英単語の忘れない覚え方って、実は人との出会いと同じ要領だってご存知ですか?
高校までの学生時代って、クラスメート全員の名前と顔が一致していたはずです。
ちょっと思い出して見てください。
そのクラスメート全員、入学式やクラス替えした初日から全員を一気に覚えた訳ではないですよね?
でも一年が終わる頃には、全員顔と名前が一致できてたはずです。
そもそも、「一回で覚えようとする」こと自体が、人間の記憶のメカニズムから考えて無理があるんです。
クラスメートをそれぞれ覚えるまでの過程には絶対に次の二つの要素どちらかがあるんです。
- 何回も会う
- 印象に残る出来事があった
人間の記憶のメカニズムにきちんとそっているからこそ、クラスメート全員を覚えられる訳なんです。
とはいえ、覚える対象が「英単語」の場合、この2つの要素を取り入れて勉強するにも、楽しく・継続して学習するには工夫が必要になってきます。
英語学習は「継続」が本当に大事です。
でも、同じことの繰り返しだけでは、飽きてしまうし、意図的に印象に残る出来事を作るのも難しいと思います。
この記事では、その点をどのようにクリアしていくためのヒントを紹介します。
英単語と何回も出会う
「あれ、この人どっかで見たことあるような・・・」
「この人の名前なんだっけ・・・」
人との出会いでこんな経験ありませんか?
しかも厄介なことに、こういう時に限って相手が自分の事を結構知ってそうな雰囲気でどんどん話してくる事多くないですか?
「やば・・名前本当なんだったっけ・・」となった事私はたくさんあります・・・・・
でですね。
単語でもありませんか?
「あれこの単語前も見たような・・・」
「あーそうそう、そういう意味だった」
みたいな経験は絶対あると思うんです。だって人間の記憶ってそういう過程を経て覚えていくので・・
だから、大切なのは1回で覚えようとしない!こと。
忘れたからってそこまで落ち込む必要はないんです、正常なことですから
人ってこんな感じで記憶していくと思うんです。
出会い | 単語 | 人 |
---|---|---|
1回目 | へぇ〜初めて見た | はじめまして |
2回目 | あれ、見たことあるような | どこかでお会いしましたっけ? |
3回目 | あ〜なんて意味だったっけ | あそこで会ったような・・ |
4回目 | あん時に見たな | あ〜あの時の! |
5回目 | こういう意味だな | どうも〇〇さん |
6回目 | こういう使い方もするんだ | 〇〇さんってそういう人なんだ |
7回目 | ヘェ〜こんな使い方もあるんだ | 〇〇さんってそういう一面もあるんだ |
必ずしも7回という訳ではありませんが、上のように、回数を重ねながら、記憶定着さして、さらに理解を深めていくのが記憶のメカニズムの1つ目です
リスニングの記事でも触れましたが、英語初〜中級者(TOEIC900点以下)の方が教材を絞って繰り返し使うことの重要性がここにもあります
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また、同じ単語に繰り返し出会うことは、単語を覚えることだけでなく、単語の理解度を高めてくれます。
この理解度を高めるためには、違うシチュエーションで使われている時に出会うのがもっとも効果的です。
理解度、つまり「単語そのものがもつイメージ」です。
例えば”Go”という単語は「行く」という意味だけではないんです。
レストランでステーキソースの種類はどれがいいかを聞かれた時に
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I’ll go gravy
グレービーソースにします
の時にも使えますし、筋トレしたいのに、縄跳びを渡されたら
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what’s the go with this?
これでどうしろって
というように使うこともできます。
さらに”Welocme”の使い方は”You are welcome”(どういたしまして)だけでもないんです。
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You are welcome to have as many drinks as you like
飲み物はお好きなだけお飲みいただけます
や
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I’d like to extend our warm welcome to ~
歓迎の意を〜にも申し上げます
というような使い方があります。
なので、英単語を覚えるときは、この単語のイメージはとても大切なので認識できる必要があります。
というのも、言語は脳内のイメージを伝えるための手段だからす。
※ここの分野については、次の記事にて触れたいと思います
単語のイメージを認識できていれば、ガチガチの日本語訳にとらわれることなく、様々なシチュエーションで柔軟に理解することが可能になるからです。
だから、語彙力をあげたい場合に選ぶべき教材は、ここのポイント「違うシチュエーションで複数回出てくる」教材が効果的なのです。
様々なシチュエーションで使われる単語と出会うこと、それはつまり記憶のメカニズムで大切な2つ目のポイント「印象的な出会い」に導いてくれる可能性をグンと高めてくれることでもあるのです。
英単語と印象的な出会いをする
印象的な出会い方をした人ってすぐに記憶に定着しませんか?
接客業をやったことがある人ならわかると思うのですが、嫌な客って一発で記憶に残ると思うんです 苦笑
なんも印象に残らない人は、それこそ記憶にも残りませんよね。
単語もそれと同じなんです。
ただ、「人」と違って、「単語」と初対面で印象的な出会いってそうそうないですし、意図的に作り出すのも難しいですよね?
なので、先ほど述べた「違うシチュエーションで複数回出会う」が大切になってきます。
数あるシチュエーションのうち一つでも印象的に思える出会いになれば、それは記憶の定着に効果がありますし、「そういう使い方もあったのか」と理解度を深めることができます。
先ほどの”go”も”welcome”も違うシチュエーションで出会ったからこそ、その単語のもつイメージの理解度をあげることができました。
この理解度を上げることが、覚えた単語を会話で使えるようになる為のコツでもあるのです。
単語量が増えれば、英語が自在に操れるようになると思っている人って結構いると思うのですが、実際会話で使う単語量は限られています。
なので、初めのアプローチは単語量を増やすことよりも「単語力=単語の理解度」を上げる方が大切なんです。
※この辺は、また別記事にて触れます
話を戻すのですが、皆さんもきっと経験あるはずです。
「あっ!この単語、こないだ教科書でみたやつだ」
というような瞬間があるはずです。
このようにして覚えた単語ってそこそこありませんか?
これも立派な「印象的な出会い」であると思いませんか?
では、「違うシチュエーションで複数回出会う」ような勉強方法はどのよなものが考えられますか?
「よーし、たくさん英語に触れるために、映画や海外ドラマで英語シャワーだ」とはならないんです。
その理由は、リスニング記事でもお伝えしましたが、安易な英語シャワーは効果が本当に薄いのでおすすめしません。
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「じゃあ、日本語を排除して英英辞書でたくさん英語に触れよう」
と思った方もちょっと待ってください。
日本語を排除することって、そこまでメリットあんまりないんです。。。
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