英作文の添削 ってとても大切ですし学習効果を何倍にもしてくれる可能性を秘めています
実は一昨日、以前使い大満足だった添削サイト「IDIY」をもう一回やってみようと思いました
→【英語添削IDIY】TOEIC900越えが評判の英作文添削のアイディーを試した結果
というのも、前回は講師を日本人の方にお願いしたのですが、ネイティブ講師の場合はどうなんだろうと気になったのです
結果的には、満足度は低かったです
今回の記事では、実際に添削してもらった英文と質問の内容・返信を紹介しながら、なぜ日本人講師の方が費用対効果が見込めると思うのか
また、もしネイティブ講師を選ぶ場合は、どのようなスタンスで添削を受けた方が良いか、今回の反省をしながら考察してみたいと思います
添削のサービスを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください
写真描画課題
私がおすすめしている添削サイト「IDIY」では、次の5つの添削サービスから選ぶことができます
- 持ち込み英文
- 英語日記課題
- 日替わり英作文課題
- 自由英作文課題
- 和文英訳課題
- 写真描画課題
今回は一番下の「写真描画課題」を選択しました。
理由は講師と生徒側の「勘違い」が起きる現象が少ないと思ったからです
自分(生徒)が伝えたい事を添削してもらう場合、相手(講師)もきちんと私の意図を理解している必要があります
写真の説明であれば、見ればわかる事なので、その「勘違い」が生じにくいと思いました
以前の記事でもお伝えしましたが、添削サービスの価値は絶対に「解説あり」にした方が効果的です
そして、今回は「ネイティブ講師」を選択しました
講師選択
次に講師を選択します
人によっては添削してくれるまで4日以内とか7日以内とあります
現在受け持っている英作文の数や、本人の他の仕事の都合などがあるのかもしれません
「詳細」をクリックすれば、各講師の経歴が英語で紹介されていますので、自分に合いそうな方を探すといいとお思います
こればっかりは、実際にサービスを受けてみないとわからない部分ではありますから・・・
私自身は
- 実績
- 資格・専攻
- 経歴
- 添削サービスをしている動機
- 納品スピード
などを判断材料としました
課題選択
講師を選択すると、次は課題を選択します
画面に写真が表示されますので、説明したい写真を選択します
今回は、左側の写真を選択しました
「ヒント」をクリックすると、どんな事を書けば良いか質問形式で教えてくれます
もし、何を書いたら良いかわからない場合は、参考にすることができます
「次へ進む」をクリックして、英文を作って投稿するページに移動します
英作文を作ったあとは、納品スタイルの設定と、講師に質問を3つまで無料で聞くことができます
今回作った英文がこちら
The photo is showing an ordinary day at work in the office.
There are three people in this photo, two at the back and one in front.
The office is fairly neat and tidy except the postcards and memos randomly pinned on the wall
Those two at the back seems to be having a discussion on a business matter or something while the one in front is sitting in front of the computer but stretching her back with her arms fully extended above her head.
The shelf at back is looking leaning somehow. The photo must’ve been taken with the camera slightly angled
今回の納品スタイルは「講師にお任せ」、英語表現は「カジュアルな口語表現で添削」を希望しました
そして講師へ次の3つの質問をしました
(画像がなぜかしら暗くなってしまいました)
質問1: 「写真が斜めってる」を表現したかったので”lean”,”tilt” ,”angle”の違い等を教えてもらえたら、思って次の質問をしました
Could you please explain the differences among “lean”, “tilt”, “angle” when you say them as a verb? I wasn’t sure if I could’ve(should’ve) written “The shelf is looking tilting or angled”
質問2:「それ以外」を意味する”except”, “except for” “besides”の違いを教えてください
what is the difference among “except”, “except for” and “besides”
質問3:「頭の上」は”over her head”と”above her head”どちらが良いですか?
Was it better to say “over her head” or “above her head” is fine?
英作文の添削 (ビフォーアフター)
で、こちらが添削後の英文
The photo is showing an ordinary day at work in the office.
There are three people in this photo, two at the back and one in the front.
The office is fairly neat and tidy except the postcards and memos randomly pinned on the wall.
Those two at the back seems to be having a discussion on a business matter or something while the one in front is sitting in front of the computer but stretching her back with her arms fully extended above her head.
The shelf at back is looking uneven somehow.
The photo must’ve been taken with the camera slightly angled.
赤字の部分しか添削してくれませんでした。。。
これをみた瞬間、正直
もうちょっとなんかあってもいいんじゃないっすか?
と、思ったのですが、相手(講師)の立場に立って考えると、ちょっと冷静になりましたので、もしネイティブ講師で添削を受けるのであれば、どういうスタンスでいった方が良いのか私なりの考えも紹介したいと思います
講師のコメント&返答
では実際に講師からいただいた添削の詳細をいくつかみてみます
「文法的に正しくなるように直しました」とありますが、なぜの説明が足りないかな・・
じゃあなんでヒントにある例文”What is the woman in front doing”はin front でOKなのって話になりますしね・・
説明文は、正しい英文を乗せて「はい 正しい英文」で終わりです・・・
次みてみます
こちらは全く、手直し無し・・・間違ってないからではなく、「ネイティブだったらどういう言い回しや表現をするのかなぁ」というのが知りたかったです。。
こちらは”uneven”の新しい使い所がわかって嬉しくなりました
単語の覚え方の記事でもお伝えしましたが、新しい使い所を知ること(様々なシチュエーションで使われている場面に出くわすこと)って実は英語力をあげる時の秘訣でもあるんです
写真が斜めってい時は、”uneven”が使えるんだと勉強になりました
私がここで”Leaning”を使った理由は、イタリアの「ピサの斜塔」が英語だと”Leaning Tower of Pisa”だからです
ここでの解説は、「他の単語と相性が悪いからUnevenにしました」とあります
つまりこれは、コロケーションの問題だと講師はいっているのだと思います
コロケーション?
