単語は聞き取れるけど 内容が理解できなくてどうしたら良いか悩んでますか?
知人から質問された事があります
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]相手のいっている単語は拾えるけど、全体の意味がわかない場合はどうしたらいいの?[/word_balloon]
もし、この悩みの解決策として「もっと英語を聞かなければ!」と考えていたら要注意です
これに対する答えは、一つです
読解力をあげることで解決します
つまり
- 文法力
- 語彙力
- 英語脳
の三つです
このことは、以前書いた記事にも、このことについて触れました
今回の記事では、聞き取れない理由の1つ「読解力不足」を、具体例を使ってもうちょっと突っ込んで解説してみます
一つ、オーストラリアのドラマの”kath and Kim”の一コマを例に使います
文法は英語を理解する土台
文法って、リスニング力をあげるためにとても重要な要素なんです
というのも、我々日本語ネイティブが英語を聞いた時、頭の中で下記のように処理ますよね?
「音」→「英文」→「意味を理解」
もしあなたが音が拾えるのであれば
「音」→「英文」
の部分はできているはずです
だから、その次の
「英文」→「意味を理解」
の部分でつまづいてしまっているのです
ここのつまづきを乗り越えるには「読解力」、つまり語彙力と文法力が必要なんです
英語脳も必要
英語脳を習得すれば、リーディングの処理速度が早くなり、ひいてはリスニングの処理速度も早まりますから、英語脳の習得も大切です
→英語脳の作り方!返し読みの卒業におすすめのトレーニングと勉強方法
今まで経験したことありませんか?
英文を読んでいて、「単語の意味は全部わかるのに、英文全体の意味がわからない。。」
「単語は聞き取れるけど、話の内容がわからない」は、まさにこれと同じ状況なんです
読解力不足なんです
下記の記事でも伝えましたが、英語は配置の言語です
このルールを知らなければ、単語の意味だけでは理解できる範囲に必ず限界がやってきます
「多分こういう意味だろう」から脱却できくなってしまうのです
文法は高い英語力を築くためには必須であると以前お伝えしました
まさに高層建築物の基礎工事に当たるんです
ただ誤解しないで欲しいのですが、だからといって「よーし文法問題をたくさんやるぞー」ではないんです。。
文法を学ぶ理由は、
- “Have”の後ろには過去分詞形がくる
- “Will”の助動詞があるからその後の動詞は原型
- 先行詞がものだから、関係代名詞はwhoではなくwhichを
というような「文法問題を解けるようになる」ではなく
英語を正しく「聞けて」「理解できて」「書けて」「話せる」ようになる為です
- この順番で使われたら、こういう意味になる
- この単語がこの順番で使われたら、こういうニュアンスになる
- こういうニュアンスで伝えたいから、この配置で伝える
というのを理解するために勉強します
では、実際に具体例を使ってみてみます
仮定法過去完了とSOの用法
「仮定法過去完了」って言葉、なんとなーく聞いたことあるような?って方もいると思います
高校で英語の文法の授業を受けた時に、うっすらと聞いたことがあるくらいの文法用法です
ここで紹介するのは、オーストラリアのコメディードラマ”kath and Kim”で、この「仮定法過去完了」と「So」の特殊用法が使われている場面(20秒弱)を紹介します
Kim(髪の長い女性)のセリフは早く聞こえるかもしれませんが、使っている単語自体は極端に難易度が高いものではありませんので、まずはとりあえず聞いてみてください
4秒目の
So are you Mrs D
そして11秒目からセリフ
If I hadn’t selflessly deserted the team in the half time, you wouldn’t have won
この英文を読んで、スッと意味が理解できなければ、残念ながらリスニングで何回聞いても理解できることはありません
ここに私がお伝えして来ている「リスニング音声は自分のレベルにあったものでする」の重要性があります
自分のレベルにあった音声の見分け方は、下記記事を参考にしてみてください
→そのリスニング練習は無駄かも?ドラマや映画で勉強する人は要注意
リスニング力の本質に
読んですぐわかる英文が聞いて理解できる英文
というのがあります
まずは、上の英文二つの文法解釈の前に、動画のセリフをご確認ください
Kath : Your wedding sausage is an absolute winner
Sharon : And so are you Mrs D. 3 cheers to the champ
Kim : HELLO? What about me ?
