英語の「児童書」って良い勉強教材です。
シンプルでありながらも、なるほどと思わせてくれる言い回し。
「ベタベタ」や「グチャグチャ」といった擬音語にあたる英語。
ストーリーに絵が加わることで、単語の持つイメージを理解しやすくなります。
この記事では、以前紹介した児童書を使った英語の勉強方法を実際にデモンストレーションしてみたいと思います。
今回、題材にする教材は”Pete the Cat and the bad banana”
児童書を使った勉強法のメリットは以下の3つを同時に学習できる点でした
- リスニング
- リーディング(読解力)
- 文法
でてくる単語の発音をチェックするには、Youtubeで児童書を読み上げてくれる動画を使えばオッケーです
本の意味を理解するには、文法書を参照しながら解読して行きます。
シゲルおすすめの文法書はこちら
では、さっそくこの本を使って、シゲルだったらどのように勉強するか解説してみます
They (Bananas) are sweet and tasty and easy to peel
→甘くて、美味しくて、簡単に剝ける
To + 動詞の原形は「不定詞」と呼ばれる活用法で、様々な使い方があります
この場合は「形容詞句の説明」と呼ばれる用法です
もし、
They are easy
バナナって簡単
って言われれても
何が?
ってなりますよね?
その「足りない感」を補う為に付け足しているのが”To peel”(剥くことが)なのです。
「簡単に剝ける」を言いたい場合は、「be動詞 + easy + to 動詞」とここから表現方法をインプットできました
逆に剝くのが難しいと言いたい場合は、なんて言ったらいいでしょうか?
この様にインプットしたら、アウトプットする癖をつけます
英語学習でとても大事な概念ですが、
英語勉強法のトレーニングは全て、自分で英語を吸収し、応用できる能力を身につける
これが究極の目的だという意見もあります。
私もそれに賛同します。
状態の悪いバナナを食べた後、Peteはお母さんに向かって言います。
“I will not eat bananas again” Pete tells his mom
ここでは、未来を表す、助動詞”will”と「言う」を意味する”tell”が使われています。
ここで思うのです
- なんで”will”なの?
“I am not going to eat…..”とは違うの? - なんで”tell” なの?
“speak”,”say”,”talk”じゃダメなの?
ネイティブの方達は、おそらくこういった事を状況と照らし合わせて、時間をかけて、これらの違いを認識していくのだと思います。
では、ネイティブではない我々はどうするべきか?
言語学者や英語学習の研究者達の力をかりるのです
彼らの研究結果である文法書を読むのです。
またお母さんがPeteにバナナスプリットを与えた時には
No thanks Pete said
今度は”say”を使っています。
こうしたニュアンスの違いを文法書では説明してくれています。
みかんを食べた時は次の文章がきます。
It’s too juicy
It makes Pete’s paws sticky
この2つの分を日本語にすると
- 汁沢山で
- 手がベトベトになる
ですよね
- なぜ”too”なのか
→”very”や”so”ではないのか - べとべとに「なる」を”become”ではなく”make”を使っている
そういった違いを学んで行くと同時に、児童書に出てくる文章をどのように応用出来るか考えるのです。
例えば「洗剤で手がカサカサになる」を言いたい場合は、”make”を使って次の文章が作れますよね。
- This detergent makes my hands dry
次にPeteが、またバナナを食べる機会がやってきます。
Pete takes a teeny. tiny bite
これまでの流れと、絵から意味を推測すると、「ほんの少しかじる」となりますよね。
上記の文から”teeny, tiny”(ほんの少し)をとれば”take a bit”となり「かじる」という意味が自然にインプットできます。
こんな風に覚えて使いどころを考えておきます。
例えば、自分が得体の知れないものを食べなければいけなくなったときに、宣言する状況を妄想します。
そして周りに宣言するのです。
okay, I”ll just take a tiny bite first and see if I like it or no
こんな感じでアウトプットの練習をして、自分に落とし込んで行くのです。
参考にしてみてください。