効果抜群!おすすめのディクテーション練習方法と教材の選び方

ディクテーション

ディクテーション はあなたの英語力を高める為にとても重要な意味のある学習方法です

シャドーイングとディクテーションを比べてみて、手間がかかるけどディクテーションをそれでもやる意義について私なりの見解を述べてみました

シャドーイングで十分?時間がかかるディクテーションの意味とは

ざっとおさらいすると、ディクテーションの効果は

  • 『読める』と『聞ける』の差がわかる
  • 文法の習得度をあげることができる

でした

今回の記事では、その効果を高めるためにおすすめのやり方と教材の選び方を紹介します

ぜひ参考にしてみてください


目次

ディクテーション の効果的なやり方

『ディクテーション』とは、英語の音声を聞いて、聞こえた音を一語一句書き出す学習方法です

そう聞くと、単純な作業に聞こえますが、ステップごとにポイントを意識しておくと、効果が高まりやすいです

以下にそのステップとポイントを紹介します

  • 音を聞く
  • 聞こえた音を書き出す
  • 限界まで聞く
  • 英文と照らし合わせる
  • 読み上げる(推奨)
  • 今後の勉強に生かす

1:音声を聞く

まずは音声をざっと聞きます

大まかな内容理解を心がけ、話の全体像を掴むようにします

ここで、最低でも7割くらいの内容がわからない場合は、使っている教材が難しいので、レベルを下げた音声を使うことをオススメします

2:聞こえた音を書き出す

単語単位ではなく、できるだけ1文ごとに書き出すようにします

この場合、ちょっと短期記憶が必要となりますが、難しい場合は文中の意味の塊を意識して区切ってみてください

忘れてしまった箇所は、文法知識を使って補うことで、推測力を養うこともできます

逆に、聞いて意味を捉えることができたのであれば、『その意味を伝えるためにどんな英文にする必要があるのか』?と自分で組み立ててみることで『アウトプット』の練習にもなります

3:限界まで聞く

ここで言う限界とは、『頭が疲れるまで』ではないです 汗

ディクテーションをしていると

  • 聞き逃したところ
  • 忘れてしまったところ
  • ちょっと不明瞭だったところ

など、聞き返せば書き出せる部分があります

しかし、

  • 何回聞いてもわかんない
    (3〜5回が目安、多くても10回)
  • その部分をめっちゃ集中してもわかんない

と言った場合は、何回聞いても聞き取れるようにはならないので、聞き続けるよりも次のステップに進みます

4:英文と照らし合わせる

ここで、音声のセリフを確認します

このステップで『なぜ聞き取れなかったのか』を明らかにします

聞き取れない理由は次のような原因が挙げられます

  • 発音を間違えて覚えていた
  • 省略音だった
  • 単語そのものを知らなかった
  • リンキングが認識できていなかった
  • スピードが早すぎ・不明瞭な発音

セリフと照らし合わせて、原因を特定し、それを自分の苦手な部分と認識します
(対処法については次のセクションで)

5:読み上げる(推奨)

