スタディサプリ Englishの日常英会話版を試しに使ってみたところ、「なんてコスパがよろしいアプリなんだ。。」と思ったので紹介したいと思います。
日本で生まれ育ち、高校卒業までは公立の学校にずっと通っていたのもあり、完全に日本語脳で英語のリスニングとスピーキングは大の苦手の状態でオーストラリアにきた私。
そんな私も今ではオーストラリア人のコメディーショーに行って楽しめるまでリスニング力をあげることができました。
また、対策0で受けたIELTSのスピーキングでは7.0まで英会話力をあげることができました。
完全に日本語に支配された状態でオーストラリアにきたので、「いつの間にか話せるようになっていた」という感覚はありません。
むしろ、いろんな勉強方法を試行錯誤しながら一歩一歩英語力を上げてきました。
このブログでは、私が効果を感じた勉強方法や順番などをシェアする事で、英語学習で悩んでいる人の解決手段として役立てばと思い紹介しています。
こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。
先日知った スタディアプリ English という英語学習者向けのサービスを試しに利用してみたところ、私が効果を感じた勉強方法をする上で非常に有用なアプリだと感じました。
英語の勉強方法には様々なやり方がありますが、目的意識をはっきりさせて行う事がとても大切だと感じています。
というのも、総合的な英語力というのは
- 文法
- 語彙力
- リーディング力
- リスニング力
- ライティング力
- スピーキング力
が複雑に絡み合って構成されています。
そのため、
「リスニング力を上げたいから、たくさん英語を聞く!」
「話せるようになりたいから、話す練習をする!」
という、アプローチではなかなか効果を感じることができません。
例えばリスニング力は文法やリーディング力にも支えられていますし、スピーキング力に関しては、ほか全ての要素によって支えられていると私は感じています。
「英語が聞き取れるようになりたい」
「英語が口からでて話せるようになりたい」
と思った時、大切になるのは、
- 現時点での自分の英語力の把握
→資格や点数ではなく、具体的に英語で何ができるか?
(普段日本語で行なっている事の中で英語でもできること等) - レベルにあった学習教材
- 目指す英語力の目標設定
- 目標に最適な学習方法の選択
だと、私は考えています。
その上で、スタディサプリ Englishの英会話版は、幅広い層に対応できるかなり質の高いアプリだなと感じました。
今回の記事では
- 使ってみた感想
- おすすめな理由
について紹介します。
具体的な使い方や勉強方法(進め方)の提案は、別記事にて紹介していますので、このサービスに魅力を感じた場合はそちらも参考にしてみてください。
スタディサプリ日常英会話版を使った理由と感想
スタディサプリEnglishには
- TOEIC対策コース
- TOEICパーソナルコーチプラン
- 日常英会話
の3種類があります。
私が今回紹介するのは「日常英会話」の種類になります。
この種類を選んだ理由ですが、冒頭で紹介した「目指す英語力の目標設定」を考慮した上で、私が使ってみたかったのがこのタイプのものだったからです。
私がこのブログで紹介している英語の学習方法は、資格や受験のスコアを取る為としては必ずしも最適ではないと認識しています。
どちらかというと、海外旅行や実生活において英語でのコミュニケーションをとる際に
- 英会話フレーズ本だけでは物足りない
- 自分の言いたい事を自分で組み立てて言えるようになりたい
- 海外旅行先でいろんな人と交流したい
- 仕事で通訳を挟まずに自分で意思疎通したい
- 英語で転職の幅を増やしたい
- 英語を使い自分でお金を稼げるようになりたい
といったような願いに対して役に立てばというスタンスで発信しています。
だからといって、私の勉強方法が資格や受験に全く関係ないのか?と聞かれればそんな事はないとも思っています。
というのも、この方法で勉強してきた結果、リスニングにおいてはTOEIC受験時に対策0で満点を取っています。
なんでこんな事を行っているのかというと、「あなたの優先順位が大事です」という事を伝えたいのです。
私自身、TOEFLという英語試験のスコアアップを目的として勉強した後、目標とする点数をとったものの全く会話ができなかった経歴があります。
読み書きはボチボチでしたが、リスニングとスピーキングが全くダメだったのです。
でも、当時の私にはTOEFLのスコアは自分のやりたいことにどうしても必要なことでした。
だから、テクニックみたいなのに頼ったりして、なんとかギリギリ点数を取ることができましたし、だからこそ今の自分もあると思っています。
- 受験や推薦にTOEICの点数が必要
- 就職活動でTOEICが欲しい
- 留学したいのでIETLSが必要
- 海外駐在の条件にTOEICが必要
など、資格やテストの点数が「いつまでに」という期限付きで必要な場合、私のやり方では効率が悪いと思うのです。
それに私自身がそういった資格の形式や対策にうといので、現時点でアドバイスできる立場にいないというのもあります。
- 資格対策は目標とする点数を最短で取るための学習方法
- 私のやり方は、最短では点数をとれないが、振り返ってみると取れていた
そんな感覚の学習スタイルだと感じます。
いかがでしょうか?
