英会話フレーズ集は時間の無駄!スピーキング上達に必要な勉強法とは?

スピーキング上達

もし英会話フレーズ集やネイティブ表現集がスピーキング上達 に役立つと思っていたら要注意です!

私自身の見解ですが、もしあなたが、『英語で会話が出来るようになりたい』と言うのであれば、全くおすすめできない教材だと思っています。

あっ別にだからと言って、書籍の著者が詐欺師とか言うわけではありませんよ。

本に書かれている英文もきちんと相手に伝わる英文です。

書かれているフレーズを覚えて言えば、相手にも伝わります。

それでも、私はおすすめしませんし、上記の目的を達成する上で費用対効果がかなり低い教材だと認識しています。

こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。

今回の記事では、なぜおすすめしないのか、逆にスピーキング力をつけるためにおすすめのトレーニング方法を、私のエピソードを交えながら紹介したいと思います

目次

スピーキング上達 ≠ フレーズ集

私がフレーズ集を否定するのにはきちんと理由があります。

それは大きく分けて次の3つです。

  • 私自身が購入して効果を全く実感しなかった経験があるから
  • フレーズ集は基本的に応用が聞かないから
  • 会話が出来るようになったのは、違うトレーニングだったから

私自身高校時代に英会話フレーズ集を買ったことがあります。

当時SMAPの香取慎吾さんが司会?をやっていたスマステーションと言う番組。

口語英語のフレーズを集めた「ペラペラブック」なるものが販売されたので購入しました。

当時文法もそれなりに覚えていたし、単語も知っていたので、「これはこう言う表現をするんだ〜」と結構楽しんで読んだ記憶があります。また同じクラスにスコットランドからの留学生がいたこともあり、書かれている内容を使ってみたりしたりもしました。

と、ここまでなら、まぁボチボチ役に立つのかなぁと思うかもしれません。

でもですね、これって『会話』ではないんですよね。。。

私の『一方通行の言葉』でしかないんです。。。ただ意味のわかる覚えたフレーズで話しかけて自己満に浸っているだけで、会話力がアップしたわけでもなんでもないんです。。

だから、相手から何か返された時、英語が口から出てこないなんてことはザラでした。。。

それでも当時は、英会話フレーズを口に出して相手に通じた!

それだけで満足していた自分がどっかにあったのです。。

そして、高校の語学研修でオーストラリアにホームスティした時のことです。

この時も、上記のペラペラブックを持って行ったのですが、本にあるフレーズを使う機会がないんです。

当然ですよね。

フレーズ集は、場面を想定した上での会話文を集めたものですから、その場面にならないと使えないんです。

何百・何千とある状況の中のごく一部を集めたフレーズ集ですから、その場面にピンポイントで出くわすことなんて稀なんです。

ホストファミリーの言っている事はなんとなくわかるから、返事したいけど、言葉が口から出てこない・・・

返事したい内容がペラペラブックから引用できるものではないから、結局もどかしい思いをして終わり。。

と言う状態で2週間の語学研修が終わったのを覚えています。

まぁ悔しかったですよね。。汗

英語は「意思疎通のためのツール」です。

『自分の気持ち・思っていること』を伝え、『相手の気持ち・思っている事』を理解するための手段です。

会話フレーズ集でできるのは、言葉のキャッチボールではなく、川に石を投げて遊ぶ『水切り』みたいなもんです。

だから、会話フレーズ集やネイティブの表現集みたいなのを覚えても、その状況をピンポイントで狙って「よし来た!」って時にここぞとばかりに言うための勉強ってなんだか虚しくないですか?

その「よし来た!」って時がずっと継続なんてするわけないんですから、1つの場面に縛られた会話フレーズを勉強するよりも「自分の力で&自分の言葉で英文を組み立てて発するスキル」を養ったほうが良いと思いませんか?

英文を組み立てて発するスキルを身につけるには

と、語学研修での悔しい思いをバネに『絶対話せるようになってやる』!と帰って来て思ったのです。

ホームスティの時の苦い経験から、フレーズ集に頼る事はやめました。

そこで思ったのが「自分で英文を組み立てて、それを口に出せばいいんじゃないか?」です。

オーストラリアの大学に行くぞ!と決意したのもありTOEFLで一定の点数を取る必要があったので、ライティングの練習をかなりしました。

自分の知っている文法知識と単語をフルに使って英文を0から組み立てる練習をしたのです。

その結果、とりあえずギリギリで大学が指定する点数をとり、入学資格を得ることができました。

日本にいると「英語を話す」機会ってなかなかないですよね。

今でこそ、オンライン英会話やゲストハウス等を利用すれば、外国人バックパッカーなどと交流は可能ですが、10年前の私の地元では考えられませんでした。

当時ライティングがそれなりにスラスラかけるようになってたかなぁと思ってはいたので、あとは口にするだけだからオーストラリアに行ってもボチボチやっていけるだろうと思っていました。

