できない?シャドーイングのコツとやり方の注意点とは?

シャドーイングのコツ

効果をキチンと出すために大切な シャドーイングのコツ とやり方を紹介します

ちなみにシャドーイングは何のためのトレーニングか理解していますか?

英語のスキルは大きく分けて

  • 語彙力
  • 文法力
  • リーディング力
  • リスニング力
  • ライティング力
  • スピーキング力

ですが、この6つのスキルは各々がさらに様々な要素によって構成されています

そして、6つのスキル自体も複雑に絡み合いながら総合的なあなたの英語力となって現れてきます

『リスニング力を伸ばしたい』と思って、英語のシャワーをたくさん浴びても効果が出ないことが多いのはその為です

英語学習で大切なのは、

  • それぞれのスキルを構成する要素を把握すること
  • そのトレーニングがどの要素を向上させるものなのか?

この2点をしっかりと認識しておくことが『効率的』かつ『効果的』な英語学習に不可欠です
何から始める?英語学習に効果的な順番を徹底解説!

でですね、話をシャドーイングに戻します

シャドーイングの主な効果は次の2つのスキル向上になります

  • リスニング力
  • スピーキング力

もしあなたが、

  • これからシャドーイングをやってみようと思っている
  • どの教材を使ったら良いのかわからない
  • これまでシャドーイングをやってきたけど、いまいち効果がみられない
  • 音声についていけない
  • 英文をみた方が良いのかわからない
  • 言葉に出すので精一杯で内容まで把握できない

など、シャドーイングのトレーニングでこのような悩みを抱えているのであれば、ぜひこの記事を参考にしてみてください

目次

シャドーイングの目的

シャドーイングの目的は主に

  • 『発音』
  • 『イントネーション』
  • 『リズム』

の向上です

しかし、そのトレーニングの性質上、副産物として

  • リスニング力
  • 表現力

の向上も同時になされることは、前回の記事で紹介いたしました

シャドーイングの効果 はスピーキング上達だけじゃない話

でですね、ここが非常に重要なのですが英語スキルの中でも「スピーキング」と「リスニング」は上級レベルになります

リスニング&スピーキングの上達 伸び悩み

つまり文法知識や語彙力、そしてライティング力とリーディング力に支えられてスピーキング力とリスニング力が決まってきます

リスニング&スピーキングの上達 には文法が必要な理由

英語習得には、まず『内容理解』が先に来て『定着』によって自分のものにしていきます

シャドーイングの効果は『定着』の方に特化している為、こなす教材の内容が理解できることは絶対条件です

だからシャドーイングに使う英文を理解できるための

  • 文法知識
  • 語彙力
  • リーディング力

があることが前提条件になります

理解できない内容を繰り返すのも苦痛ですし、意味がわかるからこそ強弱や抑揚の付け方が習得しやすくなりますと思いませんか?

シャドーイングの成長過程

ちょっと次の日本語のやりとりをシャドーイングしてみてください

全然できない部分がありませんでしたか?

自分が声に出せる(聞き取れる)単語は、自分が知っている単語に限定さませんでしたか?

音は拾えても、うまく口に出せなかったのではないでしょうか?

これは英語でも同じことが言えます

『シャドーイングがうまくできない』という悩みは、使われるフレーズや単語を知らないからです

そしてもう一つできない原因に、口の動きや筋肉の慣れがあります

今まで、使ってなかった音やリズムを出す必要があるので、口の筋肉がついて来ません

これについてはスポーツと同じで反復練習が必要になります

シャドーイングの成長過程は大きく分けて二つのステップがあります

  • プロソティ シャドーイング
  • コンテンツ シャドーイング

プロソディー シャドーイング

『発音』『イントネーション』『リズム』を合わせてプロソディーと言います

シャドーイングの一番の目的は、このプロソディーを向上させることです

最初はこの3つの項目に合わせて発音するので精一杯になりますが、徐々に口が慣れて来てできるようになって来ます

ポイントはお手本のように音が出せるようになっても辞めないことです

そうすることで、次の段階へ進むことができます

コンテンツ シャドーイング

音を出すことで精一杯だったのが、今度は音とその意味に意識を向けながらシャドーイングができるようになって来ます

真似しているけど内容が全く入ってこない

という悩みが少しづつ消えて行く段階です

あらかじめ、英語の内容は理解していますから、『意味も一から理解しなきゃいけない』という負担がないので『音』=『意味』に繋げやすい状況になっています

どのくらいやれば良いかは、人それぞれになってしまいますが、大切なのはシャドーイング中に意味もきちんと把握できるようになるまで行うことです

シャドーイングのやり方

私のシャドーイングの基本ステップは次のつです

1:まず音声を聞く

シャドーイング用に使う音声をまず聞きます

9割聞き取れて内容も理解できたら、採用することにします

聞き取れない単語が多い場合や英語が理解できない場合は、使う音声のレベルを下げます

2:自分の理解が正しいか確認する

次に自分がキチンと聞き取れて理解できるかスクリプトを見て確認します

聞き取れなかった箇所、意味が理解できなかった箇所をチェックします

特に『知っていたのに聞き取れなかった』箇所は要チェックです

3:テキスト見ないでシャドーイングする

英文の内容が把握できたら、シャドーイングを行います

テキストを見ない理由は後述しますが、お手本より少し遅れて真似ていきます

途中つまづいても気にせず再開して、とにかく聞き取れた音を真似します

4:言えない箇所を重点的に練習する

あとは練習あるのみです

言えるようになるまで練習します

また周りに人がいて声が出せない時は、脳内で声を出して練習します

これができるようになると、学習時間を大幅に増やすことができるのでおすすめですよ

シャドーイングのコツ

では実際にシャドーイングをする際のコツ・ポイントがこちら

  • どのレベルから始める?
  • 英文をみた方が良いか?
  • 真似たい訛りを統一する
  • ヘッドホンは使う?