ご自身の英語を学ぶ目的は上に紹介した
- 英会話フレーズ本だけでは物足りない
- 自分の言いたい事を自分で組み立てて言えるようになりたい
- 海外旅行先でいろんな人と交流したい
- 仕事で通訳を挟まずに自分で意思疎通したい
という理由に近いものでしょうか?
そうであれば、この記事で紹介する内容が参考になるかと思います。
どのレベルの人にお勧めするか?
私がこのサービスを使って感じたのは初心者から上級者まで幅広い層に向いているということです。
とはいえ、最大限にそのメリットを享受するにはやっぱり「文法」の習得が鍵を握っていると感じました。
つまり、文法は勉強してきているが、リスニングやスピーキングが苦手という方におすすめです。
ちなみに「分厚い文法書はどうも苦手。。」という方は、私がこちらの記事でおすすめしている文法講座がおすすめです。
私は文法には5つの習得度があると考えており、
- 知識としての文法を知る
- 確認しながら英文を書く
- 文法が頭に定着する
- 文法が当たり前になる
- 文法を自在にアウトプットできる
1の「知識としての文法を知る」という部分が満たせていれば、スタディサプリを使うことで習得度を上げていくことができるとみています。
というのも、スタディサプリで提供されるのは
- ロールプレイで出てくる例文
- 例文で使われる英単語の解説
- 会話のスピードが選べる
- ディクテーション
- リプロダクション
- 瞬間英作文
などです。
これらがどのように文法と関連しているのか紹介します。
ロールプレイで出てくる例文
とあるテーマにそって会話が進んでいきます。
この時に使われる例文を文法構造を踏まえた上できちんと理解することで、日本語訳に頼りっきりになることがなくなります。
日本語訳をみた時に、
「なぜ、この構文でこの意味になるのか」
がわかれば、英文と日本語文の対訳による丸暗記から脱却できます。
つまり、英語で表現できる範囲を「足し算式」ではなく「掛け算式」に増やしていく為のステップアップになります。
具体的な勉強方法や進め方は後述しますが、音声で何回も聞くことで4番目の「文法が当たり前になる」という状態までもっていくことができます。
例えば”I love you “というフレーズを”I you love”と聞くと変な感じがするかもしれません。
これは、”I love you”を何回も聞くことで、文法のことを考えなくても、「型」といて定着した結果になります。
同様に、本来はCan you wait が Can you waitingと聞いた時に、違和感を感じるようになってきます。
また、このロールプレイはスピーキングのトレーニングとして行う「独り言」をしようと思っても何を言ったら良いかわからないという方に使える機能です。
例文で使われる英単語の解説
単語を覚える際は、意味だけでなく、
- コロケーション
- 品詞(単語の種類:名詞・形容詞etc)
- 音
も同時覚えておく事が大切です。
とくに品詞は英文を作る上で重要です。
英語は配置の言語、つまり、おく場所によって意味が変わります。
- Free sugar
→無料の砂糖 - Sugar free
→無糖
そして、英文を作る時には品詞の種類が配置の順番を決めます。
会話のスピードが選べる
難易度には1〜7までレベル分けされています。
基本的にレベルに応じて会話のスピードが早くなるのですが、そこからさらに
- 遅め
- 普通
- 早め
の3つの速度を選ぶことができます。
私個人の感想としては、一番上のレベル7の音声のスピード(普通)は「ネイティブの手加減なし」とまでは行きませんが、TOEICとかで使われうようなスピードよりは早いかなと感じるくらいでした。
