
英語が書けて話せるようになる にはどうしたら良いのか悩んでいませんか?
単語もある程度覚えたと思うし、リスニングも結構こなしているのに、とっさに英語で話しかけられるとフリーズしてしまう。。。
英語が口から出てこない。。。スラスラ書けるようにならない。。。
私自身、英語のスピーキングはとても苦手でした
相手の言っている事はかろうじて理解できてたので、英語で返答しようとするのですが英語が口から出てこないんです。。。
実際、英語をたくさん勉強して、高校卒業時にTOEFL530程度(TOEIC665点くらい)取得し、晴れてオーストラリアで学生生活を始めたころ、英語で話すことは全くできませんでした
今でも覚えています
大学の寮で開かれたパーティーで、オージーから話しかけられた時、わけわかんなくなって、自分の中で出した精一杯の回答が「アイムソーリー。。アイ キャント スピーク イングリッシュ」でした。。。汗
きっと、ある程度文法も勉強し、単語も頭に入っているにも関わらず、英語が口から出てこない!スラスラ書けるようにならない!と悩んでいる人って結構いると思います
このブログでは、これまで文法の重要性や単語の覚え方、効果的なリスニングの学習方法について触れてきました
→英語を習得するのに 文法学習は必要 か?に対する答え
→英単語が覚えられない ? 英単語アプリや単語帳をおすすめしない理由
→伸びない ?リスニング勉強法の秘訣と重要な3つの要素
ただ、上記の勉強をしても英語が口からスムーズに出てくるようにはなりません
では、どうやって英語が問題なく口から出すことができるようになったのか、この記事ではその方法について触れていきたいと思います
深い溝・ギャップ
まずここで超重要なポイントを押さえておきたいと思います
私たちが『アウトプット(書く・話す)する事ができる量』は、『インプット(読む・聞ける)できる、または覚えた量』のごく一部でしかありません
アウトプットできる量とインプットした量には大きな差があるのです
まずこれを認識しておく必要があります
インプット>大きな差>アウトプット
いきなりですが、次の漢字、読めますか?
- 柑橘類
- 林檎
- 憂鬱
- 薔薇
どうしょうか?
きっと読めたのではないかと思います
では今度、先ほどの漢字を書けますか?
- かんきつるい
- リンゴ
- ゆううつ
- バラ
どうでしょうか?
きっと読めるけど書けないって人、多いと思います
同様に、大阪弁を理解できるけど、大阪人が違和感を感じない大阪弁を話す事ができる人ってそうそういないと思うんです
(大阪育ちを除く)
これがインプット(書く・聞く)とアウトプット(書く・話す)の大きな差になります
これが逆転する事はありえません。
しかし、差を縮める事は可能です
アウトプットできる量を増やすため方法は次の2つです
- インプットの質を高める
- インプットの量を増やす
インプットの質を高める
インプットとアウトプットの差を縮めるにはインプットの質を高める必要があります
つまり単語と文法の「習得度」を高い状態に持っていく事です
単語を覚える際、7つの習得度について以前書いた記事でお話をしました
- 見たら文脈からなんとなくわかる
- 見た瞬間にパッとわかる
- 見た瞬間にパッとわかる・聞いた瞬間に文脈からわかる
- 見た瞬間・聞いた瞬間にパッとわかる
- 見た瞬間・聞いた瞬間にパッとわかる+書ける
- 見た瞬間・聞いた瞬間にパッとわかる+正しい文脈の中で書ける
- 見た瞬間・聞いた瞬間にパッとわかる+正しい文脈の中で書ける+発音できる
→英単語が覚えられない ? 英単語アプリや単語帳をおすすめしない理由
単語に習得度があるように、文法にも「習得度」がもちろんあります
あなたも経験ありませんか?
- 読んだら理解はできるけど、実際に英作文では使い所がわかんない
- 聞いたら意味はわかるのに、同じ事伝えようとすると口から出てこない
次の日本語をそれぞれすぐに英語で言い始めてみてください




いかがでしょうか?
すんなり言い換えることができましたか?
ここで重要なのは、正解は一つではないということです
文法通りの英文で、意味が通じればよしとします
解答例(ほんの一例です)




どうでしょうか?ほんの一例ですが、文法レベルでいえば、中学生レベルですが、なかなかスラッと出てはこなかったのでないでしょうか?