Sharon : What about you ? Kim ?
Kim : If I hadn’t selflessly deserted the team in the half time, you wouldn’t have won
Sharon : Argg you ..
Kath : no no Sharon, Kim is right
という流れです
ちなみにこの会話の前の流れを大まかに紹介します
補足説明
ネットボールの試合に出場したKimが、あまりにも下手すぎてチームに迷惑をかける
↓
ハーフタイムで、屈辱に耐えきれず「もうやめる」!と言って勝手に離脱
↓
Mrs Dが急遽チームに参戦して大活躍
では文法解釈をみていきましょう
So の倒置用法
最初の英文の”So are you”は Soの倒置用法で「So + 動詞 + 主語」の順番で配置された言い回しになります
この用法は「『主語』も同様に『〜』」といったニュアンスです
ちょっとこれだけでは、わかりにくと思いますので質問です
I like Travelling
(旅行が好きです)
に対して「私も」と伝えたい場合、なんて言いますか?
Me too
[/word_balloon]と言えますよね。
これと同じ意味がSoの倒置用法で言えるのです
「So+動詞+主語」なので”So do I”(私も旅行が好きです)となるのです
一般動詞は「動詞」の部分に助動詞の”Do”が使われます
「旅行する」は一般動詞ですから”Do”が使われるのです
- ✖️ So travel I
- ◯ So Do I
動画の中では「Be動詞」が使われて、”So are you”となっています
これは、最初の英文
Your wedding sausage is an absolute winner
あなたが作った結婚式用のソーセージは本当に最高ね
に対しての”So are you Mrs D”(あなたも最高ですよ Dさん)と伝えているのです
(Mrs D, you are an absulute winner too)
そしてソーセージを作った男性と自分(Sharon)とKathの3人に対して、”3 cheers to the champ”(3人に乾杯)と言ったところでKimが割り込んで来ます
Kim : Hello ? what about me !?(ちょっと!私はどうなのよ?)
Sharon : What about you Kim ? (あなたがなんだってのよ?)
となり、次の英文が出て来ます
仮定法過去完了は「たられば世界」の過去の事
仮定法過去完了について、文法解説書などでは
- 過去の事実に反する事を仮定する時に使う表現
とあります
私だけじゃないはず。。。
この説明からあんまりイメージが掴めないのは?。。。。
英語を理解&話す時に大事なのはイメージですと「英語脳」の記事でお伝えしました
という事でまずは下のイメージ図をご覧ください
仮定法過去完了というのは、「たられば」の過去の事です
過去①の時点で「〜だったら」と、たられば世界に入ります。
過去②の時点の「〜だった」と、たられば世界の結果(過去)を伝える
このイメージです。
ドラマのシーンに当てはめてみます
過去①の時点で
If I hadn’t selfessly deserted the team in the half time
もしハーフタイムで私が自己犠牲の元にチームを離脱していなかったら
と、たられば世界に入り
過去②でその結果を伝えます
You wouldn’t have won
チームが勝つことはなかったのよ
という流れなのです
練習問題
いかかがでしょうか?
仮定法過去完了のイメージと使い所の理解に一役貢献できてると光栄です
今までの人生経験で、この文法用法を使って説明したいことって必ずあるはずです
- こないだの飲み会で生牡蠣を食べてなければ、昨日のイベントに参加できたのに。。
- ウォンバットの存在を知っていたら、コアラじゃなくてウォンバット抱っこしたのに。。
と、自分の経験を上のイメージ図に当てはまて、英文を作ってみてください
英語はスポーツと同じで、実際に「やる」ことで上達していきます
そして、それを必ず添削してもらうことがとても重要です
今はプロがオンラインで添削してくれるサービスもあります。私のおすすめは「IDIY」です
→【英語添削IDIY】TOEIC900越えが評判の英作文添削のアイディーを試した結果
参考にしてみてください