「早め」にした場合は、若干早くなります。
具体的には、「オーストラリア英語が聞き取れない?」の記事で紹介している上級者向けの「ozzy man review」の早さを10とした場合、7~8くらいかなと。
そして1の場合はゆっくりめに話してくれています。
英語を英語のままで理解できるようになるためには
- 意味がわかった状態で何回も聞く事
- きちんと英文として聴けている事
の2つが大切だと感じています。
自分にとって早すぎるスピード、「日本語に直すのが追いつかない・・」という状態を繰り返してもなかなか効果がでないと認識しています。
なので、日本語に訳す必要ない簡単で短い英語を何回も聞く事で、「英語のまま理解できる幅を少しづつ広げていく」というアプローチがお勧めです。
これを繰り返すことで、文法の習得度を3・4番目まで上げることができます。
ディクテーション
ディクテーションコーナーでは、ロールプレイのセリフを聞き出して行きます。
私は個人的にディクテーションはおすすめの学習方法で、これをする事で
- 精聴
- 文法の習得度を高める
- ライティングの練習
→効果抜群!おすすめのディクテーション練習方法と教材の選び方
ができると考えています。
聞き取れなかった音を推測する時に必要な要素の1つが「文法」です。
文法の型をヒントに英文を組み立てて行きます。
音声を聞いて意味が理解できた時にそれを英語に自分で持っていくことができるか?が問われます。
私自身もそうですが、英語→日本語よりも、日本語→英語の変換はスムーズに行かないのが大半です。
英語のアウトプット力を鍛えるのにもディクテーションはおすすめんが学習方法です。
リプロダクション
リプロダクションとは、音声を聞いた後、同じセリフを口にする事です。
おうむ返しです。
ディクテーションの「書く」が「話す」になった学習方法です。
自分の口がちゃんと回るかどうか、発音ができているかどうかなどを確かめる事ができます。
瞬間英作文
セリフを口にして発する際、
- 英語字幕
- 日本語字幕
で行うかの選択ができます。
英語字幕で行えば、アシスト付きのリプロダクション。
日本語字幕で行えば瞬間英作文と同じトレーニングになります。
瞬間英作文の効果についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
日常英会話版のコスパとデメリット
このサービスは株式会社リクルートが提供しているもので、会員登録する事で受けることができます。
ただし、無料で使える機能はかなり限定的です。
というのも、各レベルごとに200以上のロールプレイがあるのですが、無料版の場合は各1つづつしか使えない状態なのです。
月額で980円支払うことでプレミアムサービスにアップグレードすれば、全ての機能を使うことができます。
プレミアムサービスを使うべきか?
月額980円払うだけの価値があるのか?と聞かれれば、下にまとめている「期待できる効果」に魅力を感じる人であればあると思います。
スタディサプリの日常英会話版は
- デイリーレッスン
- オートリスニング
- リスニングPLUS
の3つの学習アプローチに大きく分けられていて、上のロールプレイは「デイリーレッスン」の一部です。
特にリスニングPLUSに関しては、学習記録を元に自分の苦手分野を割出してくれるのに加え
リスニングで大切な「音の変化」に特化したトレーニングも可能になります。
詳しい学習方法や進め方に関しては別記事で紹介しますが、これだけの機能とボリュームで1日あたり40円未満というのは、かなりコスパが良いと言えるのではないでしょうか?
