動詞の過去分詞型には大きく分けて、2つの使い所があります。
- haveを使った現在完了型(過去・未来完了含む)
→「〜してきている」(継続) - be動詞やgetを使った受動態
→「〜される」(受け身)
今回の記事では、2番目の「受け身」の用法について解説します。
こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。
受け身の解釈には、Be動詞を使った場合と、一般動詞を使った場合があります。
例えば、「準備する」の”prepare”を例にしてみます。
- Be prepared
- Get prepared
この二つには微妙なニュアンスの違いがありますが、”Get”が使えずBe動詞が適切な場合もあります。
また”Get”以外にも”Look”や”Remain”なども後ろに過去分詞をとることができます。
今回の記事では、その辺にも突っ込んで説明しますので、ぜひ参考にして見てください。
Be動詞とGetの違い
冒頭の例を使って解説します。
「準備する」の”prepare”を過去分詞型にして、「準備されている」=「準備できてる」の意味とし、これを命令形で使っています。
- Be prepared
- Get prepared
Be動詞が「状態のみ」を説明するのに対し、”get”の場合はその状態への「変化・動き」を説明します。
つまり”Be prepared”は、「準備ができている状態であれ」であるのに対し、”Get prepared”は「準備ができている状態になれ(そのために何かしらの行動を起こせ)」という変化のニュアンスが入るのです。
Getが使えない文
ここでは”get”が適切ではない場合の例文を紹介します。
下記の例を見てください。
「その法案を通すには100の投票が必要とされます」
- 100 votes are required to pass the bill ○
- 100 votes get required to pass the bill ×
この例文では”Get”は適切ではありません。この場合主語である「100の投票」は元々必要なのであって、「変化」を伴って必要になるわけではないからです。
その他一般動詞+過去分詞型
“Get”が、ある状態への「変化・動き」を表すのと同じ要領で、他の動詞も後ろに過去分詞型を持ってくることができます。
主語の状態を「説明する」動詞がそれにあたり、オススメ文法書で説明されている「基本文系の説明型」に使われる動詞です。
この記事では”look”と”remain”の2つを例に説明します。
- He is prepared
→彼は準備ができている状態である - He looks prepared
→彼は準備ができている状態に見える
どちらも「主語の状態」に関する説明ですね。違いは「状態のみ」なのか「状態に見える」かの違いです。
では次に”remain”を使った場合
- Please be seated
→着席した状態でいてください - Please remain seated
→着席した状態のままでいてください
この”remain seated”は飛行機のアナウンスでよく使われます。
シートベルト着用サインが消えましても、飛行機が完全に停まりますまでは、お座席に着席したままお待ちください
こちらも「主語の状態」を説明しています。
Be動詞のただの「状態」よりも、”remain”の「その状態のままでいる」という変化しないニュアンスを伝えることができます。
一般動詞の後ろに過去分詞型を取れる条件
いかがでしょうか?
ここまでポイントをまとめると、動詞の過去分詞型には「形容詞的用法」があるということ。
つまり、主語の状態を説明する役割を持っているのです。
※形容詞の意味がわからない方はこちらの記事も参考になると思います
そしてBe動詞以外で、後ろに過去分詞型を持ってくることのできる一般動詞は、主語の状態を説明する役割を持っていること。
どちらとも、この主語の「状態を説明」するという共通の役割を持ったときにBe動詞以外でも過去分詞型を取ることができるのです!
- He gets prepared
- He looks prepared
- He remain prepared
上記の下線部3つの動詞は「状態を説明する」役割を持った動詞です。そしてその後にある”prepared”は形容詞的用法で使われていますよね。
参考にして見てください。
次の英文を読んでサラッと理解できない場合、リスニングで聞いても理解できないです。
This is the wine that I thought you said all the French people you had met in Paris described as ‘The King of Wine