もし、そうだとしても大丈夫です
私も実際そうでした
TOEICや学校のテストで高得点が取れたとしても、アウトプットとなると途端にできなくなるのにはキチンとした理由があります
その前に話を文法の習得度に戻しますが、大きく分けて、次の5段階があります
- 知識としての文法を知る
- 確認しながら英文を書く
- 文法が頭に定着する
- 文法が当たり前になる
- 文法を自在にアウトプットできる
1:知識としての文法を知る
文法のルールを学ぶ段階です
Be動詞+過去分詞形は「受け身」の意味になる
have+過去分詞形は「継続」の意味になる
助動詞(can等)の後の動詞は原型で使う
等です
2:確認しながら英文を書く
「〜できるって疑問文で聞きたいから、CanがきてYouがきてそのあとは動詞の原型だから・・・」
と確認しながら英文を作る
3:文法が頭に定着する
文法書や解説を見なくても、Can +you+動詞の原形を見れば「〜できる」かなと認識できる
意識すれば、間違えることなく書けるし、話すこともできる
4:文法が当たり前になる
Can you wait と聞いた時に、文法を意識しなくても「待てる」?と理解できる
逆に”Can you waiting”と聞いた時に、人(性格)によっては「違和感・不快感」を感じる習得レベルでもあります
日本語でもありますよね?
店員さんの「◯◯円からでよろしかったでしょうか」?等に不快感を覚える人
感覚的にはそんな感じです
5:文法を自在にアウトプットできる
文法を意識しなくても、「〜できる」?と聞きたいと思った瞬間にスッと出てくる状態です
このレベルまで文法を習得して、ようやくスラスラ書くこと、話すことができるようになります
で、先ほどの話に戻るんですが、学校やTOEICのテストって、習得度が3番目でも高得点取れるんですよ
だって問題の9割が穴埋めじゃないですか?
花子は金曜日に東京で友人と会うつもりだ
Hanako ( ) going ( ) see her friends in Tokyo this friday
↑こんな感じの問題ですよね?
となれば

と、こんな感じで問題が解けてしまい、正解を得ることができます
穴埋め問題は消去法的ですよね、何もない0から組み立てるのとはわけが違います
0から家を組み立てるのと、築10年目の家の不具合を見つけるのではわけが違います
だから、学校のテストで高得点、文法で満点を取れたとしても、実際に0から即座に英文を組み立てることも、スラスラ口から話すこともできないんです
思ったことをすぐに口から出せるようになるには、文法の習得度を5番目まで持ってくる必要があるのです
そして、習得度を5番目までに持っていくトレーニングが瞬間英作文です
ただこの瞬間英作文のトレーニングは、奥が深く少々ポイントを抑えてやる必要がありますので、数記事に渡って紹介します
インプットの量を増やす
インプットの量を増やす。つまり知っている単語を増やす、理解できる英文を増やす事です
例えばアウトプットできる英語の量は、インプットしている英語の10%だとします
仮にあなたが『読んで・聞いてわかる単語量』が1000個あるとしたら、『書いたり・話したりできる単語』は100しかないのが現状だとします
(厳密には「かける量」 >「話せる量」です)
そこで、インプットの質をあげることでアウトプットできる英語の量を50%まであげたとします
すると『書いたり・話したりできる単語』は500に増えますよね?
ただ、インプットの質をあげるだけでは、すでにある1000を越えることができません
1000を越えるためにはインプットの量を増やす必要があります
インプットの1000を増やして2000・3000とあげれば、計算上アウトプットできる量は200・300だったのが1000・1500と加速的に跳ね上がっていきます
なので、両方のアプローチが必要になります
実際に、「書けるようになる方法」と「話せるようになる方法」について、1記事で紹介するととてつもなく長くなってします。。
なので、ここでは大まかに紹介し、詳細はそれぞれ詳細記事をご確認ください
書けるようになるには?
書けるようになるにはどうしたら良いのでしょうか?
まず大前提として、インプットがきちんとできている事があります
つまり
この2つが頭に入っている必要があります
頭にない物をアウトプットすることは不可能だからです
自分の持っている文法知識と単語を使い、文法にきちんとそった英文を作ること
最初からネイティブと同じ表現にこだわらないこと
これがとても重要です
まずは英語を0から組み立てる訓練をすること
自然な表現やネイティブ表現は二の次です
そのような表現を暗記してしまうと、「自分の言葉で説明する」という感覚が養われないため、初心者・中級者の方はおすすめしません
最初は組み立てるのに、時間がかかると思います
でもそうやって、頭で考えながら英文を作っていくと、英文パターンが頭に染み付いてきます
この頭に染み付かせる英文は『文法にそった英文』であることがとても大切なんです
これは次のステップであるスピーキングに置いて非常に重要なポイントですから、絶対におろそかにできないところです
もう一つ大切なポイント
それは、作った英語は必ず添削をしてもらうこと
この添削があると無いとでは、上達スピードに雲泥の差が出ます
私自身、実際に添削サービスを利用して、自分の中にあった習得度の低い言い回しを、高いレベル(話せるレベル)に持ってくることができました
→【英語添削IDIY】TOEIC900越えが評判の英作文添削のアイディーを試した結果
ただ、この考えながら英文を組み立てるを行なっていても、英語が口からスラスラ出るようになることはありません
また別のトレーニングが必要になります
話せるようになるには?