ライティング力>スピーキング力

そんな思いは完全なる間違いだったことにオーストラリア到着してすぐに思い知らされました。。。

当時私は日本を出てCairns経由でTownsvilleと言う街に行く予定だったのですが、日本発の飛行機が遅れたため乗り継ぎ便に乗ることができなかったのです。

まぁ航空会社側の理由だから、乗り継ぎ便もなんとかなるだろ的な楽観視をしていたのですが、甘かったです。。。

空港カウンターで一言。

あんた乗り遅れたの?じゃあもう一回買い直さなきゃね

(いや、飛行機の出発が遅れたんだから)

と言いたかったのですが、英語が即座に口から出てこないんです。

頑張って出て来たのが。

マイ プレーン。。えっとレイト

です。。。。

まぁ言いたい事は通じたみたいで、それでも航空券買い直しは避けられず、買い直して次の便でTownsvilleにへ向かいます。

機内で先ほど言いたかったことを、紙に書こうとすると。

“My flight from Narita delayed”と書く事はできました、それも特別悩む事なくです。

このシンプルな英文がスッと口から出てこなかったんです。

そしてTownsvilleに到着後、学生寮に入る予定でしたが、管理人に言われた一言。

あんたの名前、リストにないよ

オーストラリアのサービスの洗礼をまざまざとくらいます。

それに対する私の渾身の返信が。

インターナショナルスチューデントセンター セッド えっと。。オッケー

留学生センターを通して学生寮の予約をしていた旨を伝えたかったのですが、これが私の精一杯の回答でした。

一応私の意図は通じ、空いてる部屋はいくつかあるから今晩はそこに泊まって契約書の内容を読むように言われました。

その日は寮で歓迎会みたいなのが行われていて参加したものの、オージーから話しかけられた時、わけわかんなくなって、自分の中で出した精一杯の回答が「アイムソーリー。。アイ キャント スピーク イングリッシュ」でした。。。汗

そしてそそくさと部屋に戻り、契約書を読んで顔面蒼白です。

「留学生は1学期分の滞在費を一括で払う事」

私にそんなお金の持ち合わせはありませんでした。。

オーストラリア到着してそうそう「家なき子」です。中島みゆき「空と君との間に」が頭の中を流れます。

いきなり家探しです。

オーストラリアの家探しは、基本的に口コミか広告をみて、家主に電話して決定と言う手順だったので、早速電話する羽目になります。

ただ、上記の経験もあったので、まずは紙に言いたいこと(自分が学生であり、長期滞在できる部屋を探している等)を書き出して、それを電話口で読み上げる作戦をとりました。

この作戦は、当たり前ですが「書き上げた部分のみ」スラスラ口にして言うことができましたが、結局即座に英文を組み立てる事ができませんでした。。

もちろん、書き上げた英語の『構文』は、徐々に頭に染み付いてきたのですが、違う単語を使うとなると、やっぱりスムーズには行きませんでした。

とこんな感じで、ライティングで書いた内容を読み上げただけでは、会話力が上がる訳ではないことを実感し、大学生活の前の語学学校生活がスタートします。

では、私がどのようにして違う単語でもスムーズに出せるようになったのか?

それは、語学学校で得たヒントによるものです。

語学学校で得たもの

語学学校で「英語を話す機会」は日本とは比べ物にならないほどあります

生徒同士の会話の機会は、英語を口に出す良い機会です。

この状況では、英文を頭で組み立てて口に出していては会話に間に合いません。

自分の頭にある英文法と単語の組みわせを即座に出す必要があります。

それも無理やりです。

だから、最初の頃、出てくる英語は無茶苦茶でした。

過去のことを伝えたいのに”I don’t say this”とか、”He have many timtam”とか。。。

でも、自分で間違えたと気がつくので、あとで修正が聞くんですよね。

この

  • 頭の中で組み立てない
  • 即座に言葉にする
  • 無理やりなスピードの負荷をかける

って「瞬間英作文」と同じ事なんですよね。

後になって、自分が会話ができるようになったのは、この3つの特徴をもつトレーニングを(無意識に)継続していたからなんですよね。

自分の言葉で、即座に言いたいことを言えるようになるには、英会話フレーズ集ではなく、この「瞬間英作文」のトレーニングが必要になってくるのです。

英会話おすすめ参考書

あっ!もしかして

ライティング力あげても話せないなら、最初から瞬間英作文のトレーニングしたら良いんじゃない?

と思ったりしました?

ライティングをきちっと行っておくことのメリット、そして学校のテストで文法満点でも会話ができるようにならない理由はこちらの記事も参考にしてみてください。

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