どのレベルから始める?

使う英語の教材は、自分の英語レベルよりも低いものを選ぶようにします

シャドーイングの目的はプロソディ(発音・抑揚・リズム)の上達です

『他の部分』の負担を減らすことで、この目的に集中しやすくするためです

『他の部分』とは文法構造や単語、イディオム表現などです

文法構造が複雑な英文の場合、理解するのに負担が大きくなります

知らない単語ばかりの英文も同様です

日本語に直さなくても意味を理解できる英文です

英文をみた方が良いか?

私は英文を見ながらやる方法はおすすめしません

なぜなら自分の音が邪魔をするからです

自分の中にあるカタカナ英語の発音英文のスペルが介入して来やすくなってしまいます

『耳で聞こえた音を真似する』というシャドーイングの目的を妨げやすくなってしまうと思うからです

例えば、’Banana’は「バナナ」ではなく「バナーナ」に近いです

英語のスペル通りに発音しない単語もたくさんあります

例えば”Asked”がよく”Ast”で発音されたりします

ぜひこちらの動画を参考にして見てください

もう一つ英文を見ないメリットに『片手間でできる』があります

などなど、他のことをしているけど『耳と口が空いた時間』にできるので、英語に触れている時間を増やせるというメリットがあります

『よし!これから1時間英語の勉強するぞ〜』

よりも

『洗濯物たたむしついでにシャドーイングでもすっか』

くらいの方が、習慣化・継続しやすいです

英語学習は本当にこの習慣化と継続が大切ですから、私はこの方法をオススメします

ヘッドホンは使う?

自分の声がリスニングの邪魔になる場合は使っても良いと思います

私の場合は、特に邪魔に感じませんし、イヤホンをすると逆に自分の声がこもってやりにくいので使っていません

シャドーイングは同居人がいない時に行うので、音声も比較的大きめにしていますから、音声が聞こえにくいということもありません

真似たい訛りを統一する

使う音声の訛り・アクセントは統一します

リスニングの勉強の場合、様々な国のアクセントになれるのは良いことですが、スピーキングの場合は逆です

自分のカタカナ発音を取り除くために行うので、様々な訛りを真似してしまうと余計おかしなことになってしまいます

日本語とは全く違う英語の音も実は20個の母音24個の子音から成り立っています

英語の発音が通じない?発音記号で矯正した後に見えた英語の新しい世界

つまり480通りの音なので、50個以下の日本語から比べると「うわ。。」ってなりそうなくらい多いですが、様々なアクセントに触れて真似るのはこの480通りの音の数をさらに増やしてしまうようなことだと思いませんか・・・?

あなたが俳優やスパイを目指しているのではない限りオススメはしません 汗

だからアメリカ式ならアメリカ式の480通りでできるようになった方が良いと思いませんか?

単語と違い一度覚えてしまえば変わることがありません

文法と一緒で一度身につけば消えないスキル・資産として残るのです

また、単語の発音には一定の規則があります

そのため存在する単語全て一から発音確認という必要もありません

例えば”assumption” と”except”の発音を覚えた場合、”exception”という単語の発音もできるようになります

これは”assumption“と”except”の発音がわかっているため、一から覚える必要がないからです

このように発音できる単語が増えれば増えるほど、加速的にさらに発音できる単語が増えて聞きます

Youtubeの動画を使ってシャドーイングを実践動画を作りました
参考になれば幸いです

教材を選ぶ際のポイント

教材と言っても、特別何か購入しなければならないということはないです

大切なのは次のポイントを満たしていること

  • レベルの低いものから始める
    →自分が理解できるもの
  • アクセントを統一する
  • スクリプト(セリフ)が確認できる
    →内容が理解できる
  • 初心者は学習者向けの音声
    →ニュース等ではなく)
  • 負担にならない音声のながさ

なので、瞬間英作文で使ったような参考書から初めても全く問題ないです

効果なし?瞬間英作文はやり方が超重要!コツを押さえたトレーニング

シャドーイング専門の参考書などもありますが、私はあんまりおすすめしません。。

というか、むしろそこにあえてお金払う必要あるかな?

と思ってしまうのが本音です

それなら、ボキャブラリーやリスニングに特化した教材の方が、効果的かつ効率的だと思うんです

上で述べましたが、英語習得は『内容理解』と『定着』のプロセスが必要です

つまり

先にボキャブラリーやリスニング学習で『内容理解』を既に済ませておけば、語彙力アップ・リスニング力アップした上で『定着』の部分にスムーズに移行できます

何よりこのやり方は「インプット→アウトプット」の順で学習することになりますから効率的でもあります
(インプット→アウトプットについてはこちらの記事

私がおすすめするボキャブラリー教材についてはこちらの記事

語彙力(ボキャブラリー)を増やす為におすすめの方法&教材の選び方

私がおすすめするリスニング教材についてはこちらの記事

その英語漬け生活は無駄? (英語シャワー) 効果的な 多聴のやり方 とは?

を参考にしてみてください

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