しかも、1週間無料で全ての機能を試すことができます。
1週間を1ヶ月間無料に!
キャンペーンコード”TRY2016″を使えば、1週間の無料お試しを1ヶ月に延長することが可能です。
※2016とありますが、2018年12月の段階でも使えました。
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ただ、私なりに感じたデメリットとして
- スマホアプリではデータ容量が多く取られる
- 実践経験が積めない
- アメリカ英語限定
の3つがあります。
ネットに繋がっていない状態でも使えるように音声などをダウンロードできるのでどんどん容量が溜まって行きます。
これに関しては、定期的にアプリをアンインストールして再インストールすることで、ダウンロードした容量を溜め込まずにできるかと思います。
「実践経験がつめない」に関しては、オンライン英会話という方法がありますし、私としては実践よりも自主トレの割合に多くの時間をさく方が効率が良いと感じています。
オンライン英会話は、自主トレで積み重ねてきた事を試す場所と捉えてみてはいかがでしょうか?
英語もスポーツと同じように実践経験を積んで「度胸」や「場慣れ」が必要ですが、それを得ることができるのはやはり人相手に話すことしかないと感じます。
とはいえ、自主トレをしない人が試合だけで上手になるかといえばそうでないと思いますし、私自身の経験や他の人たちをみても当てはまるかなと思います。
最後のデメリットですが、これまでイギリス英語やオーストラリア英語に慣れ親しんだ人の場合は、リプロダクションの際にちょっと戸惑うかもしれません。
スタディサプリ Englishで期待できる効果
ちょっと長くなりましたが、この英語学習サービスで期待できる効果をまとめてみたいと思います。
上に紹介したトレーニングを継続する事で
- 語彙力
- リスニング力
- 英語脳の構築
- リーディング力
- 英語を口からだす事
が鍛えられる感じます。
逆に、このサービスで得ることができないのは
- 文法知識
- 対人相手の経験
の2つだと思います。
文法が把握できる前に勉強しても、「足し算式」の学習方法から抜け出すのは難しいですし、機械相手の練習だけでは人を前にして話す度胸や場慣れを培うことができません。
「対人相手の経験」としては、オンライン英会話のレアジョブを使った記事を参考にしてみてください。
→レアジョブ英会話の効果は口コミや評判通り?無料体験レッスンを受けた感想
ちなみに文法は全ての構文をマスターしなければいけないのか?というとそうではなくて、私個人の意見としては上に紹介した講座でカバーしている範囲で十分だと思います。
なので、この2つはそれぞれ他の方法で鍛える必要があると感じます。
オススメできる人
私個人の意見としてですが、このサービスを有効活用できる人は
「文法は知ってるが英語を聞けない・話せない」
「英語を英語のままで理解できるようになりたい」
「英会話を試したけど、口から英語がでてこない」
「独り言を練習したいが例文が思い浮かばない」
といった人が向いていると思いました。
また「教材の英語は聞き取れるのに、映画やドラマなどネイティブ向けの生の英語が聞き取れない」という方は、スタディサプリよりもアルクのヒアリングマラソンの方をおすすめします。
初心者にオススメするか?
何をもって初心者というのか定義する必要があるかと思いますが、スタディサプリを初心者におすすめできるかと聞かれれば、
「文法ができていればおすすめします」
と答えます。
つまり、全くの初心者にはあまりおすすめしません。
文法を学んで知ってはいるが、リスニングやライティング、スピーキングが全然ダメ。というタイプの初心者であれば大いにお勧めできるサービスだと思います。
上にあげたプレミアムサービス機能は1週間〜1ヶ月無料で試すことができますので、ご自身にとって使えそうかどうか確認してみてはいかがでしょうか?
また、具体的な学習方法や進め方はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。