ネイティブ 同士の会話についていけない・・・
TOEICや英語のテストなら聞き取れるのに、映画やドラマのネイティブの会話だとさっぱり・・・
もしかしてあなたは、このような悩みを抱えていませんか?
私もかつてはそんな悩みを抱えていました・・・
ネイティブの友達が私に話しかけてくれる時は理解できても、ネイティブの友達同士の会話だと置いてけぼりを食っていました。。
これは完全に友達が私のレベルに合わせて言葉を選び、話しかけてくれていたのです。
つまり手加減された英語です。
これを痛感させらたのが、現地のファーストフード店でアルバイトをした時でした。
オーストラリアに住んで、英語に慣れてきてはいたものの、現地高校生たちの手加減なしの会話に全くついていけなかったのです。
本当に全く理解できず。
「俺は聞き取れた気になっていただけなんだ・・・」
と結構凹みました。。
でも凹んでもしょうがないので、なぜ彼らの英語が理解できないのか考えた結果、以下の理由にたどり着きました
- 知らない単語ばっかり使ってくる
- 知らないイディオムをたくさん使ってくる
- 知らないスラングをたくさん使ってくる
- スピードが早すぎる
- 発音がクリアではない
- 絶対に聞こえない音がある
まずはこれらの項目をそれぞれ克服していこうと思ったのです。
この記事では、これらを克服するために具体的にどんな事をしたのか紹介します。
わからない、聞き取れない単語は必ず書き出す
知らない単語・イディオム・スラングは調べるしかありません。。。
ということで、わからない単語を減らすように努めました。
(方法はいたってシンプルですが・・・)
会話で使われた単語で理解できないのを常にノートにとります。
綴りがわからない場合は、カタカナでそれに近い音を書き留め、あとでGoogleで検索します。
例えば「インカースレイテッド」や「ベイン・メリー」というようにノートで書いておいて、Googleでそれに近い音になるようにアルファベットで検索するのです。
するとGoogleの方で自動修正して検索してくれるので、綴りもきちんと確認でき、意味も調べることができました。
もちろん一回で覚えられることなんて稀でした。。
回数を数回重ねて、記憶に定着していったのです。
特に動詞の場合は、コロケーションが大事なので、使われた文脈も必ず覚えておくようにします。
この辺の単語の覚え方については下記記事を参考にしてみてください。
この作業をする事で、聞き取れるための伸び代を増やしておきます。
単語力とリスニング力の関係
リスニングは英語スキルの中でも高度な部分です、それに対して語彙力(単語力)はそれを支える基礎に当たります。
語彙力をあげることで、リスニングで拾える単語を増やす、英語力の底上げをすることができます。
会話スピードが早めのテレビ番組をみる
早いスピードについていけないのであれば、早い英語に慣れるしか方法がないと思いました。
私が教材として使ったテレビ番組は主に次の2つです。
- Southpark
- Big brother
ただ、これらを教材にするためには、避けて通れない条件があります。
それは「英語脳」ができていること。
早いスピードについてくためには、聞こえた英語をそのまま理解できる必要があります。
それはつまり、速読力を意味します。
読んだ英文を日本語に直すことなく、なおかつすぐに理解できなければ、リスニングで聞いても理解することができません。
英語を英語で理解できるようになる感覚は、簡単な英文でのリーディングとリスニングの組み合わせが鍵になります。
Southparkを選んだ理由
英語圏で大人気のアニメである「Southpark」は、日本の「クレヨンしんちゃん」に近いジャンルです。
ただ、エピソードのジャンルは多岐にわたり「政治」・「国際問題」・「国内問題」・「科学技術」など、その時々の関心ごとを中心に扱っているため、時事問題にある程度触れることができます。
日本ではネットで無料で視聴できますし、セリフもオンラインで無料で確認できます。
サウスパークの動画サイトは、基本的にアメリカ在住者向けのサービスです。
そのため、他の英語圏からでは動画が楽しめない状況で、オーストラリアも例外ではありません。
もし、自分の国から見れない場合はSmart DNS Proxyというサービスを使うのがおすすめです。
このサービスに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
このアニメの特徴は
- キャラクターによってはかなり早口で話す
- 表現が過激
- 口語表現が盛りだくさん
- スラングやイディオムが満載
学校教育や普通の参考書では知り得ない、生きた英語が満載なのに加え、「面白い」のでかなりおすすめです
(好き嫌いが別れるジャンルかとは思いますが)
ちなみに会話のスピードはこんな感じです。
Big Brother を選んだ理由
テレビ番組「テラスハウス」の英語圏バージョンです。
現在は放送していませんが、以前は毎年出場者を一般市民から募って「一つ屋根の下」で3ヶ月間生活をさせていました。
この番組を選んだ理由は、オーストラリアに特化しているからです。
- オーストラリア英語の発音に慣れる
- オーストラリアのスラングを知れる
- オーストラリア英語の表現方法を学べる
- オーストラリア人の人付き合いや価値観を学べる
- オーストラリア人の中でも様々な人の話し方が学べる
ただ、これの弱点として、必ずしもセリフが確認できるわけではないという点がありました。
それでも、かなり勉強になったのを覚えています。
省略音を認識する
日本語の「メンドくさい」って言葉、実は「面倒(メンドウ)くさい」ですよね。
つまり「う」の音が省略されて使われることがほとんではないでしょうか?