インプットとアウトプットの量に大きな差があるように、ライティングとスピーキングの間にもまた大きな差があります
私自身、オーストラリアにきた当初、「諦めた」と伝えたかった時に頭の中に英文を書きながら”I…give up 違う! gave up”と言い直した記憶が残っています
ライティングであれば、難なく書けたであろう英文も、口に出すとなると途端にめちゃくちゃになってしまうんです
先ほどの述べたライティングの練習で「正しい文法を頭に染み付かせておく」の重要性がここにあります
それは間違いに自分で気がつくことができるからです。
ネイティブと話していて、間違いを一語一句指摘してくれることなんてありません
きっとあなたもそうだと思います
外国人と話していて、「あの美味しい居酒屋、そこまで遠いじゃないよ」と言ったとしても、わざわざ「遠くないよ」と訂正したりしませんよね?
それにスピーキングの練習って、実は一人ですることが多いので自分自身で間違いに気がつけるかが結構重要なんです
だから私は、このブログで口を酸っぱくして「文法が大事」とお伝えしています
話を戻しますが
ライティングであれば、難なく書けたであろう英文も、口に出すとなると途端にめちゃくちゃになってしまう
この問題には大きく分けて2つのアプローチが必要です
- 瞬間英作文
- 口の筋肉の動き
瞬間英作文
ライティングでサクサク書けても、言葉で出す場合とは比較にならないほど遅いんです
例えば「明日朝10時に課長に確認する」と言うメモを書く時、頭の中では「あ〜し〜た〜は・・・・」と言うように書くペースで発声すると大分遅いですよね?
だからこそ、英語を話せるようになるためには「瞬間英作文」の練習が不可欠なんです
瞬間英作文の方法については、ちょっと奥が深く、数記事に渡って紹介したいと思います
口の筋肉の動き
瞬間英作文は、思ったことを瞬間的に英語で思い浮かべることができるようになるためのトレーニングです
しかし、頭で思ったこと、イメージしたことを正確に口に出せるかと言うとそうでも無いんです
例えば、バク宙ってイメージはできても、実際に行うとなるとちゃんとした練習が必要ですよね?
英語もそれと同じで、頭で英文はパッとイメージできても、「口がついてこない」ことがあります
私は、”What’ve you been up to” の”What’ve”の部分がスムーズにうまく言えずに苦労しました
頭では言いたいのに、口の筋肉が実際についてこれないのです
この解決方法はスポーツと一緒で「反復練習」が必要になります
音を聴きながら、口の中の動きを意識しつつ発声練習を何度も繰り返すのです
自転車と同じで、一度コツを掴むと、後は難なくできるようになりますよ
順番が大切
英語を話せるようになるためには、キチンとしたステップにそって勉強することが遠回りに見えて近道です
だから、まずはインプットが大切
これが無い状態で、英会話教室に通ってもオンライン英会話を始めても十分な効果は見込めないですから、はっきり言って「お金の無駄」だと思います。と言うか費用対効果が全然合わないです
インプットがきちんとできたら、次にその習得度をあげていくのです
ライティング練習の目的は2つ
- 英文を0から組み立てられるようにすること
→丸暗記に頼らなくてもよくなる
→英文の応用ができるようになる - 正しい英文法を頭に染み込ませること
→間違いに気がつけるようになる
→英文の型が見えるようになる
「文法の型が見えるようになる」はリスニングやリーディングに置いても重要です
詳細はこちらの記事で確認できます
→リスニング&スピーキングの上達 には文法が必要な理由
まずは上記2つの項目を、ライティングの練習&添削でできるように持っていくこと
そして、それができるようになってきたら、さらに習得度をあげて会話に使えるように持っていきます
そのために一番重要なトレーニングが「瞬間英作文」になります
先ほども述べましたが、この分野は奥が深く、ポイントと抑えずに行うと効果があまり出なくなってしまいます
次の記事では、そのポイントをお伝えします