英語が話せるようになるには 一体何が必要で、どのように勉強したら良いのでしょうか?
今でこそ、英語で話すことに抵抗はありませんが、日本生まれ日本育ちの私は例に漏れずスピーキングが大の苦手でした。
(完璧とは言えませんが)
オーストラリアで飛行機の遅延により乗り継ぎ便を逃した時、空港カウンターで状況を説明しようと頑張った結果でた言葉は
「マイ。。マイ、プレーンフロムジャパン、えっと レイト」
(my…my plane from japan etto late)
でした。。。
そして、オーストラリア人から気さくに話しかけられた時、何を言っているのか全くわからない&どう返して良いかわからなくなり
「アイムソーリー、アイキャンノットスピークイングリッシュ」
と言いさり、その場から立ち去ると言う、今考えれば非常にその人に申し訳ない行為をしているくらいスピーキングが苦手でした。
人見知り気質&社交性・協調性の低い私は、人と会話をする機会を得ることそのものが一仕事な状態。
でも、「英語が話せるようになりたい」という思いは変わらず、試行錯誤を重ねてきた結果、対策0で臨んだIELTSのスピーキングで7.0を取るまで成長させることができました。
「いや、なんで受験料の高いIELTSを対策せずに受けるの?」
と思うかもしれません。
私がIELTSを対策なしで受けた理由は、自分がどれくらい成長したのか確認したかったからです。
というのも、私はオーストラリアに来る前にTOEFLという英語のテストを受けました。
オーストラリアの大学に入るためには一定のスコアが必要だったのです。
もしかしたら、
「なーんだ、海外の大学行ったんだったら、環境が違うじゃん」
と、感じたかもしれません。
確かに「海外での大学生活」という環境が、英語学習に与えた影響は0ではありません。
この環境が私に与えた一番の影響は「くやしさ」、つまりモチベーション維持です。
でも、私が行ってきた英語の学習方法は、どこでもできる方法です。
こんんちは!シゲル(@shigemaropress)です。
日本生まれ、日本育ちで偏差値53の高校を卒業しましたが、TOEIC965、IELTSは7.0取得し、英語を使う会社で働きつつ、副業で外国人を相手にビジネスをして外貨を稼いでいます。
話をテストに戻しますが、なんとしてでも点数が必要だった私は、「テクニック」に走りました。
結果として、必要な点数ギリギリを3回目の受験で取ることができたのですが、英語力のほどは先ほどの述べた通りです。。。
大学を卒業するときに、3年半前の自分と比べてどれくらい英語力が伸びたのかを測ってみたかったのです。
対策をしてしまうと先の例のように「かさ増し」が入ってしまうと思ったので、対策をせずに素の自分の英語力で受けて結果を見てみたいと思ったからです。
もしあなたが
- 英会話フレーズ本だけでは物足りない
- 自分の言いたい事を自分で組み立てて言えるようになりたい
- 海外旅行先でいろんな人と交流したい
- 仕事で通訳を挟まずに自分で意思疎通したい
- 点数は取れるけど実は話せない
- 英語を学んで就職先の幅を広げたい
- 英語を使って自分で外貨を稼ぎたい
これらのうちどれかにでも当てはまるのであれば、私の学習方法はお役に立てるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
英語が話せるようになるには何が必要?
具体的な方法を説明する前に、このブログで言うところの「英語が話せる」ということを定義しておきたいと思います。
というのも、「英語が話せる」といっても実に様々なレベルがあるからです。
ここで定義しておくことで、足並みを揃え同じスタート地点に立ち、目標とするゴールの方向性を合わせておくことができると考えます。
このブログで言うところの「英語が話せる」とは
辞書に頼らずに自分の言いたいことを伝えることができ、単語を羅列することなく「英文」として口からある程度スムーズに発することができ、日常会話では電話でも相手が理解してくれるレベル
と定義ます。
意思疎通だけであれば、単語の羅列でも状況によっては可能です。
「ある程度スムーズ」というのは、人間言葉に詰まることがあるのは普通だと思うからです。
先日知人からYoutuberのスーツさんと言う方を教えてもらったのですが、あの人くらいに途切れることなく話し続けられる人ってそうそういないと思います。
私なんか自分のYoutube動画でよく言葉につまっています。汗
また、「ネイティブレベル」という言葉もありますが、私自身がそのレベルに達していないので、教えられる立場にいないと言うのが実情です。
インターナショナルスクールに通っていた訳でもなく、日本の公立の学校で高校まで過ごしてきた日本人が「気がついたら話せていた」というのではなく、「試行錯誤の末」に身につけた方法になります。
その上で私が考える英語が話せるようになる為に必要なことは
- 文法
- 語彙力
- リスニング力
- リーディング力
- ライティング力
- 目的
- モチベーション
どれも大切なのですが、特に赤字の部分が重要です。
「話せるようになりたいから英会話スクールに通う」という場合、あなたの今のスピーキングレベルに応じて頻度を調節する事が大切だと思います。
- 英語が口から全く出てこない
→毎日 - 英語は話すけどいつもワンパターン
→週1〜2回
具体的な理由は下に紹介する動画で説明しますが、英語のスピーキングって私の中では一番高度なスキルだと考えています。
英語力ってそれぞれのスキルが複雑に絡み合って総合的なレベルが決まるのですが、イメージを掴みやすくする為に図にして考えてみるとこんな感じです。
スピーングというのはアウトプット作業、つまり自分から作り出す作業になります。
対してリスニングやリーディングはインプット、つまり受け身になります。
日本語でもそうですが、インプットとアウトプットの間にはギャプがあります。
「薔薇」という漢字はスッと読めても、書こうとおもうとそう簡単にはいかないですよね?
