前回の記事の続きです
私のスピーキング力をあげた要素は「瞬間英作文」と「”Comfort Zone”からの脱却」の結果だとお伝えしました
英語圏に住めば、英語を話す機会は日本より圧倒的に多いですが、そもそも英語が口から出せない状態だったので、話す機会の多さも、まずは英語を口から出せるようにしないと活かしきれないの実情です
私が今振り返って思う「瞬間英作文」と「”Comfot Zone”の外側」に身をおいたであろうハイライトは次の4つです
- 語学学校での生活
- 大学のプレゼンテーション
- ファストフード店でのバイト
- ホテルでのバイト
今回の記事では、上記4つの経験が、どのように「瞬間英作文」と「”Comfort Zone” からの脱却」に関連したのか、そしてその過程で自分に起こった英語力の推移について紹介したいと思います
瞬間英作文&Comfort Zone
瞬間英作文のポイントは次の5つでしたね
- 簡単すぎるものをやる
- とにかくスピード重視
- 英文は作らない&読まない
- 完璧を捨てる
- 暗記しない
そして”Comfort Zone”とは、「自分が不安・緊張感を感じずに過ごせる環境」のことです
もしあなたが
- 英語で道を尋ねられると心拍数が一気に上がる
- 仕事で海外取引先に英語で電話を頼まれるとソワソワする
といったことに頷くのであれば、あなたにとっての”Comfort Zone”は「英語を話さない環境です」
つまり、もしあなたが
「英語を話せない自分」
から
「英語を話せる自分に」
へと変化を望むのであれば、この”Comfort Zone”の外側に出て、不安や緊張に打ち勝つことを継続しなければなりません
変化とはその結果に得られるものだと実感しています
“Comfort Zone”の概念は、英語だけでなく様々な分野において自分を成長させるためにとても役に立ちます
おすすめの書籍は次の3つ
あっちなみに、初級者・中級者(TOEIC900・英検準1級以下)の方はネイティブ向けの洋書で勉強はおすすめしません
その理由はこちらの記事から確認できます
語学学校での生活
オーストラリアに着いた当初の私のダメダメ具合は、前回の記事でお伝えしました
自己紹介記事でもお伝えしましたが、語学学校では「とにかく英語を口から出すこと」においてかなり役に立ちました
というのも、クラスメイトとの意思疎通はもちろん英語ですから、日本語が使えませんし、英文なんて書いて文通みたいなことしている暇もありません
とにかく英語を発さなければ置いていかれる、または放って置かれてしまうのです
もちろん英語の回路ができていませんから、出てくる英語は無茶苦茶です
文法が分かる分、間違って出てくる英語に気がつくし、でもそれを直せない自分に凹んでいた毎日です
と、これまでの経緯って、瞬間英作文のポイント3つを満たしているんです
- とにかくスピード重視
- 英文は作らない読まない
- 暗記しない
そして、
「自己嫌悪におちいっている自分」
↑↑”Comfor Zone”の外側にいる自分です
この状態を1ヶ月くらい続けていると、自分にちょっとした変化が起きました
英語力に関する変化ではないのですが・・・
その変化、それは「諦め」というか、「解放」でしょうか?
つまり、完璧な英語を話せなければという呪縛からの解放です
↑「完璧を捨てる」のポイントになります
この「諦め」が自分のものになれば、英語を口から出すことが億劫に感じなくなります
つまり、自分の”Comfort Zone”を一回り広げたことになります
この感覚になると、英語回路を一気に作りやすい状態になります
とはいえ人によっては3ヶ月くらい、私の場合はこの状態を6ヶ月くらい続けると、頭に英語回路ができ始めてきたように感じます
1日だいたい30分から1時間くらい、自分に上記のような負荷をかけた状態を6ヶ月です
あっ!もしかして

と思いませんでした?