もちろん、「面倒をおかけします」など使われ方によっては、キチンと「う」の音がある場合もあります。
英語も同じで、何回聞いても文字どおりに聞こえないことがたくさんあります
これを認識するために必要なことは、次の3つです
- リンキングの理解
- 会話パターンを覚える
- 文法・フレーズの知識
リンキングを理解
リンキングとは、音のつながりです。
日本語でもよく起こる現象です。
- あたしゃーね=あたしはね
- けぇれけぇれ=帰れ帰れ
- はんのう=反(はん)応(おう)
英語の場合は
- ケナイ=Can I (キャン アイ)
- ヂュワナ = Do you wanna (ドゥ ユ ワナ)
といった具合の音の変化です。
会話パターンを覚える
会話のパターンがわかれば、脳内で聞こえた音を修正することが可能です。
例えば、お寿司屋さんから退店するときに、板前さんが「ありゃっした〜」といってきたら。
即座に頭の中で「ありがとうございました」と変換できますよね?
これは、板前さんの気質や退店時といったこれまでの経験値から、99%の確率で当たる推測です。
これがもし「ああっした〜」くらいになっても、イントネーションが変わらなければ、全然問題ないのではないでしょうか?
文法・フレーズの知識
文法やフレーズが頭に入っていれば、聞き取れなくても頭の中で補うことができます。
例えば、この女性と男性のやりとりで、女性の17:13からの発言を聞いてみてください。
you know..in case you gotta any weapons..or something like that
ここで、彼女は”in case you gotta any weapons”と言っていますが、in が聞こえませんよね?
でも”in case”(万一)というフレーズさえ知っていれば、脳内で修正可能です。
ネイティブの英語が聞き取れるようになる教材
ネイティブの気遣いゼロの英語を聞き取れるレベルというのは、TOEIC用教材やニュースで使われる英語のはるか先にあります。
TOEIC900点や英検準1級以上の方が次に行うべき学習は、いかにネイティブの生の英語を拾えるようになるか?です
そのための教材の最低必須条件は次の4つです。
- ネイティブ向けの音声(ドラマ・映画など)
- セリフが確認できる
- 繰り返し聞ける
- セリフの解説がある
インターネットを使えば、ネイティブ向けの動画や音声で上記最初の3つを満たしたものが手に入りますが、重要な要素である「解説」が欠けてしまいます。
ネイティブ向けであるが故、英文・読解用の解説がありません
ある一定のレベルまで英語を習得すると、解説はなくても、英文を読んだだけで、意味やイメージを理解できるようになります。
そこまで英語を習得できていれば、インターネット上で上記3つの必須事項を満たす動画でドンドン勉強ができますが、まだそこまで英語を落とし込んでいない場合は、解説付きの教材を使うことでかなり学習効率が変わってきます。
(その理由と具体例は、こちらの記事で紹介しています。)
- ネイティブの英語が聞き取れるようになり
- 今後リスニング教材が不要になる
そんなこと手伝ってくれるのが、アルクが提供する1000時間ヒアリングマラソンです。
この教材は英語上級者向け。
英検準1級・TOEICリスニング満点近くだけど、生の英語が全くわからないという方が、上にあげた「解説を必要としないレベル」まで英語力をあげるために最適の教材です。
この教材は、「生の英語」を「解説付き」で勉強できる為、テスト英語・教材英語から実践英語へステップアップするために特化しています。
そうなれば、今後はインターネットで無料でドンドン英語のリスニング力を伸ばしていくことができるようになります。