リスニングで聞いた時に意味はわかったとしても、同じくらいの労力で同じ内容を言えるかといえばそうではないですよね?
だから、スピーキング力を高める為には、まずはインプットの底上げが重要になります。
文法がスピーキングやリスニング力に与える影響に関しては、こちらの記事で紹介しています。
リーディング力がスピーキング力に与える影響はこちらの記事を参考にしてみてください。
なので、まずは読み書きのレベルを上げる必要があります。
- 文法も理解した
- リスニングもある程度聞けるようになった
- 言いたいことも書けるようになった
でも、言いたいことが口からでてこない。。
そこから話せるようにもっていく為の勉強方法を紹介します。
英語を話せるようなる為の5つの練習方法
「読み書きはできるが英語が口からでてこないの会話の練習が足りないからだ」と思い、人と話すことだけを考えていたら要注意です。
もちろん、会話ができるようになる為には実際に人と話すことは不可欠なのですが、順番が大切だと私は思うのです。
私は、「読み書きはできるけど、口から英語が出てこない」というレベルの人には次の5つのアプローチをお勧めします。
- 瞬間英作文
- シャドーイング&リプロダクション
- 音読
- 独り言
- オンライン英会話
英語上達とスポーツの上達ってすごく似ている部分があると思います。
例えばボクシングで考えてみます。
ボクシングが上手くなる為には何が必要でしょうか?
もし仮に試合だけやってたとしても上手くなるのはかなりまれだと思います。
上手になる為には試合前のトレーニングではないでしょうか?
試合によって得られるのは、「場慣れ」と「度胸」といった経験値の方がが大きいと私は考えます。
試合というのは、これまで練習してきた成果を試す舞台であり、その空間に慣れる機会でもあります。
これはサッカーや野球、テニスでも同じだと思います。
野球が上手なイチロー選手は試合だけしてるわけではないですし、自主トレをすごく大切にされています。
- バッティング
- 投球フォーム
- 筋トレ
- 体力づくり
などなどがありますよね。
英語学習において「人と話す」というのは、試合の本番に相当すると私は考えます。
だから、本番に向けて自主トレと言うのが大切だと思いますし、そのようにしてトレーニングしてきました。
スピーキング練習に置いて
- 独り言:自主トレ
- 瞬間英作文:自主トレ
- シャドーイング&リプロダクション:自主トレ
- 音読:自主トレ
- オンライン英会話:試合
と言う風に捉えています。
独り言やシャドーイング&リプロダクションで練習を積み重ね、その成果をオンライン英会話で実践し度胸や場慣れする方向に持っていきます。
実際に人を相手に会話すると、「英語を練習しよう」というよりは、「自分の思いを伝えよう」という気持ちの優先順位が高くなると感じる場合は特にこちらがおすすめです。
つまり目的が「英語の上達」→「意思疎通」にすり替わってしまいます。
この一種の「焦り」は、英語が全く口から出てこないという悩みを抱えている方にはメリットになります。
というのも、「母国語以外を口から出す感覚」を得るためには、こういった外圧を使い日本語以外を口から出すという壁を破る必要があると実感しているからです。
一度第二言語を話すようになると、第三言語・第四言語を学ぶ時の労力が少なくて済むという話を聞きます。
私がフランス語や中国語をかじった時、英語を口から出そう頑張っていた頃の労力とは比べ物にならないくらい出しやすかったのを覚えています。
ただ、一度この壁を破った後は、この「焦り」がデメリットになりやすくなります。
つまり、上にあげた「英語の練習」よりも「意思疎通」に意識が向かうため、スピーキングの停滞を招きやすくなるのではないかと感じます。
私が先ほど英会話の頻度で
- 英語が口から全く出てこない
→毎日 - 英語は話すけどいつもワンパターン
→週1〜2回
でおすすめした理由がここにあります。
つまり、英会話の頻度を下げて、それまで英会話に費やしていた時間を自主トレに使います。
そして、自主トレの成果を英会話で試すというアプローチです。
次に自主トレを行う具体的な目的と狙う効果を紹介します。
独り言の目的と効果
独り言とはいわば、目の前に相手がいると仮定して会話を進めることです。
いわば「ロールプレイ」とも言い換えることができます。
とは言え、いきなりこれを英語でやろうとしても
「何を言えばよいのだろう」
というのがネックになると思うのです。
自力での独り言のやり方やコツについては別記事で紹介したいと思うのですが、スタディサプリという学習サービスでロールプレイの練習ができきまので
「何を言えば良いか思いつかない」
という要素を取り除くことができます。
瞬間英作文の目的と効果
言いたいことが口からでてこない。。
その壁を徐々に克服するのにお勧めなのが瞬間英作文です。
このトレーニングは発音やイントネーションというよりも、「とにかく口から英語を出す」「英文の型を頭に染み付かせる」という効果を狙います。
日本語と英語は文法が違うので、言葉の配置も違います。
英語の文法、つまり「型」を頭に染み込ませるためのトレーニングです。
自分の中にこの「型」が出来上がっていないと、それを考えながら話すか単語の羅列になってしまいます。
イメージとしては大草原の中を手探りでかき分けて進む感じです。
草をかきわけながら進むのは時間がかかりますし、どっちに進んで良いのか悩みますよね?