実はこれは私自身も驚いているのですが、語学学校に通ったからと言って、話す機会が自動的に爆発的に増える訳ではないんです
日本の学校と一緒です
授業中は、ほとんど先生が話していますし、他の生徒の発言もあるので、授業中に自分が発言する機会は合計で5分も有るか無いかです
なので、自分が話す機会は「お昼休み」か「放課後」です
家に帰ってからは、宿題と大学用の勉強に追われていたので、「話す時間」はほとんどありませんでした
1日に30分をほぼ毎日6ヶ月
30 x 30 x 6 = 5400分=最低でも90時間は「瞬間英作文」に費やしていたことになります
1日に費やした時間はそこまでかもしれませんが、この「継続」が大切だったことは間違いありません
語学学校卒業時点で私の英会力は
シンプルな文法であれば、スラスラ言えました
This is my bag
I’m going to Stockland this afternoon
※Stockland = ショッピングセンターの名前
I don’t like sweetpotato
↑冠詞や複数形はよく抜けることが多かった
というような英語です
大学のプレゼンテーション
実は、大学で過ごした3年間の方が、語学学校で過ごした半年間よりも、スピーキングに費やした時間が短かったんです
以前、こちらの記事で、留学生活の勉強量について紹介したのですが、実際に自分でザッと計算してみてびっくり
なんと10時間なんですす
ライティングとリーディングに関しては、がっつりと鍛えられるのですが、スピーキングに費やした時間はたったの10時間なんです
大学でのスピーキングと言えば、プレゼンテーションです
プレゼンテーションでは、英語力よりも“Comfort Zone”を一回り大きくしてくれたと思います
私の大学生活一発目のプレゼンは
- 過呼吸
- 動機
- 頭真っ白
で口火を切りました 笑
大学生活をスタートしてそこで使われる英語が、語学学校で使われるものとはレベルが全然違うことにすっかり萎縮してしまっていた私
アドリブで話すなんて絶対無理!と決め込み、言いたいことを全部カンペで用意していました
↑↑瞬間英作文のポイント「英文を作らない」に反してます
それでもですね。。。
- 私の拙い英語で通じるのだろうか?
- やばいみんなの目線が・・・
- グループワークを台無しにしないだろうか・・
- やばい次の人が話終えたら自分の番だ
と、もはや”Comfort Zone”から離れすぎて、一線を超えてしまったんです
結果は散々です 笑
カンペの二言目くらいを言ったっ瞬間、頭が真っ白になった記憶があります
気がついた時には、心臓バクバク・ゼーハーゼーハーな自分・・・
でもですね、気を取り直した時に「このままじゃ駄目だ」って思ったんです
借金(奨学金)してまで来てるんだから、こんな所で引っ込んでいられないと思ったんです
もちろん緊張はしたままですが、「とりあえず用意した英文は読み上げよう」という意識は保てました
伝わっていたかはわかりません
でもとりあえず「大勢の前で英語を口に出す」という行為をやってのけた達成感はありました
ここで、逃げなかった(人に頼らなかった)のが、今考えると大きなステップだったと思います
この自分自身に打ち勝ったという「勝ち味」を味わったことで、今後のプレゼンテーションにおいて、「人前で英文を読み上げる」という事に徐々に徐々に不安を覚えなくなりました
それを繰り返し(⇦継続です)ていくとですね、今度は「読み上げている自分でいいのだろうか・・」という余裕ができてきてきたんです
不思議ですよね、最初は読み上げることすらままならなかったのに・・
大学3年目で決心したんです
「カンペを捨てよう」と
キーポイントだけ紙に書いて、あとはその場で英語を口にしてみようと思ったのです
(「暗記しない」&「英文を読まない」&「スピード重視」)
始まるまでは、今までより緊張しましたが、 これが意外とうまく言ったんです
ただ出てくる英語はやはり高等な英文ではありませんでした
三人称単数形や助動詞の後は同士の原型と言ったことは間違えることがなくなりましたが、関係代名詞やAltthoughと言った接続詞を使った場合、よく言葉に詰まりましたし、「あ〜」とか”Like”をよく挟んでしまっていました
というのも、大学生活ではライティングとリーディングばかりに時間を割くことが大半だったので、会話力がそこまで急激にアップすることはなかったんです
1年に数回程度のプレゼンでは、会話力よりも度胸の方がついたと思います
ファストフード店でのバイト
私の”Comfort Zone”が一気に広がったと同時に、「文法をしっかり学んでおいて良かった」と心から感じた場所です
自己紹介記事でも触れましたが、私の英語力はここでコテンパンに打ちのめされました
正直、最初の頃はバイトに行くのが苦痛でした
ネイティブの手加減なしのオーダーがスピーカー越しにくるけど全然聞き取れない
バイト仲間の質問・指示が全然わからない
英語がわからなすぎて、バカにされたりもしました
Eurotripという映画で使われた曲で”Scotty doesn’t know”を”Shige doesn’t know”という替え歌でからかわれてました
最初はバカにされていることすらわからない、それくらいリスニング力も打ちのめされていたんです・・・
ただ、バイト先みんながこうやってバカにしてくるわけではないのが救いでした