せっかく、ここまでディクテーションに時間を割いたのであれば、最後にもう一つトレーニングを入れて頭に定着をさせることをオススメします

それは「オーバーラッピング」です

音声を流しながら、同じタイミング・抑揚で真似して実際に声を出しながら練習します

英語習得には『内容理解』と『定着』のプロセスが必要です

4番目までのステップで『内容理解』を、このステップで『定着』を目的としてトレーニングします

苦手な部分の対応の仕方

4番目のステップで自分が聞き取れなかった原因を特定した後の対処法を紹介します

聞き取れなかった理由はだいたい次のどれかに当てはまるはずです

  • 発音を間違えて覚えていた
  • 単語そのものを知らなかった
  • リンキングが認識できなかった
  • スピードが早すぎ・不明瞭な発音・省略音だった

では、それぞれの原因の対処法を紹介します

発音を間違えて覚えていた

間違った発音で覚えていた場合は、修正が必要です

私の場合、annihilateを「アニヒレイト」と覚えていた時期があります

と言うのも、この単語を知ったのは知人がFacebookの投稿で使っていたのを辞書で調べたのがきっかけでした

当時は、綴りから読み方を推測して『アニヒレイト=殲滅する』と言った具合に覚えていました

これは後に『アナイエレイト』に近い読み方をすると知ったのですが、このように読み書きだけで勉強していると発音を間違えて覚えてしまう事がよくあります

なので、単語を覚えるときはできるだけ音とセットで覚えるようにする方が効率的ですので参考にしてみてください

知ってるけど、発音を間違って覚えていては聞き取れないので2度手間になってしまうのを防ぐ事ができます

でも、ただ単に音を認識できるようになるだけでは勿体無いので、自分でも声に出して発音しながら発音を自分に落とし込んで行くようにします

単語そのものを知らなかった

知らない単語は、覚える前に『今、それ知る必要がある』かどうか考えてみてください

単語に優先順位をつけるのです

大まかな目安としてはアルクの英辞郎のレベル別か、Weblioのレベルを参考にしても良いです

ディクテーションのやり方

私がおすすめする優先順位の基準は、『あなたがよく使いそうか』でも良いと思っています

例えば多くの人にとって”Crustacean”(甲殻類)と言う単語は優先順位が低いと思いますが、甲殻類アレルギーの方にとっては優先順位が高くなりますよね?

単語を覚える際には、このように『あなたに興味のある分野、または会話の話題でよく使いそうか?』を一旦考慮してみてください

ぜーんぶ完璧に覚えようとするなんて無理ですし、気が遠くなっちゃいますからね。。。

リンキングが認識できなかった

  • あのとき→あんとき
  • せんたくき→せんたっき
  • あたしはね→あたしゃーねー

などなど、日本語でも上記のように音の変化がおきますよね?

英語でも同じで、前の単語の音と後ろの単語の音が繋がる事は頻繁にあります

次の動画を聞いてみてください

  • Part of it → Partovit
  • Mine and yours →  Minean yours
  • Do it → Dowit
  • Take care →Takare

と、頻繁に音がくっついて発音されます

実は、この動画は私が最近購入した発音矯正用の教材でYoutubeで公開されている動画なのですが、非常に勉強になり購入してよかったなぁと実感しています

カタカナ発音で通じる?英語の発音を直す意味とおすすめの教材

リンキングが認識できない原因は、英語を聞かずに勉強しているか、リスニング学習をしても『多聴』に偏った学習をしている場合に多いです

『多聴』では聞き取れた単語から大まかな話の流れを推測するスキルが身につきますが、細部まで理解する事はできません

上記の例で言えば”Partovit”の赤字の部分が聞き取れれば、『一部』と言った意味は汲み取れるので、話の流れを掴む事はできます

リスニングで『大まかな流れはわかるけど、細部がわからない』と言った悩みを抱えている場合、必要なのは『精聴』のトレーニングになります

たくさん聞くけど上達しない理由。リスニング力を伸ばす2つの学習法

スピードが早すぎ・不明瞭な発音・省略音だった

  • スピードが早すぎる
  • 不明瞭な発音
  • 省略音

この3つが原因の場合、対処法は推測になります

どうやって推測するかと言うと、『文法知識』と『会話パターンからの経験値』です

この3つの原因に共通するのは、『本来の発音通りには聞こえない』と言う事です

たまにいませんか?

コンビニの店員で早口で『ああっした〜』ぐらいでお礼を言ってくる人

他にも、『おはようございます』を『っざいまぁす』くらいに短縮してる人

でもこれら、我々日本語のネイティブからしたら、普通に認識できますよね?

それは、『この場面では、この言葉が使われる』といった会話のパターンを経験から知っているから脳内で修正してくれるのです

冒頭に紹介した記事で聞ける音声

  • I’m at band classes on Saturday

も”t”の発音が聞こえなくても、”I’m a band classese”とは文法から見て適切ではないので、文法知識を使えば修正が可能です

そのため、『本来の発音通りに聞こえない音』を認識できるようになるためには、脳内で自動で修正ができるまで文法知識の習得度を高める方法と、会話のパターンに慣れておく必要があります

会話のパターンに慣れるには、たくさん英語に触れるしかありません

これでは『じゃあどの程度聞けばいいの』?に対して明確な答えた出しにくいんです

だからこそ、『会話パターンの慣れ』に関しては、それに特化した学習ではなくたくさんの英語に触れながら2次的なものと考えて焦らずに行う方をオススメします

その上で、この原因に明確に対応するためには文法を学ぶ必要があると考えています

文法には際限があります

増える事もありません

文法知識を頭に入れて置き、聞き取れなかった部分を自分で考えて補いながら英文を作れば『アウトプット』の学習にもなります

ディクテーションはリスニングだけでなく、『アウトプット』のトレーニングにもなるのです

ただ、ディクテーションをやっていて、『ここは動名詞だな』とか『ここは前置詞が入らないとおかしい』といった判断ができない場合は、ディクテーションの前に文法学習をやる事を強烈にオススメします