コロケーション(Collocation)とは、自然な単語の組合せのことで、単語同士の相性とも言えます
強い風は”strong wind”と言えますが、強い雨は”strong rain”ではなく、”heavy rain”といった具合です
コロケーションで人気の参考書はこちら
ただ、どの単語と相性が悪いのかまでは教えてくれませんでした
質問の回答
あらかじめした質問には、次のように答えてくれました
質問1:“lean”,”tilt” ,”angle”の違いを教えてください
帰ってきた答えを見ると、「棚のことを言っているから」らしいです
もうちょっと明確な違いを知りたかったのですが、ネイティブからしたら「だってなんか違うんだもん」レベルなのかもしれません
私が、個数を数えるときに使う「枚」「本」「台」等の使い分けをうまく説明できないのと同じなのかもしれませんね
回答レベルの満足度:不満足
質問2:それ以外を意味する”except”, “except for” “besides”の違いを教えてください
ふむふむ、”except for”と”except”に意味の面で違いはないと。。
“Syntactic context”によって使い分けが必要らしい・・Syntacticって何?って思ったので辞書で調べたのですが「統語論の」という意味らしい
その意味もわからないので、英英辞書で調べると
“Syntax : the grammatical arrangement of words in a sentence”の形容詞バージョンということで、こっちの方がわかりやすい。。
文を書くときに、文法上の制約などで決める単語の配置の関係で変わってくるということらしい。
※ちなみに私は英英辞書は英和辞書の意味がわからないときに使うことが多いです
→英英辞書は必要 ?初心者にはおすすめしない理由
正直この説明では、今後も使い分けがうまくできるとは思えないです。。。
また、”Besides”に関しては、「それに加え」の意味で説明をしてきています。。。
最後のまとめに「Besidesには『except』と同じ意味もあります」と書かれています
一応、”besides”には「矛盾の要素がない」と説明してくれていますが、それは「それに加え」の意味で使われた時の事をさしているのか「それ以外」の意味の時の事をさしているのか不明確でした
回答レベルの満足度:不満足
質問3:” over her head” と “above her head”はどちらが適切ですか?
こちらは、どちらでも構わないのこと。
回答レベルの満足度:満足
ネイティブ講師のコーチングスタイル
やけに「褒める」スタンスが強く出てきているなぁというのが印象的です
そうするように指導されているのかもしれませんね
1つ1つの質問に対して「wonderful question」とか「great question」とか・・・私個人的にそこまでの配慮いらないっす
英語学習って挫折者が多いからこそ、「褒める」要素が大事にされているのかもしれません
大幅に変更してしまったら、それこそモチベーションを下げてしまうかもしれないと思うと、なるべく生徒さんの書いた文を生かしてあげる方針もあるかもしれません
なので、要望がない限り添削をしすぎないようにしようとする講師の優しがあるのか〜もしれないですね
総合評価
今回の添削で確信したのは、ネイティブからは英語を学ぶ場合は「教えてもらう」よりも、「吸収する」のスタンスで行く必要があるという事です
このブログでもお伝していますが、「英語を自分で吸収して、応用できるようになっておく」ことも大切だなと本当に思うのです。
今回の例でいうと、講師の説明そのものよりも、彼が使った表現の方が勉強になりました
具体的には
- uneven, lopsided(写真が斜めっている事に対して)
- in the front (at the back に対して)
- other times(それ以外の時はに対して)
これらの習得レベルを7番目くらいまで持ってこれたと思います
※単語の習得レベルに関しては、上の「コロケーション」に関する記事で確認できます
また、先にあげたネイティブ講師の教え方に関するスタンスや指導の事を考えると、どうして欲しいのかあらかじめしっかりと伝えておく必要があると思います
私は納品スタイルを「講師にお任せ」にしましたが、「大幅な変更」でお願いすることも可能でしたので、そっちで頼んで置けば、違った結果が得られたのかもしれません
結果的には、今回上記3つのことが学べましたので収穫ありです!
単語を覚える時は一気にたくさんよりも、こんな感じで少しづつ積み上げて行く方が頭にしっかり残りますし、習得レベルを高く持って行くことができます
※単語の覚え方については、上記のコロケーションの記事を参考にしてみてください
まとめ
私個人的に、英語添削を受けるのであれば、日本人講師が圧倒的に効果的だし、払う費用に見合っていると思います
ネイティブ講師の場合は、彼らの表現を吸収する事に価値があるので、それであればわざわざお金を出さずともネットで拾いにいくことができるからです。
もしあなたの英語力が初級か中級(目安:TOEIC850点以下)であれば、講師は日本人をオススメします
それ以上で表現を学びたいのであれば、ネイティブ講師もありだと思いますが、そこまで価値を感じませんでした。。
ただ、ネイティブ講師の場合はやりとりが全て英語になるので、「日本語を排除したい」方や、海外の語学学校のような勉強をしてみたい方などは、頼むのもありだとは思います
ただ一つ言えるのは、
やらなないよりやった方が全然マシ
という事です
自分が今持っている「文法」「単語力」「イディオム」などの知識を総動員して英文を作る行為は、実際にたくさん練習をこなさないとできるようにはなれません
英語はスポーツと似ていて、正しい方法で、継続して練習すれば必ず力はついてきます
すぐに効果を実感できるものではありませんが、継続した後の1年を振り返ってみると絶対にその努力は裏切りません
ぜひ、添削サイトIDIYを有効活用してみてください