【日付以外】前置詞 “on” 「圧力」のイメージ・意味の使い方

前置詞の”on”、実はかなり広い用途を持っています。

その中でもこの記事では「圧力」のイメージに焦点を当てて、実際に使われる表現を用いて紹介します。

  • The door shut on you
  • Don’t turn your back on me
  • Don’t blame it on me
  • Don’t put too much pressure on him

上記例文全体で解釈すると、「被害感」が伝わってくるニュアンスです。

“on”には後ろにくる名詞に対して「圧力」がかかるイメージがあります。

その「圧力」のイメージと、特定の動詞を組み合わせる事で「被害感」を伝えられる事になります。

では早速例文を見て行きます。

目次

前置詞 “on” の意味 – The Door shut on you

もしこれが”The door shut”だけなら、「ドアが閉じた」だけなのですが、後ろに”on you”をつける事で、「あなたの目の前でドアが閉まった」となります。

訪問販売中のセールスマンが、玄関先でドアをバシャンと閉められるあの状況です。

実際に辞書にもイディオム表現としてあります。

shut the door on
shut the door (up)on someone or something and close the door on someone or something

Lit. to close a door, preventing someone or something from passing through.

(Upon is formal and less commonly used than on.).

→通れないようにするためにドアを閉める

 Fig. to eliminate an opportunity for someone or something.

→人のチャンスや機会を潰す

The free dictionary

ここで

ん?”the door”の位置が逆じゃない?

と思った方、次の黄色枠内の説明を参考にしてください。

補足説明

一般動詞には「自動詞」と「他動詞」と2種類の使い方がります。

動詞の”shut”には「閉まる(自動詞)」と「閉める(他動詞)」があります。

The door closes
→ドアが閉まります
I close the door
→私はドアを閉めます

「閉める」の場合は、「何を」にあたる「目的語」が必要です。

上記の辞書では他動詞として使った場合の説明がされているのです。

例えば、私が玄関先で怪しい人に対してドアをピシャリと閉めた時は他動詞の用法。

I shut the door on the strange guy

ドアが勝手に閉まった時は自動詞の用法。

haha! The door shut on you

になります

実際、私が先日、取引先の人から言われましたし。。。

荷物を受け取って車に積み込む際に、前もってドアを開けてスムーズに荷物が車に詰め込めるようにしていました。

ところが、荷物を受け取って振り返るとドアが閉まっていたのです。。。

荷物を一旦おろして、ドアを再度開けてから積み込むはめになったのです。

その光景を見て、”haha the door shut on you “と後ろから言われたのです。

「被害ちっく」なニュアンスですよね。

前置詞 “on” の意味 – Don’t turn your back on me

これは日本語で「見捨てないで」に相当する表現です。

“your back”は「背中」の意味で、動詞の”turn”を使って「背を向ける」。

そして否定の命令形で”Don’t”から始まっているので、「背を向けないで」=「見捨てないで」となります。

この時に前置詞の”on”を使って、「私に対して」の意味として表現されています。

このフレーズは実際にドラマのセリフで聞いたこともありますし、英語の歌詞にも使われています。

Linkin Park の “Faint”という歌の歌詞にも使われているフレーズです。
(0:55秒目より)

前置詞 “on” の意味 – Don’t blame it on me

これは上記フレーズの動詞の部分が”Blame”(責める)に置き換えた表現です。

つまり「私のせいにしないでよ」!と伝えたい時にいうセリフです。

“on”がもつ「圧力」のイメージで、責任を人に押し付ける(圧力)がかかっていることをイメージするとしっくり来やすいと思います。

前置詞 “on” の意味 – Don’t put too much pressure on him

この表現はまさに”on”が持つ「圧力」を使った言い回しです。

「そんな彼にプレッシャーかけないで」!という意味です。

“too”を使うことで、「〜過ぎ」という若干ネガティブなニュアンスになります。

学校で習う”too ~ to ~”構文も、この「〜過ぎ」のニュアンスを使った表現です。

例えば、レストランのメニューがありすぎるとき

Hey what are you getting ?
(何にすんの?)

Hmmm, still deciding, There are just too many (choices) to choose from..
(う〜ん。。あり過ぎて決めかね中)

不可算名詞&可算名詞

  • Pressure は、数えられない名詞なので”Much”
  • choicesは、数えられる名詞なので”Many”

を「多い」を表す単語として使っています。

ぜひ参考にしてみてください。

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