文法学習にオススメの記事はこちら

リスニング&スピーキングの上達 には文法が必要な理由

教材の選び方

英語学習で教材を選ぶときは、自分のレベルにあった教材であることが重要です

目安としては、知らない単語が内容の2割〜3割くらいがちょうど良い負荷だと思います

わからない単語だらけで1から10まで辞書を使ってとなると苦行です

相当なメンタルの持ち主でない限り苦行は続けられないと思います。。。

英語学習は継続が本当に大事なので、いかに継続のハードルを下げるかも大切なポイントとなってきます
(この辺については別記事で紹介します)

だからと言って、ディクテーション用に新しく教材を買う必要なんて全くないと思います

ポイントは

  • 音声がついていて(学習者向け)
  • 内容がセリフを見れば理解できるレベル

であれば良いのです

最近はネットで無料でディクテーション用の教材を提供してくれるサイトもあります

もちろん、以前学習に使った教材を使うのもオススメします

リスニング系の教材であれば、私はアルクのヒアリングマラソンシリーズが適していると思います

その英語漬け生活は無駄? (英語シャワー) 効果的な 多聴のやり方 とは?

ヒアリングマラソンは、その内容は膨大で隅から隅まで1回で網羅しようとすると大変です

というか、そんな事すると『もう無理』ってなるくらいです

だからこそ、時間を置いて復習する方が負荷を下げられますし、いい具合に忘れているからこそディクテーションとして使えます

内容はある程度理解しているけど、隅々までは覚えていない

そう言った英文を『精聴』する事で、徐々にリスニング力を上げていくことができます

おさらい&注意点

ディクテーションってシャドーイングと比べて手間がかかるけど、あなたの英語力アップに役立つトレーニング方法だと思いませんか?

『う〜ん、ここなんて言っているんだろう』

と悩み、そのあとでセリフを確認して

『この音はこういう風にいうんだ』

と認識する

このように

  • 注意を払って聞く
  • その音を認識する

この2つのステップを経る事で、脳はその音を認識できるようになるための新たな神経回路を作り出します

そして、ディクテーションの場合、この『なんで聞き取れないんだろう』という悔しさの感情が記憶の定着に一役買ってくれると思いませんか?

とはいえ、何百回も繰り返し聞くのは流石に苦行なので、ここではディクテーションをする際の注意点をいくつかお伝えします

繰り返し聞きすぎない

  • 聞き逃し
  • 記憶が持たない
  • 発音が若干不明瞭

と言ったことが原因であれば、次に聞く時に集中すれば聞き取れます

しかし、10回同じ部分を繰り返し集中しても聞き取れない場合、何回聞いても聞き取れることはないと思いますし、それ以上は苦行になります

なので、多くても10回を目処にして、それでも聞き取れない場合はセリフを確認します

単語単位で止めない

単語単位で音声を止めてしまうと大事な『リンキング』がキチンと学習できなくなってしまいます

なので、できるだけ1文、最低でも意味のまとまりで止めるように心がけます

句読点は重要ではない

ピリオドやコンマの違いは、ここでは重要ではないので、優先順位から外します

ディクテーションの目的は『聞こえない音を聞こえるようにすること』であって、『文法的に正しいPunctuationで書き出す』事ではないです

もちろん、できる事に越したことはないのですが、優先すべき項目はそこではない事に気をつけます

音声は長すぎないものを選ぶ

やってみるとわかると思いますが、ディクテーションは時間と集中力をとても使います

だからこそ、使う音声の長さに気をつけたいところです

短い音声に集中力を注いで効果を高める方をおすすめします

多分この集中力って1時間も保つの難しいと思いますし、すぐ脳が疲れて来るはずなので30分程度を目安に行える長さを選ぶと良いと思います

まずは短い会話文などから初めて、徐々に自分のレベルで30分程度でできる音声を見極めていけば良いと思います

継続が本当に大切です!

音声のレベルが高すぎて、『ディクテーションするのに気がおもい』となってしまっては本末転倒ですから、継続するのが苦ではないレベル(適度に負荷がかかる)の音声を使う事を意識してみてください

効果が出るまで時間がかかりますし、 なかなか実感しにくいですが、必ず英語力アップに繋がるトレーニングです

ぜひ継続のハードルを下げる事を意識しつつ、学習に取り入れてみて下さい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次