「借金を返さなきゃいけない」&「自分のリスニング力をあげなきゃ解決しない」という思いもあって、そこでのバイトは結局1年半、タウンズビルからケアンズに引っ越すまで続けました
1年経つ頃にはリスニングもチンプンカンプンな状態はなくなりましたし、バイトに行くことも苦痛ではなくなりました
ここでリスニング力はがっつり上がったと思います
リスニング学習法の記事一覧はこちら
また、「文法を学んでおいて良かった」と思うのは、ネイティブが使う手加減なしの表現を「精聴」のトレーニングに使えたこと
そして、それを今度は、スピーキングで使えるように持っていけるようになったからです
実際にスピーキング力をあげたのは、次のホテルのバイトででした
ホテルでのバイト
語学学校では得たものは
- 英語を口から出すこと
大学生活で得たものは
- ライティング力
- リーディング力
- 英語を話す度胸
ファストフード店で得たものは
- リスニング力
この時すでにオーストラリア生活3年目くらい、大概の英語は読めるし聞けるし書けるけど・・・その3つのレベルに対してスピーキング力が圧倒的に低いことが悩みでした
口からでる英語は、簡単なものばかりで、簡単な英文を”that”や”but”,”like” などで繋げていた程度です
書ける量が10だとしたら、話せる量はおそらく1くらいだったと思います
今なら
You know what ? what I would do is to ◯◯
とか
I am calling on behalf of Mr ◯◯ in regards to ◯◯
とかスラっと出てきますが、当時は
ah I think it is better to ◯◯
とか
Mr ◯◯ told me that I call you
のような簡単な文を繋げていたばかりでした
この簡単な英語だけのスピーキングから脱却するきっかけとなったのが、ホテルでウェイターとしてのバイト経験でした
大学生活とファストフード店での経験で、英語のインプットはたくさんありましたが、それをスピーキングできるまでの習得度に上げれてなかったのです
なんとかして、「話す機会」を作らねば!と思い選んだバイト先がホテルの結婚式のウェイターでした
大学のプレゼンとは違い、カンペもキーポイントもありません
お客さんからの質問に、その場で回答する必要がありました
日本人のお客さんも宿泊されるので、その方の日本語の通訳で瞬間的に英語に直さなければならない時もありました
とにかく「瞬間的に英語を組み立てる」という環境にもう一度身を置くことができたのです
これまで強化してきた英語のスキルを一気に口に出す訓練ができるようになったのです
この時は、時間にして1日だいたい3時間くらいです。実働8時間でしたが、結婚式の準備や後片付けを入れるとお客さんと交流するのは実質3時間くらいです
それを週に2回行なっていました
そして今現在・・・
ネイティブ並みに話せますか?と聞かれれば、「まだまだです」と答えます
ネイティブとの差はまだまだ感じますが、少なくとも「英語でなんて言っていいかわからない」ということは無くなりました
相手に通じる英語はすぐに発することができますし、意図したことが伝わらないというもどかしさも感じることはありません
ここまでこれた理由は上記の通り
英文法という土台をきっちりこなし、瞬間英作文でいろんな場面に対応する轍(わだち)を作ってきたから
です
今現在は、細かいニュアンスについて学んだり、ネイティブ独特の表現を拾いながら、少しづつ自分の英語に磨きをかけている状態です
2017-09-22追記!
積極的に英語のやり直し&さらなる上達を目指すことにしました
詳しくはこちらの記事で
瞬間英作文で最強の教材
いかがでしょうか?
「瞬間英作文」の訓練と”Comfor Zone”の外側に自分を置くことで、「英語が話せない自分」から「英語が話せる自分」へと変化した経緯を紹介しました
私の場合”Comfort Zone”の外側に行くことで、瞬間英作文をしやすい環境を手に入れることができました
前回紹介した瞬間英作文の参考書「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、瞬間英作文のポイントを押さえた問題を集めてくれている良書ですが、どうしても書籍という性質上欠点が一つあります
それは
強制的にスピードの負荷をかけることが難しい
瞬間英作文に置いて、かなり重要な要素であるこの部分が、書籍の場合だと難しいんです
会話の場合は「何か言わなきゃ」という切迫感を感じやすいですが、自分だけでする場合はその感覚に迫られることがないです
自分では、瞬間的に言えた!と思っても実は、考えながら言っている可能性も否めません
そこで大切になってくるのが数字です
書籍の欠点を補ってくれるのが「YouCanSpeak」という教材です
英語が口から出ない状態で、英会話スクールやオンライン英会話に通った場合どうなるでしょうか?
- 沈黙の時間ができる
- 他の生徒さんに時間が取られる
これでは「何もしていない時間」に対してもお金を払うことになってしまいます
なので、まずは英語が口から出すための轍を作るの方が先で、オンライン英会話はそのあとの方が費用対効果が見込めると思いませんか?
ぜひ「YouCanSpeak」で英語回路を先に作ることをオススメします
YouCanSpeakを使った英会話最強のトレーニング方法の詳細へ進む