瞬間英作文でトレーニングすることで、そこにワダチを作ります。
ワダチができれば、進むべき方向へとスラスラ行くことができます。
ワダチという型ができれば、あとはその上に必要な単語を並べて行くことで英文を口から出すことができるようになります。
しかし、どんなに英文が正しくても音があっていなければ、正しく伝わることが難しくなります。
それを解決する為にシャドーイングとリプロダクションがあります。
シャドーイング&リプロダクションの目的と効果
シャドーイングやリプロダクションの効果は、リスニング力の向上に加え、発音練習そして上にあげた「ワダチ作り」だと私は考えています。
トレーニングは違えど、得られる効果にはかぶる部分があると私は実感しています。
その上で私がシャドーイングをするときは、主に発音練習としての要素を狙ってのことになります。
そして発音矯正には
- 英語の音をインストールする方法
- イントネーション・省略音・リンキングを理解する
この2つのアプローチがあり、シャドーイングは後者の方に強い効果を発揮します。
英語の音をインストールする
英語の音とは、英語の母音と子音を把握することです。
日本語にはない英語独特の音になります。
Stand upは「スタンドアップ」と日本語で同じ母音「ア」となりますが、英語では”stˈænd ʌp”と違う音になります。
この違いが理解できるようになると、英語をよりクリアに聞けるようになります。
その為には、リスニングの「精聴」というトレーニングによって、英語の音を認識できるように持っていきます。
英語の音が認識できるようになったら、今度は発声できるように練習するのです。
イントネーション・省略音・リンキングを理解する
日本語でもそうですが、すべての文字を一語一句はっきりと平坦に話すことってないですよね?
英語も同じで、強弱があり、弱く発音される箇所や音が繋がって発せられることが頻繁にあります。
シャドーイングは聞こえた音をそっくり真似るトレーニングなので、こういった部分、特にイントネーションを身につけるのに効果があると感じてます。
リプロダクションはシャドーイングと違い、一旦音声を止めておうむ返しのようにするトレーニングです。
これはシャドーイングでスラスラ言えなかった部分、つまり「ワダチができていない」型を減らす目的があると考えます。
音声を聞いてすぐなので、イントネーションや強弱が頭に残っているうちに、自分の持っている文法知識で組み立てながら話す感覚です。
音読の目的と効果
音読はシャドーイングやリプロダクションとやり方としてはかぶる部分があると認識しているのですが、求める効果が違います。
シャドーイングやリプロダクションが、発音矯正や口が回らない英文を回るように持って行くトレーニングでもあるのに対し、音読は「瞬発力の向上」だと感じます。
音読で得られる瞬発力と瞬間英作文で得られる瞬発力は方向性が違います。
音読はフレーズそのものが頭に染み付くので、そっくりそのまま会話で使う感覚です。
対して瞬間英作文は、型を染み付けていくトレーニングなので、単語は自分で選んでいく必要があります。
音読は「足し算式」で瞬間英作文は「掛け算式」にスピーキング力をあげて行くと認識しているので、優先順位としては瞬間英作文の方が高いと思いますし、英語がはなせるようなりたいと思っている人には、そっちをおすすめします。
音読は瞬間英作文などで「型」はできていてる人が、「より瞬発力をあげたい」という場合におすすめする方法になります。
オンライン英会話の目的と効果
オンライン英会話は、先ほど紹介した通り
- 英語を口から出す感覚を得る最良の場
- 自主トレで練習してきたことを試す場
と捉えます。
瞬間英作文やロールプレイで「英語を口から出す」、シャドーイングで「発音矯正」、音読で「瞬発力」といった要素を総合的にどれだけ使えるのかを測ります。
実際に人を相手にした会話ですから
- 臨機応変な対応力
- 場慣れ
- 度胸
といったことを養う目的も意識してみてください。
オンライン英会話の実践記や感想については、別記事にて紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。