“last”には動詞として「続く」という意味もあります。

なので上の例文全体の意味は「僕たちは最後(死ぬまで)続く一瞬を共有したんだ」となります。

 

もうね。。

 

ストーカーレベルの歌詞ですよ。これ。。。

地下鉄で一回見かけただけで、ここまでの文章はストーカー認定ですよ。。

There 文

「There+Be動詞」は学校で「〜がいる、ある」とならう構文ですね。

歌詞の中では、助動詞”must”(〜にちがいない)と組み合わされて使われています。

  • There must be an angel with a smile on her face,

「天使がいるに違いない」と言ったあと、”with”以降でどんな天使か説明しています。

“a smile on her face”は「顔にスマイルがある」= 「笑顔」という意味になり、日本語ネイティブの我々からしたら独特の表現ですよね。でもこの表現は普通につかわれます。

  • hey what’s up,  you have a big smile on your face
    (めっちゃ笑顔だけどなんかあったの?)
  • Look at that boy there, he has a big smile on his face
    (あそこにいる坊や見てみ、めっちゃ笑顔じゃん)

といった感じで使われます。

話がそれましたが、上記歌詞の例文の意味は、「笑顔を携えた天使がそこにいるにちがいない(この『天使』は例の一目惚れした彼女のことを指してます)」

ちなみに「〜がある・いる」には2通りの言い方があります。

例文の様に”there”から始まる文章と名詞+Be動詞の文章です。

  • Shigeru is in the park
    (シゲルは公園にいます)
  • There is Shigeru in the park

ですが、この2つの場合、後者の文は不自然なので、前者を使うべきなのです。

通常”there is/are”で始まる文章は、「登場する物や人」を初めて紹介する時に使うのです

  • 昔々、あるところにおじいさんと〜
    →Once upon a time, there is an old man ~

名詞句の説明

to不定詞」で前の名詞を説明する表現です。

歌詞の中では以下の分ですね。

  • But it’s time to face the truth,

これがもし”it’s time” (時間だよ)だけなら、きっと「なんの」?って聞きたくなりますよね?

それを説明する為のto不定詞なのです。

“face”= 「向き合う」

という事で、上記の文の意味は「真実と向き合う時間だよ」となるのです。

この歌は”but it’s time to face the truth, I’ll never be with you”(でも現実と向き合わなきゃ、君と一緒になる事はないだろぅ。。)と締めくくられています。妄想が暴走しなくてすみました。

以上で2記事に渡ってJame Bluntさんの歌を文法的側面から解説してみました。

音楽を使ってリズムを覚えて、文法から理解することに少しでも役にたったらこれ幸いです。

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