パート2では、品詞と英語の応用力の関係について説明しました。
この記事では英語の上達を早める為に覚えておきたい四つの品詞の意味と文中での見分け方を説明します。最後にはちょっとしたテストも用意しましたので、参考にしてみてください。
さて、品詞においてとりあえず押さえておくべきなのは以下の4つです。
- 名詞
- 動詞
- 形容詞
- 副詞
他にも「冠詞」や「接続詞」などありますが、まずは上記4種類を頭にいれる方を優先させて、これらは後回しでも大丈夫です
名詞とは?
名詞は人・物・事象を表す表現です。
人の名前だったり、物の名前や行動を客観的に表す事も含みます。
品詞名 | 単語例 |
---|---|
人の名前 | Shigeru, Andrew, Jamie |
物の名前 | Pen, Book, Road |
行動を客観的に表す事 | driving, jogging, walking |
人や物の名前はわかるとして、「行動を客観的に表す事」ってどういうこと?ってなりますよね?
説明しにくいんですが、上の表の例だと「運転する事」とか「ジョギングする事」とか「歩く事」みたいに、動作に「事」を付けた表現です。
英語では「動詞のing型」を取ります。
- drive → driving
- jog→ jogging
- walk→ walking
なんでこんな形を取るのかというと、例の”I love you“を思い出してください。
この文を手本に使う場合、配置は「名詞+動詞+名詞」です。
「俺歩くのだーい好きなんだよね」って言いたい場合、どうしますか?
“I love walk”ってできないですよね?
だって「名詞+動詞+動詞」になっちゃうから。
そこで、この動詞をing型にして名詞化させちゃうんです。
そうすれば「名詞+動詞+名詞」の配置を保てます。
” I love walking”という形がとれるので文法的にオッケーですね。
動詞とは?
動詞とは述語の中心となる単語です。
述語とは主語の動作や状態を説明する部分でしたね。
そして英語の動詞は2種類あります。
- Be動詞
- 一般動詞
Be動詞って?
Be動詞は一つのみ。
“Be my baby”(ビーマイベイベー)だったり “Boys, be ambitious”(少年よ、大志を抱け)の”Be”です。
この動詞は、主語の種類、今の事を話すのか、それとも過去の事を話すのかによって形を変えます。
主語 | 現在形 | 過去形 | 現在分詞形 | 過去分詞形 |
---|---|---|---|---|
I | am | was | being | been |
You/We/They | are | were | being | been |
It/She/He/その他の単数形の名詞 | is | was | being | been |
よくBe動詞の意味を「〜である、です」と解釈する見方がありますが、シゲルおすすめの解釈を紹介します。
Be動詞は「=」
Be動詞は、主語を説明する時の「つなぎ」として使われるという認識がしっくりきます。
少し例を上げます。
例文 | 日本語訳 | 解釈 |
---|---|---|
Shigeru is Japanese | シゲルは日本人 | シゲル=日本人 |
Driving is fun | 運転は楽しい | 運転=楽しい |
This is a pen | これはペンです | これ=ペン |
参考にしてみてください。
一般動詞って?
一般動詞とは、上の”Be動詞”以外の動詞全てです。
Be動詞が、主語を説明する時の「つなぎ」なら、一般動詞はより具体的な動作や行動を意味する時に使います。
“I love you”の”love”は一般動詞です。
Be動詞も一般動詞も使い方によって様々な形に変化します。
これらの変化は、少しずつ積み重ねるようにして覚えて行けばいいので、まずは「動詞ってこんなもんなんだー」くらいにドンと構えていたらいいと思います。
Be動詞や一般動詞は疑問文や否定文の作り方が異なります。
主語による変化を含め、こういった不規則な法則を学ぶには反復で聞くのが手っ取り早いと思います。
シゲルおすすめの洋楽をつかって頭に入れてみてはどうですか?
形容詞とは?
形容詞は、名詞を修飾する単語です。
修飾って何?って思うかもしれません。私はそうでした。
修飾とは、説明だと思ってください。
名詞の前後に配置されて、その名詞を説明する言葉です。
例えば「学校」という名詞を、「古い学校」と説明するときに使う「古い」が形容詞にあたります。
他にも種類はありますが、学校では「い」とか「な」で終る単語って習いました。
- 赤い(red)
- おおきい(big)
- 高価な(expensive)
- 優雅な(gorgeous)
などは名詞をどんなものなのかを説明するときに使いますよね?
英語は配置の言語と説明しました。
日本語の場合は、上記のように「い」とか「な」で終る言葉ですが、英語の場合は単語を置く場所によって、名詞として使われる単語も形容詞にもなったりします。
例えば「コンビニ」。
英語では”Convenience Store”です。
この”Convenience”って単語は、通常「名詞」として扱われますが、”Store”の前に配置されて形容詞として使われています。
他にも文章が形容詞としてのはたらく事もよくあります。
特に”attitude”(態度)という名詞の前に配置された使われ方をします。
例えば、オーストラリアのスラング(俗語)で”She’ll be right”(まぁ。きっと大丈夫/なんとかなるさ)というフレーズがあるのですが、これを使って”a she’ll-be-right attitude”(「なんくるないさ精神」に近いかな)といった具合に、文章が形容詞化されて使われる事もあるのです。
副詞とは?
最後に副詞です。
副詞とは名詞以外を説明する言葉です。
動詞や形容詞を説明するのが副詞なのです。
- I love you so much(程度)
(僕は君がとても好きなんだ) - I always love you(頻度)
(僕は君がいつも好きなんだ) - Australia is so big(程度)
(オーストラリアはとても大きい) - He is positively stubborn (程度)
(彼は良い意味で頑固)
といった具合に、説明する言葉の前や後ろに配置されて使われます。
動作の頻度や、大きさの程度など、説明の幅はまだあります。
品詞の見分け方
最後に品詞の見分け方です。
いくつか方法があるのですが、生憎プロの言語学者ではないので全てを網羅してはいません。。汗
形容詞の場合は語尾を見て判断する事も可能です。
語尾 | 形容詞の例 |
---|---|
-tive | positive, attractive, objective |
-ous | dangerous, hilarious, ridiculous |
-ful | grateful, thankful, wishful |
-ic | economic, historic, static |
-cal | musical, historical, ethical |
-less | useless, hopeless, selfless |
-tant | important, reluctant, resistant |
-ish | selfish, foolish, boyish |
上記形容詞の語尾に “ly”を付け加えると副詞に変化させる事が出来ます。
- positive → positively
(He is positively stubborn) - ridiculous→ ridiculously
(That coat is ridiculously expensive)
と言った具合ですね。
もちろん全てがこれに当てはまるわけではないので、あせらずに少しずつ覚えて行けば良いと思います。
リーディングとリスニングを沢山こなして英文に慣れてくると、感覚的に英語のリズムや構図が頭に落とし込まれてきます。
そうなれば、品詞を見分けるのも難なく出来るようになります。
英語学習に「文法」は必要?
下記の英文、使っている単語は難しいものではありませんが、文法は割と複雑になっている英文です。
This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine
文法をしっかりと理解すると上記の英文を読んだときにすぐ意味が理解できますし、リスニングで聞いたときにもそのまま理解できるようになります。
下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。